ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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憲法9条は、武力の限界を指摘する現実主義の宣言

2013-10-01 10:46:40 | 本や言葉の紹介

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
         
 「憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本」(高橋哲哉・斎藤貴男 編著 日本評論社)を数回紹介しましたが、青臭い理想論だと思う人もいるだろうなあと思っていました。そうしたら、
憲法9条は、武力の限界を指摘する現実主義の宣言として読めば、動かす必要のない真実を語っている。」との発言があったので紹介します。

 東京新聞9月22日朝刊「本音のコラム」から抜粋。 

「武力の限界」(山口二郎・北海道大教授)
 安倍政権は、集団的自衛権の行使を可能にするため、憲法解釈を変更しようとしている。
 わざわざ集団的自衛権を是認するという憲法解釈を打ち出すのは、米軍とより一体化し、広範な武力行使に加われるようにしたいという政治的意図があると言うしかない。
 では武力行使で本当に紛争が解決され、秩序が維持されるのだろうか。この点に関する理念的、現実的考察が必要である。
 シリアでは米軍の介入が先送りされ、化学兵器に対する国際的な管理が一応始まった。もちろんこれはきれいごとではなく、大国が武力を背景に権力を追求した相互作用の帰結である。他方、英国に続き、米国でも武力介入の有効性について懐疑が広がっており、オバマ大統領も体面を保てた。
 武力によって政権を打倒することは、より大きな殺戮と無秩序を生むだけだという現実認識が、各国の対シリア政策の工程にある。憲法9条は、武力の限界を指摘する現実主義の宣言として読めば、動かす必要のない真実を語っている。


 自衛は必要だと思うけど、武力はますます大きな武力を生むのよ。戦いはますます大きな殺戮と無秩序を生むのよ。私はその輪から外れたい。
 スピリチュアルに生きるってのは、「地上に天国をもたらす」とか、現実世界をスピリチュアルに生きるってことだけど、それは、幸せに安全に、自分も他人も尊重して生きていくってことだと思う。そう生きたいから私は殺戮と無秩序の輪から外れたいのよ。