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魚のぶろぐ

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今日の魚 2006・8・1

2006年08月01日 17時37分32秒 | 今日の魚(不定期更新)

 

今日の魚 2006・8・1

オヤニラミ Coreoperca kawamebari   (Temminck and Schlegel ) スズキ目ケツギョ科

今回は、淡水魚を紹介します。この独特な格好をした淡水魚は、海産のスズキやアカメに近い仲間の魚とされています。メバルによく似た模様をしているので、カワメバル、と呼ばれることもあるそうです。

西日本の河川に住んでいるのですが、近年は愛好家の放流などがあり、関東などにも分布を広げているそうです。困ったものです。写真は福岡県産。

●科

オヤニラミはかつてスズキ科Percichthyidaeに含まれていました(現在でもFishbaseではPercichthyidaeに含まれている)が、現在ではケツギョ科Sinipercidaeに含まれています。ケツギョ科魚類は中国や朝鮮半島に住んでいるものが多く、日本にはオヤニラミのみが見られます。かつてケツギョはわが国でも観賞魚として人気があったのですが、外来生物法に基づき、生体の飼育などが禁止されるようになったそうです(飼育には許可が必要、とされています)。中国や朝鮮半島では好んで食用にされています。

スズキもPercichthyidaeからMolonidaeに移動されました。ただし、FishbaseではLateolabracidae としています。

●生息

オヤニラミは河川の中流に生息することが多く、下流や湖沼、渓流などではあまり見られないようです。中流では石があるような場所よりも、河川脇にヨシや水草、流木などの植物がある場所を好みます。

●産卵形態

オヤニラミは流木やヨシの茎などに大きな卵を産みつけます。スズキの卵は分離浮性卵と呼ばれ、海中を浮遊する習性があるのですが、それとは大きく異なります。オヤニラミは親が卵を保護するので、生存する可能性が極めて高いといえます。孵化した稚魚は玄界灘流入河川では6~7月にかけて確認しました。

●食性

オヤニラミは肉食性が強く、自分の半分くらいの大きさの魚でも飲み込みます。魚が好物でオイカワやムギツクの幼魚、タカハヤの稚魚などを食べますが、飼育下ではゼゼラ、カマツカ幼魚、イトモロコなど底生魚には興味をあまり示しませんでした(ハゼ科の一部を除く)。また、水生昆虫なども好んで食べるようです。普段はおとなしく動きも少ないのですが、餌を食べるときは素早く、迫力があります。

●オヤニラミ飼育

オヤニラミの飼育は、60cm水槽でも終生飼育できるといえます。もちろん大きな水槽がよいのは言うまでもありませんが・・・。水槽に砂を敷き、流木、または水草を入れるというシンプルなレイアウトでもよいです。ただし、若干飼育には難しい点があります。それは酸欠と高水温に弱い、という点です。輸送には日中でなく、涼しい時間帯になってから輸送するのがベスト、そして輸送中にエアレーションを行います。飼育の場合には水槽にもエアレーションをし、水槽をなるべく涼しい場所に置きます。丈夫な魚で、長生きします。他の魚を食べるので混泳はあまりお勧めしませんが、自分と同じくらいの大きさのハヤやタナゴとならうまく行く場合もあります。オヤニラミ同士の混泳はあまりお勧めしません。結構争います。

 

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今日の魚 2006.7.28

2006年07月28日 21時55分54秒 | 今日の魚(不定期更新)

 

今日の魚 2006.7.28

オヤビッチャ Abudefduf vaigiensis

今回は西日本の太平洋側の人々には極めてメジャーな種類を取り上げます。縞模様のある磯の餌盗り、オヤビッチャ。

写真:高知県産、2006年6月1日採集。

●西日本太平洋側

愛媛や高知などの四国沿岸でも良く見られます。しかしもともとは沖縄などの熱帯域が原産のようです。その卵が黒潮に乗り、四国沿岸に流れ着き、温暖化の影響もあって定着したのでしょう。もちろん四国だけにあらず、紀伊半島や九州南岸でもそうですね。

●日本海側 玄界灘

写真:福岡県福津市(旧津屋崎町)で2005年7月4日に採集。

このオヤビッチャは2005年に福津市でたも網採集したものです。近年は太平洋側だけでなく日本海側でも色鮮やかな熱帯魚を見ることが多くなったようです。このオヤビッチャをはじめ、コバンヒメジ、ウミヒゴイ、コロダイ、ネズミフグ、ホシフグ、ハタタテダイ、ツノダシ、ハナオコゼ、ナンヨウツバメウオ・・・地球温暖化の影響か、それとも対馬暖流が強くなったのか。

