映画「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」
★★★★:75~80点
「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」を見てきました。◎◎割引です(^_^;
1月に見た映画「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」は、音楽+ヨーロッパの街並み、建物+のだめ、千秋たちの魅力満開で85点という高い評価をしました。
前編が「千秋先輩」編であったことから、後編が「のだめ」編となることは予想できましたが、前編よりややシリアス調で、コミカル&楽しいシーンも前作よりは少な目でした。というよりも、コミカル&楽しいシーンは結構たくさんあったのですが、その表現方法が前編とほぼ同じだったので、やや目新しさに欠けた気がしました。全体的には大人向きで、前編との対比で地味目の作品になっていたと言えるでしょうか。私の場合、そのあたりが若干の減点対象となりました。ですが、想像以上にのだめの苦悩と焦り(裏返しとして、音楽への思い)、千秋先輩への想い、千秋ののだめへの想いなどがきちんと描かれ、音楽シーンは前編以上に丁寧に作られ、音楽映画&ラブ・ストーリーとしては実によくできていたと思います。
演奏シーンは見事のひとこと!コンサートシーンでの”のだめ”(上野樹里)のピアノ、コンクールシーンでの清良(水川あさみ)のヴァイオリンは、よくある手アップ&顔のクローズアップ(手元は映さない)の切り替えとは異なり、顔から手元にかけて連続で映したりなども多かったですね。音なしなので、練習さえすれば動きは真似できるのかもしれませんが、それでも素晴らしかったです。役者根性を見たような気がしました。
また、千秋の指揮ぶりも随分上達したもんだと思いました(^_^)。回想シーンで出てきたSオケ・コンサートでの指揮など素人っぽさ丸出し(わざと?)でしたから。
妙に印象的だったのは、のだめがシュトレーゼマンからコンサートでの共演(協奏曲)に誘われるシーンで、その神秘的というか幻想的な雰囲気が「オペラ座の怪人」でヒロイン・クリスティーヌが怪人に地下に誘われるシーンを思い出させ、魔法陣(?)が出てくるCGは「ダヴィンチ・コード」みたい?と思いました。
のだめの衝撃的なコンチェルト・デビューがあったので、憧れの千秋先輩との共演は、あるとしてもちょっと違う形になるだろうなあ(例えば仲間内だけでの場で共演とか・・・)と思いましたが、モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」を持ってきましたか。なるほどなあ。これでお互いの想いを確かめあうことになる、お洒落で素敵なシーンでした。のだめの表情が次第に柔らかくなると共に、千秋と音楽を作り上げる喜びがよく表れていました。また、終盤ではのだめが急に(?)大人びた感じになるのも面白かったです。エンディング、橋の上での長いキス・シーン(次第にロングシ・ョットに)も素晴らしい。それにしても、”のだめ=上野樹里” としか言いようのない熱演っぷりには拍手喝采です。
P.S.
のだめがシュトレーゼマンと共演したプラハの市民会館は私の大好きな
建物で、プラハ・ウィーン旅行の際にそこのスメタナホールでコンサートも
聞いたので、懐かしく嬉しかったです。
http://blog.goo.ne.jp/hirohiro009/d/20080322
http://blog.goo.ne.jp/hirohiro009/d/20080324
◎参考ブログ
そらさんの”日だまりで読書”
ラストシーンについての感想は同感!
