世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみ・やすお)です。
ある雑誌に「良い人ほど早死にする」っていう記事があって考えさせられました。まあ人の良い、良い人ってのは誰に対してもいつも良くするんだと気を遣う。そこでストレスがたまって、時には病んでしまうっていう訳ですねえ。そう言われてみると思いあたる例があるような気がいたします。ま、逆を言えば、じゃあある程度礼を欠いたり、人に不満足を与えたりしてもマイペースで行くことが長生きの秘訣ともなる訳ですねえ。まあ礼を欠いたり不義理になってしまうことの言い訳にしてどんどんそうなっては困る訳ですけれどもね。バランスが必要ということでしょうか。
私は以前、海外で宣教師として働いておりました。今も日本から海外のいろんな国に宣教師を派遣する団体の責任を持っています。ま、この宣教師という仕事は、現地のことばを覚えて生活・習慣に適応していかなければなりません。ストレスが溜ります。いわゆる良い人としてふるまわなければならない訳ですから疲れて倒れてしまう場合も少なくありません。ま、そこで私はいつも150%人間を目指して行くようにとアドバイズするんです。150%だったらなお大変。決してそうじゃありません。つまり、いくらことばを覚えて現地の人と同じようになろうとしても決してそうはなれない。75 %ぐらい目指せばいいんだ。そして逆に長く海外にいると、日本人としてもだんだん現地化して日本人的でなくなる。ま、75 %ぐらいの日本人になっていく。ま、合わせて150 %という訳です。
インドネシアでは、学校のテストでも100点はないんです。100点は神様の数字。90点は先生。80点が生徒の最高点という訳です。だから75点とったらすごいという訳です。でも100点目指す日本じゃ、75点、なあんだとなりますねえ。えらい違いです。私たちも大人も自分の生活目標また人生の目標100 %、それは無理かもしれません。聖書では、その100 %はイエス・キリストだ、人間の本当のあるべき姿それはキリスト、そしてそれは単なる目標ではなくて、このキリストを目指していく所にキリストが共にいて、私たちに励ましや慰めや力を与えてくださると言うのです。75 %を目指しながらキリストを仰いで歩んでいけたらいいですねえ。
(PBA制作「世の光」2005.10.28放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。近くの教会もPBAで紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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