ひろの東本西走!?

読書、音楽、映画、建築、まち歩き、ランニング、山歩き、サッカー、グルメ? など好きなことがいっぱい!

学士会館での宿泊(その2)

2009-02-28 22:26:44 | 近代建築

翌朝です。

この日も曇り空でした。起床してすぐに館内を再度少し見て回ったあと、近くの近代建築を1時間ほどかけて駆け足で探訪しました。その写真はまた別途で。

P1190489_t

さて、朝食は昨夜、リッチなディナーを断念した「ラパン」で洋定食を頂きました。ここの内装も素晴らしかったです。高い天井には木の小梁(?)も配され、やはり濃い色の木パネルが巡らされた腰壁と合わせて落ち着いた高級感が醸し出されています。暖炉、天井照明やステンドグラスのスタンドなども美しくて申し分なし。洋定食は私としてはもうちょっと量が多くてもいいかなとも思いましたが、お客様として多いと思われる年配の方には丁度なのかもしれません。

P1190566_t P1190561_t P1190583_t

何枚も写真を撮っている私を見てレストランの方が「写真をお撮りしましょうか」と言ってくださいましたが、「いえいえ、建物に興味がありますので」として遠慮させて頂きました。

以下の写真は、昨夜&この日の朝に撮った、会議やパーティなどに使われる2階・3階の部屋と控えの間(?)などです。

P1190478_t P1190471_t P1190483_t P1190474_t

学士会館は、空間の大きさ、細部装飾、ステンドグラスや照明、色使いなどいずれも最上級の素晴らしさで、特に夜の美しさ・雰囲気が最高でした。デジカメ片手に館内をウロウロして他のお客様には多少迷惑だったかもしれませんが、これだけ素晴らしい空間の中にいたら、建築好きとしはじっとしていられませんもんね。なお、ホテルの方に撮影はご遠慮くださいとかの声をかけられたりは一切ありませんでした。逆に、朝、チェックアウト時にフロントの方と少し話をしたとき、「今でしたら、昨日パーティがあったお部屋を見ていただくことも可能ですけれど」とのありがたいお言葉を頂きました。ただ、当方に時間がなく、「次回ぜひ拝見させて頂きます」と言って気持ちよく学士会館ホテルを後にしました。

まだ拝見できていない広い部屋も幾つかあるようなので、また東京で宿泊を伴う出張があれば、泊まりたいものです。そして次回は、レストランでディナーを頂き、その後、バーに移動してウィスキーやカクテルなどを頂きながらゆっくりとした時間を過ごしたいなと思いました。それにはまだまだ年期と貫禄が足りないですけれど。

P1190419_t


学士会館での宿泊(その1)

2009-02-28 01:19:23 | 近代建築

水・木と久々に東京へ泊まりがけの出張があり、今回は学士会館ホテルに泊まりました。これは以前、びんみんさんがブログで、最近は学士会の会員以外でも空いていれば泊まることができると書いておられ、機会があればぜひ!と考えていたものです。

P1190545_t

社団法人学士会はWikipediaによると、
>旧帝国大学系大学である北海道・東北・東京・名古屋・京都・大阪・九州
>及び京城帝国・台北帝国の各大学卒業者(当時の学士)と、前記大学の
>大学院出身の修士、または博士、前記大学で教授、准教授(助教授)
>ないし学長の職にあった人たちによる、大学の枠を超えた一種の
>同窓会組織
だそうです。

学士会館は1928(S3)の建築で、設計は佐野利器と高橋貞太郎です。外観はスクラッチタイルが印象的な落ち着いた感じの建物で、規模は結構大きいですね。

都内であった某シンポジウムが終わった夕刻、地下鉄で移動していそいそと学士会館へ。びんみんさんのブログで大体の雰囲気はつかんでいましたが、まずはステンドグラスがあるフロント・ロビーからして素晴らしいです。

P1190443_t

4階の宿泊室は、びんみんさんがブログでアップされていた部屋とタイプは同じでした。決して豪華さがある訳ではないのですが、木の風合いや落ち着いた色合い、高い天井などが気持ち良し。

まずは夕食前に、宿泊階の4階を手始めとして、館内をブラブラと散策しました。移動はもちろんすべて階段利用です。館内はアカデミックな落ち着きの中にも華麗さが感じられ、赤い絨毯と合わせてあちこちにある美しいステンドグラスが、品の良い華やかさを与えています。梁などにある細部装飾はいずれも見事です。

P1190337_t P1190355_t P1190385_t P1190379_t P1190394_t

本来の正面側にあるロビーも凄いです。ゴージャスにして繊細な天井装飾。階段周りもすきなし。柱のデザインはユニークです。

P1190402_t P1190405_t P1190408_t

夕食は最初、外で軽く・安く食べるつもりだったのですが、ウロウロしている内にどんどん時間が経過し、急遽館内で食べることに方針変更です。本格的レストラン「ラタン」(上の写真で左手)は夜は5000円~のコースしかなく、写真右手のバー(カフェ&ミニパブ)の方でハンバーグステーキのミニ・ディナーセット(1200円)を頂くことにしました。

この日は幾つもパーティや会合があったようで、バーにも人生の諸先輩が多数おられました。私が案内された席は窓の方を向いたカウンター席でした。元々、皆さんがグラス片手に談笑されている中をデジカメでバシバシ写真を撮ることははばかられますし、一人で窓の外などを眺めながらゆっくりと食事をするのにはもってこいでした。このバーは天井の木の細工などがとても印象的でした。

P1190446_t P1190454_t P1190448_t

結局、ミニ・ディナーセット+ビール(ハイネケン・ハーフ)では物足りなく、また、もうちょっと雰囲気を楽しみたくなってフライドポテトを追加すると共に、ビールもギネス 1/2Pint を頼みました。日曜日に同窓会でかなり飲み、次の日曜日にはフルマラソンのレースを控えているため、今回の出張中はノン・アルコールでいこうと考えていたのですが、クラシック・ホテルの雰囲気に負けてしまいました。まあ、我慢してたら、それで逆にストレスがたまったかもしれませんし、素晴らしい空間に身を置き、心地良い気分になって大満足です。

こうして、学士会館の夜は更けていくのであった。続きは(その2)で。

なお、写真はかなり赤みが強いですが、実際の色はもう少し薄めだったものの、夜は照明の関係もあってか、ほぼこのような感じでした。