花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

“伊勢音頭恋寝刃”

2016年12月24日 | わたくしごと、つまり個人的なこと

四日市商工会議所様発行の“商工春秋”。平成29年1月号の巻頭を飾るのは、“東海道五十三次の内 四日市 福岡貢”(四日市市立博物館蔵)

 本シリーズは、前面に役者を大きく描き、背景に各宿の風景を描くもの。四日市は、「伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)」の主人公、福岡 貢(ふくおかみつぎ)(役者は二代目片岡我童か)と湊が描かれる。この物語は、伊勢参りの宿泊地として賑わった古市の遊郭“油屋”で、実際に起きた刃傷事件がモデルである。

 場面は、貢に冷たい態度をとった真相を明かした恋人の手紙を読んでいるところである。両手を伸ばし、目をしっかり開けて読む姿に驚きを隠せない彼の心中が表れている。

 背後には、四日市の風景としてしばしば描かれる帆を下した船と土橋が描かれ、江戸の人々の四日市観が示されている。

 この物語を四日市にあてた理由は、当地が伊勢参宮の玄関に当たるからであろう。

 本品は右に桑名が描かれ、一枚で二宿を折半している。

                  (市立博物館学芸員・田中伸一氏)

12月23日(金)午後5時から、“100万人のキャンドルナイトinすわ公園”が開催された。音楽イベントが行われているにもかかわらず静かな、諏訪公園でした。

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