維新の会VS共産党のバトル 共産党の敗北は確実

維新の会VS共産党のバトル 共産党の敗北は確実
 
国会で維新の会と共産党のバトルが始まった。おもしろくなってきた。
 バトルのきっかけは立民の呼びかけで立民、維新、国民民主、無所属議員の会派「有志の会」の国対委員長代理級による非公式の情報交換会を開いたことである。立民は交換会のことを共産党には呼びかけなかった。共産党抜きの交換会に共産党は怒った。立民は共産党を抜いたことを謝り、今後交換会は開かないとした。
 共産党を含めた交換会を目指して立民が各党と交渉していけば野党交換会へ進展するはずだが、共産党が維新の会との交換会を否定するのは確実である。
 共産党は維新の会を野党と認めていない。「与党の補完勢力」と位置づけている。小池晃書記局長は、
「野党の基本姿勢に関わる問題だ。共産を外し、維新を野党として扱う形になれば、野党の立場が根本から問われる」
と強い不快感を示した。共産党は維新の会を自民党以上に敵視している。自民党なら立ち入らない世界に維新の会は立ち入り共産党をやっつけるからだ。それが大阪で起こった。
 自民党は教育界には深入りしない。大阪の教育界は共産党系の日教組が支配していた。その支配形態を覆したのが橋下氏と維新の会であった。
 橋下氏は府知事の時に大阪の学力を上げることを宣言した。そして、実施した。しかし、「ド素人が関わるな。教育は専門の教員に任せろ」と橋下氏の前に立ちはだかったのが大阪の日教組であった。
沖縄の学力は日本で一番低い。橋下氏の学力を上げる宣言に関心を持った。このことを2013年に出版した「かみつくⅢ」に掲載した。

生徒に一番必要なのは学力だ

私は二十五歳の時の一九七三年から十五年間、糸満ロータリービル三階で養秀学園という学習塾をやっていた。豊見城村や東風平町にも分校をつくった。
学習塾をやって最初に驚いたのが生徒の学力の低さだった。中学生で小学生並みの漢字力しかない生徒が多かった。少数や分数の計算ができない生徒も多かった。
学力の低い生徒の成績をあげるのは大変なことであり悪戦苦闘をしたが、次第に生徒の学力の低い原因が分かってきて、教え方もわかってきた。
数学でいえば、足し算ができない生徒に引き算を教えても効果はない。正負の計算ができない生徒に文字の計算を教えても効果がない、文字の計算ができない生徒に一次方程式を教えても効果がないことがわかった。当たり前のことであるが、実戦の場でそのことに気づき、生徒の学力に応じて教えるのは意外と難しい。
学習塾では学校の授業に沿って教えなければならないから基礎を丁寧に教える余裕はない。だから、文字式の計算を教えながら同時に正負の計算を教えた。同じやり方で一次方程式を教えながら文字の計算、正負の計算を教えた。その時には、+は「プラス」と呼ばせ「足す」とは呼ばないように指導し、-は「マイナス」と呼ばせ「引く」とは呼ばないように指導した。+3+2はプラスの足し算、‐3‐2はマイナスの足し算、-3+2は異符号関係だから引き算というように簡潔な言葉で教え、理屈は抜きにして計算方法を暗記しろと教えた。公文式のようにできないところから順序よく教えたら、小学高学年生や中学生の場合はますます学校の授業に遅れてしまう。学校の授業に合わせながら同時に基礎を教えるのが生徒の成績を上げるコツだ。
学力が低い原因は、つまずいた生徒を放置して落ちこぼれていくままに野放しにしているからである。学校では一次方程式を教えるときにはすべての生徒が文字の計算は一〇〇%できるという前提で授業を進める。つまり教科書通りに進めていく。すると文字の計算ができない生徒は一次方程式の解き方を理解できても解くことはできない。落ちこぼれていくのである。
一次方程式を教える前に文字の計算の基礎を教えれば落ちこぼれを防ぐことができる。しかし、基礎学力を教える思想が沖縄の公教育にはなかった。教科書をスケジュール通りに進めるのが公教育だった。
学力だけが生徒のすべてではない。学力だけで生徒の価値は決められないなどといって学力偏重を非難する傾向が沖教祖は強かった。学力偏重に反対するのに反対はしないが、学力偏重を非難する裏で基礎学力さえも疎かにして、基礎学力のない生徒を増やしていったのが沖縄の公教育である。それは許せるものではない。

