国家の第一は民主主義である。美しさとか品格はまやかしの国家論である。新聞に掲載されている論文を中心に批判する。
品格より民主そして自由
二大政党時代はやってこないのか
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評論家全員が批判し、擁護するのはほとんどいないというのも珍しい。もうひとつ珍しいのは、なぜ菅首相が駄目なのかという質問には口ごもり、明確な回答ができないということだ。
管首相が「一定のメドがついたら退陣する」と公言しなければならなかった原因は、自民党が出した内閣不信任案に、民主党である小沢グループが賛成票を投じようとしたことにある。自民党が出した内閣不信任案は年中行事であり、菅内閣に対する明確な不信任の理由はなかった。それに小沢グループと自民党が政治的に同調したわけでもなかった。むしろ自民党は大連立の条件として小沢グループをはずす条件をつけたくらい、自民党と小沢グループの政策は相容れないものであった。
小沢グループが内閣不信任案に賛成する動きがなければ、菅首相の退陣表明は必要なかった。一方自民党が内閣不信任案を出さなければ小沢グループは動けなかった。菅首相の退陣は実に奇妙な状況から問題になった。
政局が混乱した原因は小沢グループにある。小沢グループの存在を利用して菅首相を退陣に追い込もうとした自民党にも政局を混乱させた責任がある。予算委員会での発言で審議がストップすることがないのに政局が混乱したのだから、客観的にみると、政局の混乱の原因は菅内閣にはない。小沢グループと自民党にある。ただ、政局の混乱を収拾させるこができなかった菅首相の手腕のなさは問題ではある。
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