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執拗なシーケンサー音がキモ

2010-01-26 12:47:06 | 音盤ノート
Tangerine Dream "Phaedra" Virgin, 1974.

  ドイツ製プログレ。基本は喜多郎的霊妙シンセサイザー音楽なのだが、その上でビョンビョンとシーケンサー音が迫ってくるのが特徴。冒頭のタイトル曲はそのスタイルでの代表曲。二曲目はシーケンサーが無くなってしまい退屈。三曲目は、旋律打楽器風にシーケンサーを使った曲で、Steve Reichの影響をうかがわせる。

  Tangerine Dreamに関しては、これ以前と次作の"Rubycon"(Virgin, 1975)まで個人的に楽しめる。だが、その後のアルバムではロック風のギターソロが入り、メロディが大袈裟になってしまった。このアルバムで見せた「抑制された中でせまりくる気迫」みたいなものが失われてしまい、どこか安っぽい音楽になってしまったように思う。

  しかし、同時期に発表されたKraftwerkの"Autobahn"(Philips, 1974)はあんなに牧歌的なのに、こちらのシーケンス・リズムはなんでこんなに速いのだろうか?
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