北京飯店は、私が20代の頃商店街の会合で行ったから、昭和50年頃まであったと思う。中華そばを食べるのは、嶋口屋だったので、北京飯店のラーメンは麺が細くて本場の味がした。唐揚げ、炒飯、餃子が定番だった。2階も食堂で板の床だった記憶がある。そういえば北京飯店で火災が発生した。戦後の古い建物では、しばしば漏電火災があった。それがきっかけで閉店したのではなかったかと思う。
今日のすずらん通り
北京飯店は後の紳士服ヤマモトの本部となり、現在取り壊し中である。街の真ん中で鉄筋コンクリートの解体は手間がかかる大変な作業だ。
奥が広いのに驚く。草野さんの裏に突き抜けそうだ
スワサロンは健在で、現在でも商店街のみんなに愛されている。街の会合では、機内食セットをよく食べた。ハンバーグ定食が四角いお盆に並んでいた。昭和40年頃には菓子パンが売られていた事を思い出す。ぶどうパンの真ん中に杏ジャムが埋まっていて、白い砂糖のかかっていたのが好きだった。
すずらん通りには、木戸くんちの床屋があり、北勢堂からは音楽が流れていた。嶋口屋の路地を抜けて勤め帰りの人が家路へと急いでいた。
昭和43年のすずらん通り