魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

イワサキスズメダイ

2023年05月09日 15時45分38秒 | 魚介類飼育(海水)

仕事があまりにも忙しく、健康で文化的な最低限度の生活をおくるのも困難でした。今日もこれから仕事へ。ああ忙しい。

イワサキスズメダイというスズメダイである。これも亜熱帯の海で採集したもの。お友達の方に「この磯おすすめだよー」と言われていった場所。浅い潮だまりにたくさんのスズメダイ、カエルウオの類がたくさん見られた。ほかの潮だまりではネズスズメダイやシチセンスズメダイ、ハクセンスズメダイ、スジブチスズメダイが多かったが、ここではハクセンスズメダイも見られたものの、ミヤコキセンスズメダイが非常に多いのだが、ほかの潮だまりでは多かったネズスズメダイが非常に少なかったのが意外であった。なおイワサキスズメダイ自体は初採集種ではなく2回目。飼育するのはこれが最初。

イワサキスズメダイの特徴は「ネコ目」である。ネコ目といってもネコやイヌなどを含む分類群のことではない。この特徴をもつスズメダイは色々いるのだが、このイワサキスズメダイは特にかわいいのだ。

自慢のヤッコアミメサンゴの森を泳ぐイワサキスズメダイ。非常に素早く水槽を縦横無尽に泳ぐ。夜間はじっとしていることが多い。主に自然下では付着藻類を捕食しているが、飼育下においては配合飼料やホワイトシュリンプを好んで食べる。気性が激しいスズメダイのグループに属するが今のところほかの魚との飼育はできている。

イワサキスズメダイは日本だけでなくインドー太平洋に生息するものとされている。しかしハワイ諸島や西インド洋のモーリシャスなどは全身が青みを帯び尾の付近が黄色になっているなど、日本産の個体群とは大きく異なっている。Fishbaseで使用されているPlectroglyphidodon imparipennisという学名はハワイ諸島の個体群にあてられたもので、日本産の個体群がハワイ産のものと異なることが認められたならば、Plectroglyphidodon iwasakiiという学名が復活するのではないかと思われる。南太平洋マルケサス諸島の個体群は体側に縞模様がありPlectroglyphidodon sagmariusとして新種記載されている。また属についても現在はイシガキスズメダイ属とされるが、この属はクロソラスズメダイとほぼ差はないようであり、おそらくクロソラスズメダイ属と統合されるべきではなかろうか。

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