コルクさんの”みかんの缶詰。”
細かな感想は、かなりコルクさんと似通っていますね。
また、前作同様、映画に登場する名曲の数々はナクソス公式ブログ第3番「調子の悪い鍛冶屋」の”映画「のだめカンタービレ 最終楽章後編」登場曲リスト♪ ”から曲名をコピーさせて頂きました。ありがとうございました。☆は私が良いと思った曲です。今回は協奏曲が多いですね。
☆ベートーヴェン: 交響曲第7番 - 第1楽章(ピアノ編)
リムスキー=コルサコフ: 熊蜂の飛行
J.シュトラウス2世: トリッチ・トラッチ・ポルカ
ヴィヴァルディ: 「四季」より冬 - 第2楽章
ハイドン: 弦楽四重奏曲第77番「皇帝」:第2楽章
「神よ、皇帝フランツを守りたまえ」
リール: フランス共和国国歌「ラ・マルセイエーズ」
☆ブラームス: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
☆モーツァルト: クラリネット協奏曲 - 第2楽章
☆ラヴェル: ピアノ協奏曲 - 第1楽章
☆ショパン: ピアノ協奏曲第1番 - 第2楽章「ロマンツァ・ラルゲット」
ショパン: ピアノ・ソナタ第3番
☆ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第31番
ベートーヴェン: 交響曲第7番 - 第3楽章
☆マーラー: 交響曲第5番 - 第4楽章
ヴィヴァルディ: 「四季」より夏 - 第3楽章
☆ショパン: ピアノ協奏曲第1番
マスカーニ: 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」 - 間奏曲
☆ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」 - 第2楽章
☆モーツァルト: 2台のピアノのためのソナタ K448 - 第1楽章
ガーシュウィン: ラプソディー・イン・ブルー
トラックバックありがとうございました!
ひろさんの記事も読ませていただきました♪
あの魔方陣のシーン、確かに「オペラ座の怪人」と「ダ・ヴィンチ・コード」と似通ってるとこありますね!映像がかなり綺麗で、魅入ってしまいました。
前編同様、役者さんも演奏シーンも迫力があって、映画館に観に行った価値ありました。
あと、映画内の曲ってこんなにあったんですね。すごいです…
では、失礼しました~。
はじめまして。
ようこそおいで下さいました。
>あの魔方陣のシーン、確かに「オペラ座の怪人」と「ダ・ヴィンチ・コード」と
>似通ってるとこありますね!映像がかなり綺麗で、魅入ってしまいました。
ちょっと日本の映画には珍しい雰囲気だと思いました。
コンサートやコンクールでの演奏シーンは見事でしたね。
私は前編のようにもうちょっとオーケストラのことも描いてほしかったのですが、前編と後編でテーマを変えたのだろうし、”愛と苦悩と音楽”の「のだめ編」を楽しみました。
また遊びにきてくださいね。
劇場で聴く演奏は迫力がありよかったです。
子供たちがコミックを揃えていたので、今読んで、はまっています。
昨日、箕面の滝に行ってきました。ゴールデンウィーク楽しくお過ごしください。
劇場の音響効果はなかなか凄いですね。
今回もコンサートやコンクールのシーンが迫力ありでした。
私はコミックの方は全然知らないのですが、それでも十分楽しめたので、原作を読むと映画との共通点や逆に相違点探しなどでまた楽しめるんでしょうね。
今年のGWは天気が良く、ほぼ外に出ずっぱりで楽しんでいます~(^_^)。
あ,ひろさんも観たんだ…と思って読ませていただいていたのに,
読み逃げしてましたぁ(^^;)
うんうん。千秋先輩,指揮がうまくなったよね…と,私も思いましたです(*^_^*)
「2台のピアノのためのソナタ」も,おっしゃるとおり!のだめの表情がどんどん変わっていって,いいシーンでした♪それをしっかりキャッチしている千秋先輩の表情もよかったね。
ゴールデンウィーク,いい天気が続いてよかったよね。
あと2日,楽しんでね~\(^o^)/
こんばんは。
千秋先輩、本当に指揮がうまくなりましたね(^_^)。
元々ルックス&スタイルは素晴らしいので、これで若手指揮者として人気沸騰は間違いなし!?
「2台のピアノのためのソナタ」のシーンは2人の表情が最高でした。のだめがどんなに気ままな演奏をしても俺が合わせてやる!千秋先輩の心意気(のだめへの想い?)も良し!
GW、今日は午後から町なかで繰り広げられるジャズストリートなるイベントに行って来ました。主にビッグバンド(16~18人編成)のステージを聴いたのですが、音の迫力と美しさにビックリ!アドリブ演奏など、クラシックとは異なった自由奔放さが魅力ですね。