私が学習塾をやっていた時に、業者テストによる偏差値を参考にして高校進学を決める風潮があった。業者による模擬テストがあり、テストの成績を偏差値に転換して志望高校の合否を判定していた。沖教祖は生徒の志望を無視してテストだけで進路を決めるのは非人道的であると猛批判した。
しかし、実際の高校の合否は一〇段階評価の通知表の成績と入試テストの成績を相関表に載せて判定していた。業者の合否判定と同じやり方をしていたのだ。そもそも業者は県立高校の合否判定の仕方に合わせていただけなのだ。高校は合否判定方法を非公表にしていたが、業者は公表していた。それだけの違いであったが、沖教祖はテスト業者を非難した。
生徒たちは成績に合わせて高校を選ぶ。成績が悪いとそれなりの高校を選ぶ。成績以上の高校を受験すれば不合格が待っているからだ。

ところが偏差値問題が盛んになっていた頃、業者による合否判定を非難する沖教祖は偏差値に左右されないで生徒の自由な選択を優先させるべきだと主張した。
もっともらしい主張である。しかし、それはとんでもない無責任な主張である。
沖教祖の主張は生徒を志望する高校に進学させることではなくて受験させることである。沖教祖が主張している自由選択というのは確実に落ちると分かっている生徒にも、生徒の志望する高校に受験させるということである。それは進路指導として正しいとは言えない。生徒は一〇〇%落ちると分かっている高校を受験しない。それに万が一どん尻で合格した高校では勉強がついていけなくなり中退する可能性が高い。担任の教師は合格する確率と希望高校の授業についていけるかどうかについて的確なアドバイスをするべきである。
しかし、教師は「頑張れば合格する」の紋切型の言葉で落ちることが確実な高校にも生徒を受験させたのである。
普通高校を志望している生徒に、私は合格できる可能性がないことを伝え志望校を変更するようにアドバイスした。すると生徒は私に怒った。担任の先生は「頑張れば合格する」と言ったのになぜ学習塾の塾長の分際で合格できないと言うのだというわけだ。その生徒の成績は悪く、たとえ運よく普通高校に合格したとしても学校の授業についていけなくなり最悪の場合中退する可能性があった。私はそのことを話した。しかし、生徒は担任の教師の「頑張れば合格する」というアドバイスを信じて普通高校を受験した。そして、落ちた。
担任の先生から「頑張れば合格する」と言われて、中学三年の二学期(二学期から受験勉強をしても効果はそれほどない。高校に提出する通知表の成績はほとんど決まっているし、二学期からは他の生徒も勉強するからだ)に息子を連れて塾にきた母親がいたが、通知表を見た私は志望高校は確実に落ちるといった。「学校の先生は頑張れば合格すると言ったのに・・」と怒って母子は帰った。
そのような親子が中学三年の二学期にやって来るケースが多かった。

私の学習塾に通い、確実に落ちると言われても志望高校にどうしても進学したくて受験し、落ちて再び私の学習塾に通った生徒もいた。
Aは普通科志望の生徒だった。彼は三人兄弟の長男であった。母親は小学校教員で父親は電気技師だった。父親は私の塾のクーラーの修理を無料でやってくれる人だった。私の学習塾は進学教室はやっていなかったが、母親に頼まれて三男の有名私立中学の受験勉強を引き受けて合格させたこともあった。
長男は成績が悪く志望高校の合格ラインに達していなかったが受験し不合格になり、一浪した。
Bは中学一年生の時から私の塾に通っていたが成績は悪かった。担任の教師が部活動をやるように指導したが、私は部活動するなら高校進学は難しいといって、部活動をしないようにアドバイスした。彼は私のアドバイスに従い部活動をしなかったが、それでも彼は不合格になった。親も落ちたら浪人をさせるつもりでいたので、彼は一浪した。ところが再び落ちた。私はこれからどうするか彼と話し合った。二浪する生徒はほとんどいない。一浪して失敗すれば私立高校にいくか就職をする。ところが彼はどうしても工業高校に行きたいからもう一度浪人するといった。二浪することを決心した彼と一緒に私は彼の家に行き、母親に二浪させてほしいと頼んだ。母親は渋々了承した。幸いなことに彼は補充で合格し二浪は免れた。(浪人して、入試テストは合格ラインに達しても、合否判定には中三の悪い成績の通知表を再び使用するので、彼のように不合格になるケースがある。通知表の成績が悪ければ悪いほど学力を上げなければ合格はできない。体育の成績が一の生徒は浪人して入試のテスト成績がよくてもN工業高校は合格できないという情報もあった)
方言しか分からないからテレビを見ない。漢字が読めないからマンガを見ない。掛け算九九も満足にできない。そんな浪人生が同じ村から六人も入ってきた時があった。私は合宿などをやり必死になって教え、彼らをなんとか工業高校や農林高校に合格させた。
普通の能力がある生徒をこれほどまでに落ちこぼれさせている学校教育に私は怒りをおぼえた。
 
