2025/5/8放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 今週は福井 誠が担当しています。今日もマタイの福音書を開いてまいります。「継続は力なり」ですから、ぜひ続けて読んでください。そうすれば聖書を読む楽しさが、自然に身についてきます。
今日は「狭い門から入りなさい」と題してメッセージをいたします。新約聖書マタイの福音書7章13節、14節をお読みします。
「狭い門から入りなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広く、そこから入って行く者が多いのです。いのちに至る門はなんと狭く、その道もなんと細いことでしょう。そして、それを見出す者はわずかです。」
アンドレ・ジッドの小説『狭き門』のタイトルの由来として知っておられる方も多い箇所です。簡単に小説のあらすじを説明すると、主人公のジェロームとアリッサは幼いころから深い愛情関係にありました。しかし、アリッサは、天国に至る狭き門を選ぶために修道院に入り、地上の幸福を諦めるのです。恐らくその小説のイメージもあって、「狭い門から入る」というのは困難で孤独な道を選び取ることでそれがよいのだ、と受け止めている方も多いのではないでしょうか。
しかし一旦、小説のイメージを取り除いてみましょう。ここで言われていることは、狭い門から入ればよいというのではなくて、狭い門に続く狭い道を歩み続けなさい、ということです。となると、実は当たり前のことを言っているに過ぎません。
往々にして挑戦を避けて楽な道を進みたがる人は多いものです。しかし何かに秀でるような人は日々鍛錬に励み、大変な努力の積み重ねをしていることがあります。著名なスポーツ選手、芸術家を考えてみるとわかるでしょう。
信仰も同じです。信仰者の成長は神の恵みや人の支えにもよっていますが、日々聖書を読み、祈り、神のことばに生きる、実に地味な狭い道を歩み続けることによるのです。
( PBA制作「世の光」 2025.5.8放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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