世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみやすお)です。
今日は、天涯孤独の中から宣教師となった一人の方についてお話しをします。
ま、宣教師と言うと、どうしても欧米の人たちがアジア・アフリカに行くというイメージが今でもありますが、今、宣教師はアジア・アフリカからたくさん送られています。日本からも400人以上の人が世界中に行って奉仕をしています。私もかつてインドネシアで宣教師として奉仕をしました。 そんな中で私の親しい友人・熊井祐作宣教師は、もう海外で40年近くも奉仕してるんです。
でもこの熊井さんは台湾で生まれ、両親が爆撃を受けて亡くなってしまったんです。小学生の時、日本に送り返され、鹿児島の孤児院に7年間おりました。一生懸命勉強して学校を出ても保証人がいないと就職できない、ってそんな時代でした。苦労する中で、(結局は世の中、万事は金だ。) ま、そんな思いを強く持つようになりました。そして英語を学んで米軍基地で働くことができるようになりました。
ある時、一人のアメリカ人から、「これを読むと幸せになるよ。」って一冊の聖書を貰いました。その時思ったそうです。(本なんかで幸せになれるものか。)って。ところが、それを読んでキリストを知りました。そして何と不思議な出会いを通してアメリカに留学する道が開け、アメリカのシアトルで大学を卒業し、その後、聖書を専門的に勉強して宣教師になったんです。 すばらしい奥さんと恵まれ、また3人のお子さんも与えられ、そして今もお子さんたちや、このお孫さんたち(と)一緒に宣教師として働いておられるんですねえ。
旧約聖書の箴言の20章24節という所に、こんなことばがあります。「人の一歩一歩を定めるのは主である。人は自らの道について何を理解しているか。」っていうんです。
この熊井さんの事を思いますと、本当にそうだなと思います。そしてまた私たちの人生も今孤独であったり行き詰まったり、非常な不利な状況にあっても一歩一歩定めてくださるお方がおられる。私たちは理解できなくても、全知全能の神が私たちに目を留め、そしてきちんと最も良い歩みを一歩一歩定めてくださる。そんなことを知った時、新しい生きる意味が、意欲が出てくるのではないでしょうか。
(PBA制作「世の光」2005.8.19放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。近くの教会もPBAで紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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