今日のフィリピン魚はフグ科のヒメキンチャクフグCanthigaster compressa (Procé)です。
ヒメキンチャクフグは、フグ科キタマクラ属の魚です。キタマクラ属の魚の体は側偏し、側線をもたないとされます。フグの仲間ですから口が小さく、付着生物などをついばむのに適しています。
ヒメキンチャクフグは頭部の口角に横帯がないこと、背鰭基部の黒色斑、尾鰭には波状斑を有する、体側には大きな白色斑が並んでいないなどの特徴があります。
基本的にサンゴ礁の浅い海にすむ魚です。西部太平洋に生息し、日本では琉球列島から知られています。
キタマクラの仲間はフィリピンに13種類ほど生息しています。日本にも一部の種を除きフィリピンのものと同じものが生息しています。そのうちの一部の種類は、観賞魚として日本にも輸入されています。