花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

昭和の食と商店街 グリコアーモンドチョコレート

2017年10月03日 | レモン色の町

第26回 グリコアーモンドチョコレート

オマケが目的のカバヤキャラメル

一粒で二度おいしいアーモンドグリコ

 昭和31年発売のキャラメル「アーモンドグリコ」大ヒットで勢いに乗る江崎グリコは、昭和33年2月ついに「グリコアーモンドチョコレート」を発売開始、チョコひと山まるごとアーモンドを封入した。

発売されたのは30円と50円の2種類で、どちらもチョコレートの上にアーモンドの粒が浮き出ているような、独特のデザインが特徴的。これまでのアーモンドグリコでは、砕いたアーモンドの粒が入っているだけだったが、今度はアーモンドの粒がまるごとチョコレートの中に入っているというゴージャスさが最大のウリ。

カリッと香ばしいアーモンドの歯ごたえは、まさしく高度成長の味。こりゃ駄菓子屋のチョコとは比べものにならないぞ。その分、値段もちょっと高いけど。(昭和こども新聞 日本文芸社刊より)

“アーモンドグリコ”は、おまけ付きグリコと違い、噛むと粒粒感を感じ、次にホンワリ アーモンドの香りと味が楽しめた。そして、新しく出た“グリコアーモンドチョコレート”は衝撃的だった。アーモンドが一個丸ごと楽しめたからだ。まず口の中でチョコを味わう。中からアーモンドが出てくる。キレイになめたら口から出して確認する。再び口に入れアーモンドのカリカリ感を楽しむ。

渡辺菓子店はS君の近所だったから、店主と客との関係以上のものがあった。いつもはオマケ付きのカバヤかグリコだったが、アーモンドチョコレートを買うときは態度が違った。低めのガラスケースが並んでいて、その後ろ、壁側に高級品のケースがあった、商品を取り出すとき、おばさんはそのケースの裏を利用する。つまり店主専用通路なのだが、その狭い通路を堂々と入り込み、勝手にチョコを取り出した。おばさんは話好きで、いつも近所の人と大きな声でしゃべっていた。支払いはきちんと済ませた。近所だから・・・。

10円のグリコは嫌になるくらい買った。全部取り出すと一気に口へ押し込んだ。点数を貯めて“ジェムストーン”をもらうのが楽しみだった。


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