私の学習塾で二浪した生徒が一人いた。しかも女性であった。彼女の家は南部農林高校の近くにあり、糸満市は遠く、那覇市のほうが近かった。那覇市には実績のある予備校がいくつもあった。それなのに彼女は私の塾に来た。彼女は小さい声で話し、とても内気な生徒だった。彼女には人の多い那覇の街を怖がるような精神的な問題があったのだろう。
彼女はまじめで勉強熱心であった(しかし、基礎力が全然なかった。性格的な問題があり低学年から落ちこぼれだったのだろう)。彼女が受験したのは農林高校であり成績がよくなくても合格できるから彼女が不合格するとは夢にも思っていなかった。しかし、彼女は合格しなかった。
高校合格発表の翌日、不合格した彼女が塾に来た。私は驚いた。普通、不合格した生徒が塾に来ることはないからだ。予期しない彼女の登場に私は戸惑った。彼女は緊張している様子であった。私は彼女を慰める言葉や励ましの言葉をかけた。私は彼女が高校進学をあきらめて就職すると頭から決めていた。私は、社会に出てもくじけないで頑張るようにと彼女を励ました。彼女はじっと座ったまま何も言わなかった。
なかなか塾から去ろうとしない彼女の様子に、私はもしやと思い。もう一度頑張るかと聞いた。その時、彼女の緊張が解けて大粒の涙を流しながら大きく頷いた。次の年は合格した。

平和教育や道徳教育という名の思想教育は義務教育には必要ない。学力さえあれば思想は年齢に応じて身についていく。全生徒が進学できる今の時代、中学卒業までに一番必要なのは高校で学ぶことができる学力を身につけることだ。生徒に一番必要なのは学力以外にはない。学力があれば夢を追うことができる。
それが学習塾をやって痛切に感じた私の結論である。

 橋下市長は大阪府知事時代に学力向上を公言した。その時から私は橋本市長に関心を持っていたが、橋下市長への関心をより強くしたのがユーチューブの「二〇〇八年・大阪の教育を考える府民討論会」の映像を見てからである。
日教組の教員のものすごいヤジにもひるまずに大阪の子どものための教育の在り方を主張する若き橋下知事。日本で日教組の教師たちと真正面から向き合い、彼らを論破した知事はおそらく橋下氏だけではないだろうか。沖縄では考えられない情景であった。橋本氏は、
「子供たちが途中で自分は分からない・自分ができないとなった途端に自分の将来に夢や希望は持てなくなります。大阪の子供たち、夢や希望を持っていない子供の率がものすごく高いんです。大阪ものすごく高い」
と主張した。学習塾で多くの落ちこぼれの生徒たちを見てきた私は橋本氏の発言が痛いほどわかった。そうなのだ。学力と子供の夢はとても密接な関係にあるのだ。学力が低ければ夢も低い。学力が高くなれば夢も高くなる。学力向上は一番重要なことなのだ。学力向上こそが教育の基本中の基本であると考える私は橋下知事の発言に同感した。

ユーチューブ映像より、
府民の率直な意見を聞くために開かれた討論会だったが・・・・・・・・
市民=三十六市町村のデータ開示は大変意義があった。これからも毎年行ってもらいたい。
反発する日教組も参加。日教組の激しいヤジが飛ぶ。
橋下知事=学校の先生は府民から選ばれたわけではない。僕は失敗したら責任を取らなければならない。だけど現場の先生は責任を取らずに一生身分保障がある公務員の生活の中でぬくぬくとやっていけるわけですよ。どこの会社で社長の方針に従わない部下がいますか。それならクビでしょ。大阪の子供たち、夢や希望を持っていない子供たちの率がものすごく高い。大阪はものすごく高い。

  

日教組の激しいヤジが飛ぶ。
会場の女教師の声=教師にも意見を言わせてくださいよ。
橋本知事=保護者の方に意見を聞いているから、まず黙りなさい。聞こえないじゃないですか。
   大拍手

  

