花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

諏訪公園 市民壇のこと

2010年06月08日 | レモン色の町
先月のことでした。CTYさんからの依頼で、昔の街を知っている私に、当時の話をお尋ねしたいという依頼を受けました。
昔の話をするような年になったのかと複雑な気持ちです。
CTYさんがお持ちいただいたのは、諏訪公園にあった市民壇の写真。辻俊文さんが昭和33年7月24日に撮られたものです。
          
公園の真ん中に建つ市民壇は、格好の遊び場でした。裏から舞台に上がることが出来るようになっていて、壇の中央に立つとスターになった気分でした。ここでは戦時中、演壇として利用されたり、戦後はメーデーの会場となったりしました。現在は公園の整備とともに南部丘陵公園に移築されているそうです。
テレビなど娯楽の少なかった当時、ここで新聞販売店さんの提供で野外映画がありました。夏休みが始まったばかりの夕暮れ迫る頃です。
はじめにニュース映画が放映され、チャンバラ時代劇を観た記憶があります。野外映画会は秋葉さんの縁日でもありました。大勢の人の為に、子供たちはスクリーンの裏側から鑑賞していました。
これには後日譚があります。昔の写真を辻さんの許可をいただいて“うどんのしまぐち屋”で掲示してもらっているのですが、写真を見たお客さんに「これは自分や」といわれる方がみえたそうです。
一人ひとり子供を挙げ「前に陣取っているのは、公園西側の飲み屋さんの子供たちや」と懐かしそうに話されたそうです。
子供が多かった当時、公園や神社は子供たちの絶好の遊び場でした。
市民壇北側に建つ図書館は、現在“こども交流館”として保存され、さまざまなイベントが行われ利用されています。
           市民壇があった諏訪公園


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