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もんじゅは廃炉、でも「実証炉」を建設だと それって新しい原発を建設ってこっちゃがな

2016-12-20 09:09:15 | 原発

 昨日19日、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を廃炉にする一方、新たな高速炉を開発する方針を固めたそうな。
 もんじゅってどんなものなのかなどについて、東京新聞19日夕刊「もんじゅ廃炉提示」記事中の「解説」から抜粋します。

●サイクル延命へ苦肉の策
 毎年200億円を投じてまで、ろくに動かない高速増殖原型炉のもんじゅが維持されてきたのは、日本の原子力政策の根幹となる核燃料サイクルに不可欠だったからだ。
 高速増殖炉のもんじゅは、発電に使う以上のプルトニウムを生み出し、電力を自給自足する「夢の原子炉」とされてきた。その実現を前提に、日本は使用済み燃料をすべて再利用する政策を採り、原爆の材料にもなるプルトニウムを持ち続けてきた。たとえ動かずとも、もんじゅにはプルトニウムに向けられる国際社会の厳しい目をそらすという役割があった。
 実証炉は実現できても数十年はかかり、もんじゅ無き後、プルトニウムを消費するためには当分、ウランと混ぜた燃料を通常の原発で使うプルサーマル発電が頼りになる。しかしこちらも導入は政府の思惑通りには進んでおらず、事実上、すでに核燃料サイクルは破綻している。
 しかし破綻を認めれば「資源」とうたってきた使用済み核燃料がごみと化してしまう。
 処分場が見つからず「トイレ無きマンション」と揶揄(やゆ)されてきた日本の原発は、稼動がままならなくなる。
 もんじゅの廃炉が映し出しているのは、いびつな“輪”でも回っているように見せかけなければならない日本の原子力政策の現実だ。

  続けて、今朝の東京新聞から抜粋します。

●もんじゅ廃炉費3750億円超 負の遺産 国民にツケ
 福島第一原発の事故処理費用も、ほとんどを国民の電気料金で賄うことが固まったばかり。一兆円超の国費をかけてきたもんじゅ失敗の反省もないまま、原子力政策維持のための国民負担が膨らみ続けることになる。
 もんじゅは三十六年間で一兆四百十億円の国費を投じたにもかかわらず、トラブル続きでほとんど稼働していない。
 文科省は廃炉には三十年で三千七百五十億円以上かかると試算。存続を求める福井県と敦賀市に配慮し、もんじゅと周辺地域を高速炉など原子力の研究開発拠点と位置付け、もんじゅ内に新たな試験炉を設置する方針もまとめた。
 さらに、新たに高速炉を建設する場合、構造が複雑なため建設費が通常の原発より数倍は高いとみられている。これから投じられる国費の規模は、めどすら立っていない。
 原子力政策をめぐっては、福島第一原発の廃炉などの処理費用が従来予想から倍増して二十一兆五千億円かかる見通しとなり、政府はほとんどを国民の電気料金や税金でまかなう構え。福島第一を除く原発の廃炉費用の一部も電気料金に上乗せする方針で、国民の負担が増え続けている。


 新たな実証炉建設って、つまりは新たな原発を建設するってこった。
 破綻していて先の見通しが暗いっていうか無いっていうか、そんな原発って必要?
 たくさんのチェックミスや不備があることがあきらかになっていて、けっこう大きな事故は10年に1回の割合で起こしていて、福島第一原発事故のようなことが起こりうるし、テロの標的にされたらかなり簡単に事故が起こせて、そんな事故が起こったら日本や世界の破壊につながる、そんな原発って必要?
 ほかの発電方法より結局は高くつくし、国も事業主も責任を取らなくて、費用は国民に押しつけて、非常に危険な存在、そんなもの必要?
 誰にとって必要なの?  他人(国民)のふんどしで相撲をとって、いいとこだけとってっちゃうのは誰なのさ。
 あたしはいらない。原発も戦争もいりません。