 (真剣に聞いている子供の後ろでやじる日教組)
※ 映像で一番感動したのは小学生が真剣に橋下知事の話を聞いている表情を見た時だった。涙が出た。今まで子供たちのこんなに真剣な表情を見たことがなかった。子供たちをこんなに真剣にさせる橋下氏はすごいと思った。

橋下知事=まず、黙ってちゃんと話をききなさい。いい大人なんだから。家庭の皆さんがきちんと学校をコントロールしてください。よろしくお願いします。

   日教組のヤジがすごい。

会場アナウンス=ご静粛にお願いします。

橋下知事=みなさん、これが大阪の教育現場の本質ですよ。みなさん見てください。九割は一生懸命になっている先生がいる。みんな疲れ切っている。だから、地域・家庭で学校の先生を支えて学校の運営の中に入ってください。そして、一割のどうしようもない先生を排除してください。

日教組の教師=私は日教組の組合員ですが、中山氏の発言は絶対に許せません。さすがに中山氏は全国民から非難され大臣を辞任しましたが、一人大阪の橋下知事だけがこの発言は「なかなか本質を突いている」と擁護しました。ちょっと汚い言葉ですが、くそ教育委員会とか学力テスト非公表の地域に予算を下ろさないなどと、橋本知事の暴言こそルール違反、マナー違反ではありませんか。

橋下知事=僕が考えている学力というのは子供たちがちゃんと社会に出て壁にぶつかった時に自分の頭で考えてその壁を乗り越えるだけの能力。これが絶対に必要なんです。絶対に必要なんです。

     大拍手

橋本知事=そのためには子供たちが分かる・できる・自分は分かるんだ、自分はできるんだということを繰り返し繰り返し積み重ねをして、子供たちにその体験をさせることがどうしても必要なんです。子供たちが途中で自分は分からない自分ができないとなった途端に自分の将来に夢や希望は持てなくなります。大阪の子供たち、夢や希望を持っていない子供の率がものすごく高いんです。大阪ものすごく高い。

    日教組のヤジがすごい。

橋本知事=まず保護者の方に意見を聞いてるから黙りなさい。まず、聞こえないじゃないですか。

    大拍手と激しいヤジ

橋本知事=まず黙って話を聞きなさい。いい大人なんだったら。やっぱりちゃんとね、子供たちにはしんどいかもわからないけど、最初の基礎中の基礎の部分は積み重ねないといけない。これが小学校四年、五年、六年、中学になって学校に行きたくなくなる。大阪の中学生、犯罪率一番高いんです。学校に行きたくなくなる、ドロップアウトしてしまう。それは途中で自分はできないんだ。分からないんだということで自暴自棄になってしまう。子供たちに夢や希望を捨てさせないためにも、僕は必ず学力から真正面に取り組んで今のこのような教育のね、こんな先生方、こういう状態にならないように、子供たちをこんな先生に任せてられないんですよ。

    大拍手

橋本知事=僕は絶対に任せられない。中山先生の発言、あの発言こそまさに正しいじゃないですか。この大阪の現状見てくださいよ。学校現場をまず変えていかなければいけない。こんな先生方に子供を安心して預けるわけにはいかないんです。
だけれども、やっぱり子供が走り回って授業にならない。何か注意すれば保護者がワーワー叫んでくる。ちょっと叱って頭でもごっつんしようもんならやれ体
罰だと叫んでくる。こんなことで赤の他人の先生が子供を教育なんかできるわけありません。それはやっぱし叱るところは叱らなきゃしようがないし、口で言って聞かなければ手を出さなきゃしようがないんですよ。あとはどこまでそれを許していくのか。どこまで教育を認めていくのかはそれは先生だけの判断に任せるわけにはいきませんから、それは家庭なり、地域なりがきちんとコンセンサスを形成していくこれが第一なんです。

参加者=あのう、今日うちの娘が来ています。これだけの大人が真剣に自分のことを考えていることをうれしく思っていると思う。

討論会終了後

橋本知事=会場に子供たちがいる中で政治的論争を広げる先生。賛否両論あるのであれば自分の思った通りに勧めます。

       映像終わり

 映像を見てがっかりしたのは子供たちも参加している市民集会であるのに、日教組の教師たちのヤジが激しいことだった。子供たちが教師に失望するのは確実であるのに平気でヤジを飛ばす。信じられない光景であった。

