魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ヒラメ

2016年08月28日 12時07分25秒 | 魚紹介

異体類シリーズ第5弾は、ネタ切れのためか、やむなく??

ヒラメ科・ヒラメ属のヒラメ。

ヒラメ科の魚は日本に3属10種が知られている。3属とも食用種を含むが、多くの場合食用になるのはヒラメ属、あるいはガンゾウビラメ属の魚だ。北は北海道、南は九州南岸まで日本の広い範囲に生息している種。沿岸の浅いところから水深200mくらいの場所にまで生息している。ガンゾウビラメ属はやや南方性で特にヒラメが見られない琉球列島では、ガンゾウビラメ属のテンジクガレイや、あるいは近縁科のダルマガレイ科の大型種がヒラメ同様食用となる。関東近辺でも水深100mくらいを狙う釣りでは体に5つ前後の目玉模様をもつタマガンゾウビラメはお馴染みの種だ。

ヒラメとガンゾウビラメの仲間は、頭部の様子をみるのが簡単だ。

ガンゾウビラメの仲間の後頭部

ガンゾウビラメの仲間は有眼側の後頭部に矢印で示したような側線分岐があるが、ヒラメにはそれがない。また個体差はあるのかもしれないが、眼がヒラメは若干離れているような気もする。ダルマガレイ科とは腹鰭の位置がやや違う。ほかに日本に分布する食用として重要であるカレイ科の魚とは眼が体の左側にあることによって区別できる。いわゆる「左ヒラメに右カレイ」というやつだ。ただしダルマガレイの類など眼が体の左側にあるグループも「カレイ」という名前がついているのでややこしい。またヒラメでも逆位といって体の右側に眼があるような個体が出ることもある。

ヒラメは刺網、底曳網、定置網など様々な漁法で漁獲されるほか、釣りの対象魚としても人気が高い。小型個体は浜からの投げ釣りでも釣れるし、船では大物も狙える。刺身、フライ、煮物など様々な料理に使える美味な魚でもある。

コメント
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