もう年末である。今年はいろいろな魚を初めて食べた。今回ご紹介するシマイサキもそんな魚の一種である。
シマイサキはスズキ目シマイサキ科の魚である。主に沿岸から内湾、河口域に多く生息している種である。なお、種の標準和名で「シマイサキ」というものの、イサキ科との縁は遠い。しかしイサキ科の中にも、ミゾイサキの仲間の一部の種はコトヒキの仲間っぽく見えるから不思議である。英語ではトランペッターとも呼ばれている。
シマイサキ科は日本にも7種ほど知られているが、本州の沿岸で見られるのはこのシマイサキのほか、コトヒキ、たまにヒメコトヒキが見られるくらいである。その一方沖縄ではすべてのシマイサキ科魚類が見られるが、シマイサキだけは極端に少ない。つまり本種は熱帯域、というよりも温帯域を好む種ということだろう。
このシマイサキは比較的よく見られ、よく食されている魚であるものの、あまり縁がなかったが今年初めて田中水産さんより送っていただくことになり、初めて食した。美味しい。南九州ではよく食べられているようだ。水もきれいだから、味もよいのだろう。ただ南九州でこれほど多いのに琉球列島で少ないというのも不思議ではある。田中水産 田中積さん ありがとうございました。
これで今年はおしまい。みなさま、ありがとうございました。よいお年を。
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