2004年の夏、福岡県の玄界灘沿岸で婚姻色の出たオヤビッチャを水中で見ました。越冬しているのかもしれません。

●今年は・・・

日本海側では例年7月から獲れるのですが今年は、まだ見ていませんが、8月には現れるでしょう。

●利用法

観賞魚としても知られる魚ですが、食用にもされます。ただし脂っこい魚なので、あまり多くは食べられないかも。味は美味しく、大きいものは塩焼き、小さいものはから揚げをお勧めします。

●オヤビッチャの仲間

オヤビッチャの仲間はAbudefdufは世界中の熱帯・亜熱帯海域から約20種類が知られています。日本ではオヤビッチャ以外にも、ロクセンスズメダイAbudefduf sexfasciatus 、イソスズメダイAbudefduf notatus、テンジクスズメダイAbudefduf bengalensis 、シマスズメダイAbudefduf sordidus 、シチセンスズメダイAbudefduf septemfasciatus が知られていましたが、近年新たに琉球列島からローレンツスズメダイAbudefduf lorenzi が見つかり、この仲間の日本産種は7種類になりました。私がメインで採集をしている高知県ではローレンツスズメダイを除く全種が見られます。

シマスズメダイ 2004年8月15日、宮崎県で採集。

●追伸

実は昨日水族館にいまして、そのときの魚の写真を掲載する許可も得ましたので次回は掲載しようと思います。明日、愛媛に帰ります。

 

 

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今日の魚 2006・7・5

2006年07月05日 23時41分25秒 | 今日の魚(不定期更新)


今日の魚 2006・7・5

ホシハゼ(スズキ目ハゼ科)
Asterropteryx semipunctata Rüppell

「今日の魚」史上初のハゼ科魚種の登場です。
体は黒色で、青い斑点がある、地味ながら美しさを持つハゼの仲間です。




この個体は、2006年6月1日の高知遠征で採集したものです。
もうすっかり人になれています。


7月1日の採集でも2匹採集しました。これはそのうちの1匹。
これで、我が家には3匹のホシハゼたちがいます。
まだ臆病なのですが、餌は食べてます。

このハゼは千葉以南の太平洋側にもいるようなので
機会があったら持ち帰ってみるのもよいかも知れません。
ちなみにこのハゼは岩礁と砂底の中間点あたりにいることが多いようです。

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今日の魚 2006・6・30

2006年06月30日 22時06分23秒 | 今日の魚(不定期更新)


今日の魚
Today Fishes June 30

オトメベラMoon wrasse Thalassoma lunare (Linnaeus,1758 )

21日ぶりの更新ですね。
いつだったか、ベラの特集でチト触れたオトメベラ。
学名と英名は「月」の意味なのですが、尾の形がそれなんだろうか。


このベラは熱帯性のベラですが、本州でも見られます。
黒潮のあたる海域に多くいますが、すばやいので網で採集することはほぼ困難じゃないかと思うが、幼魚は結構容易に捕まえられちゃうようです。成魚はタモでは難しいので釣り採集に頼らなくてはいけないのかも。



動きはすばやく、意外と撮影が難しい。

 

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今日の魚 2006・6・9

2006年06月09日 22時15分19秒 | 今日の魚(不定期更新)

Today Fishes June 9
ソラスズメダイ Pomacentrus coelestis Jordan and Starks

現在、更新が滞っています。
しかしサボってたわけじゃありません。
いろいろネタを仕入れてきやしたんで、楽しみにまっててなー。

さて、今日の魚は
ソラスズメダイです。


この魚の全身ブルーは眼を見張るものがありますが
うまく飼わないと体が茶色っぽく変化してしまうので
飼育者の腕が試される魚といってよさそうやでー。



まぁもうすぐ夏。
夏になったら小さなソラスズメが
磯やサンゴ礁、防波堤を彩ることでしょう。


さてさて。。。我が家のソラスズメたちは
いつも忙しそうに泳いでいます。
餌を与えるとまっすぐ餌に突進していきます。
自然下では大群を作るのですが
水槽内では若干争うようです。



高知県ではソラスズメダイのほかにも
ルリスズメダイChrysiptera cyanea が見られるそうで。
採集したら順次、報告します。

まぁネタが大量にとれたのでまた順次UPしていきます、よろしくー。

なんか最後のほうは「です、ます調」にもどっちまった(笑)

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