安全問題研究会~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

11月22日、22時08分頃の長野県北部の地震について

2014-11-23 00:08:37 | 気象・地震
22日午後10時08分頃、長野県北部で起きた地震について簡単に解説する。

平成26年11月22日22時08分頃の長野県北部の地震について(気象庁報道発表)

震源:長野県北部
地震の規模:M6.8(速報値)
震源の深さ:約10km
発震機構(地震のメカニズム):北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型(速報値)

今回の地震の震源地にごく近い場所で、東日本大震災の翌日の2011年3月12日にM6.7の地震が起きている(当時の報道発表)。震源地だけでなく、地震の規模もほぼこの地震と同じで、発震機構も今回と同じ。3年8ヶ月の間隔を置いているが、事実上関連地震と見るべきだと当ブログは判断している。

なお、当ブログがきわめて注目しているのが、今年9月に起きた御嶽山噴火との関連だ。御嶽山、今回の地震の震源、そして2011年3月12日の地震の震源の位置関係を示すと、以下の地図の通りとなる。



今回の地震の震源は、糸魚川・静岡構造線のほぼ真上である。長野県では、1979年に御嶽山が噴火した後、1984年に長野県西部地震が起きているが、その震源は御嶽山の間近だった。今回の地震の震源は、9月に噴火した御嶽山とは約150kmほど離れており、関係があるかどうか現時点で当ブログには判断できない。ただ、県庁所在地の長野市を取り囲むように地震と噴火が続いているのは、少々不気味ではある。

気象庁では、今後1週間程度、最大で震度5強程度の余震があり得るとしている。御嶽山のことも考えると、この地域の地殻変動が活発化していることは疑いなく、近隣にお住まいの方は十分注意してほしい。
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