トクビレ科の魚も変わったのがいろいろいます。写真の魚は、トクビレ科サブロウ属のサブロウOccella iburia (Jordan and Starks,1904)です。
サブロウ属の魚は日本からは4種が報告されています。トクビレ属やアツモリウオの仲間とは口の位置が異なっています。シチロウウオ属の魚も似ているのがいますが、サブロウ属の魚は吻がやや短いのが特徴です。
胸鰭には大きな黒色斑が散らばり、北海道沿岸などに住むヤセサブロウと区別できます。カムトサチウオでは、点列が数列あるなどの特徴で本種と区別できます。
もう1種、シロウという魚は、第1背鰭の斑点が規則的にならばないなどの特徴で本種と区別できますが、地理的にも分布は重ならないようで、そこでも区別できます。シロウは富山県以北の日本海側に、サブロウは銚子以北の太平洋側にすみます。
「サブロウ」なんて男らしい名前ですが、もちろん雌もいるわけです。写真の個体は雌で卵を持っていました。明日は、年賀状をかかなければいけないのですが、今年のまとめもアップします。お楽しみに。