2021.7.22放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。今週の箇所は、イエス様が荒野で悪魔の誘惑に遭われた話が出てきます。
悪魔の誘惑の三つ目はこうです。「また、悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて、こう言った。『あなたが神の子なら、ここから下に身を投げなさい。『神は、あなたのために御使いたちに命じて、あなたを守られる。彼らは、その両手にあなたをのせ、あなたの足が石に打ち当たらないようにする』と書いてあるから』」
三つ目の悪魔の誘惑は、聖書のことばを用いて誘惑するんです。悪夢こそ聖書をよく知ってるんですねえ。これは困ります。ここでする悪魔の誘惑は、みことばの引き算と足し算です。悪魔は神様のことばを付け加えたり、そして引き算したり、文脈を無視したり、「ほら、聖書にこう書いてあるでしょう。あなたの人生そうなっていないでしょう。やっぱり神様なんていないんじゃないの?」 そのように神様からあなたを引き離そうと聖書のことばを用いるんですねえ。
そして悪魔は、神殿の目がくらむような高さから飛び降りろ、と。瞬間的な度胸試しのことばへとみことばを変化させました。ある種の無茶振りです。これに応えないと・・・。ある刹那的な度胸試しのような誘惑にみことばを変えたんですね。
男性はもしかすると特にこれに弱いかもしれません。「ほら、飛んでみろ」と言われたら飛んでしまう。「荒野だよ、誰も見てないよ。ばれないよ。本当に神様がいるならば、あなたを止めてくれるから。」 度胸試しのような自分を試すように罪を犯させてくるわけです。
私たちは日々自分の荒れすさんだ日常の中で神様のことばを作り変えられて、私たちはそのことばに挑発されるということがあります。イエス様こそ十字架で、「神の子どもだったら、そこから降りて来い」と、「そうしたら信じてやるよ。」と人から言われました。イエス様はすぐさまに降りることができたんです。腕をフン!とされると釘は抜けて降りて来られたでしょう。しかしイエス様が降りて来られたら私たちに神の救いはもたらされませんでした。罪からの救いは成し遂げられなかったんです。イエス様は、十字架の上で神様のことばに仕え続けられました。神を神とする戦いをなさったんです。
私たちもまた悪魔の挑発に乗ってはいけません。本当に大切なものを失ってしまいます。このイエス様の姿勢に倣いましょう。私たちの度胸は罪のために用いるのではない、誰かを愛するために用いていきたいと思います。
( PBA制作「世の光」2021.7.22放送でのお話しより )
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