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マイブラ中毒者は隠しトラック二曲のために再購入すべし

2021-07-24 20:30:39 | 音盤ノート
My Bloody Valentine "Ep's 1988-1991 and rare tracks" Domino, 2021.

  マイブラがインディーズのDomino Recordsに移籍したとのこと。同時に、2011年に再発されたCreation時代のアルバム二枚と編集盤(参考)、2013年のアルバム"MBV"、これら四作品がストリーミング解禁され、CDも再再発された。僕はマイブラのファン歴33年という古参なので、すでに同じアルバムを複数のCDで所有している。にもかかわらずリマスタリングかオマケ付きか知らないけれども、2021年にもなって同じ作品をまた購入させられてしまった。完全にカモである。

  再発4作品のうち、このEpsにだけは過去未発表のトラックが二曲収録されている。どちらもトラックリストにクレジットされていない隠しトラックであり、CD2の最後に置かれている。二曲のうち一つは’Don’t Ask Why’のデモ版である。オリジナルはGlider EP収録だが、オリジナルでは後半に登場するディストーションギターとドラムが、このデモ版でははじめから伴奏として鳴らされている。二曲のうちもう一つも録音はデモレベルのクオリティであるものの、'Soft As Snow'風のリズムとピッチ・ベンディング芸全開のギターが聴けるグニャグニャの曲となっており、和音揺らし中毒者ならば必ずや満足できるはずだ。

  というわけで熱心なファンならば聴く価値はある。一方で、この隠しトラック以外は曲はストリーミングで聴けるので、初心者はわざわざCDを購入する必要は無い。二つの隠しトラックはあくまでも僕のような中毒者向けだ。しかし、Dominoに移籍したということは、2017年にアナウンスされた新作がいよいよということなんだろう。けれども、Islandに8年ぐらいいて、一枚の成果も発表せずにバックれた前科のあるバンドだけに、あまり期待しないようにしておこう。
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