私のぶろぐでは意外なことにメジナやクロメジナというのをこれまでほとんど紹介してこなかった。ただしメジナは昨年10月に横須賀で釣った。クロメジナも手網で採集したことがある。しかしクロメジナという魚を釣ったことはほとんどない。今回はかつて釣ったときの写真が出てきたのでご紹介。
私の手は結構でかいのであるが、それでも小さい。釣りの用語では「こっぱ」サイズよりも少し大きめという程度。これは2006年に高知県で採集したもの。その時はこのくらいのサイズのメジナが多数釣れた。その中の1匹。その年に愛媛県愛南で30cmほどのメジナを釣ったが、それがいまのところ我が家で最大のメジナである。
クロメジナはメジナよりも鱗が小さめで数が多め。背鰭棘条中央下横列鱗数が7前後と少ないのがメジナ。10~11前後とやや多めなのがクロメジナ、というので区別できる。この個体も10ほどあるように思われる。
一般的にクロメジナとメジナは「鰓蓋の後縁が黒いのがクロメジナ、鰓蓋の後縁が黒くないのがメジナ」という風に分けられていることも多い。しかしながらメジナでも鰓蓋の縁辺が黒っぽくなることがある。この写真では鰓蓋下方に鱗がないように見えるが、これはメジナとクロメジナ共通の特徴である。しかし日本産のもう1種であるオキナメジナでは、ここにも鱗があることによりメジナやクロメジナと区別することができるようだ。
こちらの個体はやや鱗が大きく、メジナのように思える。メジナ科の魚は日本に3種のみが知られている。そのうち2種類を一日に見ることができた。そうなれば違いが簡単にわかるようになるだろうが、その当時はあまり認識していなかった。これを最後にクロメジナはほとんど釣ったことがないが、また釣ってメジナとの違いを容易に見分けられるようになりたいところだ。
ほかの見分け方としては顎歯列数(メジナ1~4列。多くは2列。クロメジナは1列)、尾柄部(メジナはやや高い、クロメジナは低い)などでも見分けることができる。メジナは大きいもので50cmにもなるが、もちろんそんな大きいのは釣ったことがない。喜界島ではメジナもクロメジナも見られるが、一番多いのはオキナメジナのようだ。オキナメジナは幼魚しか採集したことがないので、ぜひ釣ってみたい魚である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます