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魚のぶろぐ

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イソアワモチ

2022年05月23日 11時38分58秒 | 軟体動物(貝類・頭足類)

この写真の中央に写っているのはイソアワモチという生物である。軟体動物門・腹足綱の生物で、ウミウシの仲間とされている。しかしながら鰓は見えていない。有肺類とされていたこともあるようで、だとすると空気呼吸するのだろうか。干潮時は全く水のない場所に見られたのはそういうことなのだろうか。分類学的にも面白い生き物であり、本でその存在は知っていたのだが、実際に見たのは初めてである。

イソアワモチの背中には小さないぼ状の突起がある。ナマコの仲間のように見えなくもない。結構サイズは大きめで、10cm弱ほどはあったのではないだろうか。

ちなみにこんな場所にいた。この日は干潮時の潮位が10cmほどであった。それほど浅い場所に見られる種類である。本種は食用になり、沖縄では「ほーみ」と称する。意味は各自ググられたし。食してみようかとも思ったが今回はやめた。1匹しか見られなかったし。というかそもそも数が少ないのは乱獲がたたったということでなければいいのであるが。

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アラレイモ

2022年05月21日 21時02分09秒 | 軟体動物(貝類・頭足類)

喜界島ではイモガイをいろいろ見た。2回ほど前にみたアンボイナ(たぶん)もそうだが、ほかにもイモガイが色々。このきれいでかわいい種類は何という種かわからなかったのでいつものようにFacebookのコミュニティ「44の海の談話室」でお尋ねしてみた。管理者の加藤 昌一さんから「アラレイモぽい」とコメントをいただいた。また、Hiroshi Shigeさんからは「魚食性」というコメントをいただいた。加藤さん、Hiroshiさん、ありがとうございます。

さて、Googleでこのアラレイモを調べたら「微小貝データベース」に掲載されていた。うーん、貝殻の模様はやはりアラレイモのようである。あまり大きい種類ではないが、潮だまりで小型のハゼやカエルウオを襲うのには十分なサイズなのだろう。もちろん、こんなもの水槽に入れたら魚を捕食される危険が高いし、毒もあるので手をださないで見るだけ。四国以南のインドー太平洋に生息するというが四国ではこの手の貝は見たことがない。というか、四国ではイモガイ類自体貝殻を除いてマダライモくらいしか見たことない気がする。

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アンボイナ(たぶん)

2022年05月19日 21時54分40秒 | 軟体動物(貝類・頭足類)

喜界島で拾った貝殻。残念なことに損壊が激しいのだが、イモガイ科の貝、アンボイナ(たぶん)ではないかと思っている。これは干潮時に干上がって露出する場所に落ちていたものである。しかしおそらくはそれよりも下の水深がある場所に生息している貝かもしれない。

見ての通り、藻類も付着しているなどしていて、損壊が著しい。アンボイナではなく、ほかのイモガイ...マダライモやタガヤサンミナシだったら持ち帰らなかったかもしれない。高さは6cmほどだが、貝殻に損傷がなければもっと大きかったと思われる。

アンボイナは貝類としては珍しく、ヒトを死に至らしめる危険性のある貝である。ほかに死者を出した貝類、バイ、アサリなどは食中毒を引き起こしたためで、見たり触ったりする分には問題がないが、このアンボイナは銛状の歯に強い毒があり、触ったりすると危険とされている。この歯に毒を有する理由はハゼなどの魚を捕食するためであるとされる。しかし、貝殻ならばふれても安心。

貝殻の模様。ちなみにアンボイナと近縁のものにシロアンボイナやムラサキアンボイナなどがいるが、これらの貝と非常によく似ている。タイトルを「アンボイナ(たぶん)」としたのはそのためである。どなたか~。

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石垣島のイモガイ

2022年05月03日 13時25分38秒 | 軟体動物(貝類・頭足類)

2回連続で石垣島の生き物シリーズ。

石垣島の海にはいろいろな魚がいるが、貝類もいろいろな種類がいる。中にはコレクション性が高いものがいてそれらはかなりの値段で取引されることもある。とくにイモガイとタカラガイの仲間は美しい模様をしているので人気がある。夜の潮だまりを徘徊するといろいろなイモガイに出会うことができた。

イモガイの仲間であることは確実なのだが、種までは落とせなかったのでFacebookのコミュで質問したら、Shinichi Yanagiさんにサラサミナシモドキと教えて頂いた。ありがとうございました。西太平洋のサンゴ礁域に広く分布するようである。たぶんゴカイなどを食っているのではないかと思われる。この潮だまりにはほかにもイソハゼの仲間(未同定)、ヘビギンポ、ナメラハゼなどが見られた。

こちらはおそらくクロミナシと思われるイモガイ。黒と白の模様が美しい。これもイモガイの一種でゴカイや小魚などを捕食しているのではないかと思われる。イモガイの仲間は歯に毒をもち、種類によってはヒトを死にいたらしめるような強い毒をもつ種もいる(アンボイナガイ、タガヤサンミナシなど)。関東当たりではベッコウイモなども見られるがこれもやや毒が強いらしい。イモガイには触れないのがベスト。

一方有毒なイモガイに擬態する貝もいる。コオロギガイの仲間などは足の様子などがアンボイナガイに似ているし、マガキガイなどは貝殻がイモガイ類に似ている(全く別の仲間の貝である)。マガキガイは食用としてよく知られた貝であり(私も大好き)、イモガイの仲間と間違えると危ない。また毒のある貝はほかにもいろいろいる。バイやムシロガイなどは知らないで食べると中毒してしまうことがある。皆さんもご注意を。

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ボウズイカ

2022年04月04日 01時16分03秒 | 軟体動物(貝類・頭足類)

この間のヘンテコ深海魚便の中に入っていたイカ。軟体動物は専門外なのだが、ボウズイカではなかろうかと思う。ダンゴイカ科も種類が多いのであるが、おそらくボウズイカであろう。ただ専門書があまりなく(少なくとも私はもっていない)、インターネット上のイカ図鑑などを見ているが生鮮個体は掲載されていなかった。ミミイカに似ているが、実際に見るとだいぶ雰囲気が異なっている。深海のトロールではたまに入るようだが、食用にはなっていないよう。しかし唐揚げにするとまあまあ美味である(味は薄い)。

今回の個体もヘンテコ深海魚便 青山沙織さんより。ありがとうございます。

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