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校外にも打って出てゆく高校司書奮戦記

2017-12-04 21:01:12 | 読書ノート
木下通子『読みたい心に火をつけろ!:学校図書館大活用術』岩波ジュニア新書, 岩波書店, 2017

  師走の献本御礼および懺悔シリーズの第二弾。この本も夏にはすでに頂戴していて、絵葉書と缶バッジとポスターまでおまけにもらっておきながら、長期間放置しておりました。どうもすいません。今週木曜、僕の講義にゲスト講師として来ていただくということを思い出して、あわててエントリをおこした次第。

  著者は埼玉県の高校司書で、現在は春日部女子高に勤務している。本書の1章では高校図書室での体験や工夫を伝えているが、2章以降はその経験が図書室の外へと広がっていく。ビブリオバトルやら図書館フェスの開催やら推薦図書リストの発行やら、とてもパワフルである。とはいえ悲壮感は無くて楽しそうなところがいいところ。近年、埼玉県の県レベルでの司書職募集(今年は二桁の人数‼)を見かけることがあったが、これも著者の活動の賜物だったとは知りませんでした。書籍の具体的なタイトル名も多く記載されており、今時の中高生が何を読んでいるかよくわかって興味深い。

  15-16年前、僕が埼玉純真女子短期大学に非常勤講師に行っていたときに、実は一度著者にゲスト講師をお願いしたことがあるはず。そのときは児童サービス論の講義でブックトークをしていただいた。ただ、キャリアウーマン風の格好いい女性が僕の記憶にある著者の姿であり、それと著者近影や図書館総合展で見かける猫耳を付けた親しみやすそうな女性とはギャップがあって、記憶違いだろうかと少々不安になる。会ったら確認してみる。
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