 全国学力テストの成績の公開、私立高校も含めた授業料の無料化、教育改革に熱心な教育者の教育委員への採用。市民の学校教育への参加強化、校長の一般募集などなど橋下市長の教育改革はめざましい。
 体罰を受けた生徒が自殺した桜宮高校を橋下市長は今までにない徹底したやりかたで改革を指示した。
同校には、体育科(定員八〇人)とスポーツ健康科学科(同四〇人)が設置されていたが、体罰問題の発覚後、橋下市長は「体罰を黙認した学校の伝統を断ち切る」として募集中止を市教委に要請。今春の入試は、体育系二科の定員一二〇人分を普通科に振り替えて実施された。
 
市教委は「体罰を容認する体質の改善が図られた」と判断、新学科の創設を決めたという。

 大阪市立桜宮高校の体罰問題を受け、今春入試で募集が中止された同校の体育系二科について、市教委が、両科を統合して「スポーツ科学科(仮称)」を創設する方針を決めたことが十一日、分かった。新学科は「体罰に頼らないスポーツ指導者の育成」などが目的で、来春から新入生を募集する予定。今後、市教育委員会議で正式に決定される。
産経新聞
橋下改革は教育だけではない。公務員改革、市営のバスや地下鉄の民営化も進めている。小泉元首相の「民間にできることは民間に」の構造改革を大阪の地で実践しているのが橋下市長である。橋下流大阪改革を沖縄でもやってくれたらいいなあと思いながら、大阪府知事時代からずっと私は橋下市長に注目してきた。すると、驚いたことに維新の会が沖縄に関わる可能性が出てきた。
                かみつくⅢ
 卒業式などで君が代斉唱の時に起立しないで斉唱もしない教師がいても罰することができない。ところが大阪維新マーの会は起立して斉唱するのを義務にする条令を制定して、斉唱しない教師を罰した。教師は訴訟を起こしたが敗北している。日教組が握っていた実権を次々と排除していったのが維新の会である。日教組の衰退は共産党の衰退につながる。維新の会によって大阪の共産党支持者は減少していった。共産党にとっては自民党以上に維新の会は強敵である。

 国会で維新の会と共産党のバトルが始まった。仕掛けたのは共産党である。
 
共産の宮本徹氏は、政府の国家戦略特区ワーキンググループの座長代理を務めた原英史氏が「自らの訴訟について持論を展開する異様な陳述を行いました」と強調し、原氏を推薦した維新も批判した。すぐに維新の会は反撃に出た。藤田幹事長は、共産党と宮本議員に対し、「撤回・謝罪されることがふさわしい」と批判しただけではなかった。宮本徹衆院議員の懲罰動議を衆議院に提出したのである。理由は「衆議院予算委員会の中央公聴会に出席した専門家に対して、品位を著しく毀損する」である。維新は共産党の批判に批判で返すだけにとどまらず共産の上を行く懲罰動議で反撃したのである。これに関して志位氏は会見で「宮本氏の発言は正当だ。国会内での言論を懲罰で封殺するやり方自体が極めて強権的で危険だ」とも述べた。志位委員長は維新の懲罰動議に「不当だ」と反論しただけである。懲罰動議に対抗する方法が共産党にはない。

 維新が提出した懲罰動議が認定されると宮本議員は懲罰事犯者となる。
懲罰事犯
日本国憲法や国会法の規定に基づいて、院内の秩序を乱したとして衆議院あるいは参議院に所属する国会議員に対して、懲罰を与えることが相当とみられる行為。
懲罰事犯については、各院の議長により懲罰委員会へ付託された上で本会議の議を経たのちに宣告される。

共産党の目的は野党共闘によって与党になり、安保法制を破棄することである。安保法制の破棄が共産党の唯一の目的であり、そのための閣外協力である。共産党の狙いをぶち壊す存在が維新の会である。維新の会は安保法制に賛成である。だから、共産党は野党共闘に維新の会を参加させることはできない。しかし、衆議院40議席を確保している維新の会抜きで与党になるのは不可能である。維新の会は共産党の安保法制破棄の計画を破綻させる存在である。邪魔な維新の会の国民の信頼を落とすことにやっきになっているのが共産党である。
野党の勢力図は
保守 立憲民主保守系・維新の会・国民民主・有志の会
左翼 立憲民主左翼系・共産党・れいわ新選組
である。
 野党は保守系が多い。国民民主は都民ファーストと共闘する。保守系はこれからも増える。左翼系が減少する流れは変わらない。共産党の安保法制破棄は夢のまた夢である。
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