左翼政党は確実に衰退し続けていることが県議会選挙で明らかになった


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左翼政党は確実に衰退し続けていることが県議会選挙で明らかになった

県議会選挙の結果
〇与党
共産7↑6
社民4↑5
社大2↑3
立民Ⅰ↑0
無所属11↑12

〇中立
公明2↑4
無所属2↑2

〇野党
自民17↑13
無所属2↑Ⅰ

 左翼政党の議席は14議席である。左翼政党だけでは与党にはなれない。無所属の11議席が加わって過半数の25議席になれる。無所属議員は全員が左翼ではない。保守系の議員である。その中には翁長前知事が自民党から離党した時に連れてきた元自民党系の議員も居る。翁長前知事の次男である雄治(たけはる)氏(32)が、那覇市・南部離島選挙区で初当選した。雄治氏は「これから4年間、父、翁長雄志が沖縄に残した『オール沖縄』の保守の立場として、玉城県政をしっかり支えていく」と力を込めた。本来自民党県連と提携するはずの保守が左翼政党と共闘しているのが沖縄の政局である。保守の一部が左翼政党を与党にしているのである。
 保守が共産党と共闘することは本土ではあり得ないことである。
共産党には二段階革命論があり、社会主義イデオロギーが根底にある。社会主義イデオロギーの共産党は反自民党に徹している。保守とは根本的に敵対関係にあるのが共産党である。ところが自民党のリーダーであった翁長雄志氏は自民党本部の辺野古移設方針に反対して自民党を離党し、共産党などの左翼政党とオール沖縄を結成して県知事選で共闘した。左翼政党だけでは県知事選に勝つことができない左翼政党にとって翁長氏の共闘申し入れは歓迎するものであった。
 自民党を離党した翁長氏と左翼政党の共闘によって翁長氏は県知事選に勝利した。翁長氏は辺野古移設反対で共産党と一致していたが、普天間飛行場の移設では違っていた。翁長氏は普天間飛行場の県外移設を主張していたが、共産党は国外移設を主張していた。共産党は日本の米軍基地すべてを撤去するのを目指していたから翁長氏の県外移設には本当は反対であった。しかし、選挙に勝ち与党になりたい共産党は本音を隠して翁長氏と共闘したのである。
 翁長前知事は死去し、後継者としてデニー氏が県知事になった。後継者であるなら県外移設を主張するべきであるがデニー知事は県外移設を言わなくなった。共産党に主導権を握られているデニー知事が県外移設を口にすることはなかった。

 共産党は翁長知事の右腕的存在であり、安倍政権と裏でつながっていた安慶田副知事を辞職に追い込んだ。県の予算には政府の交付金が大きく影響する。安慶田副知事は翁長知事の指示で政府との接点を保ち、交付金の確保を目指していた。しかし、自民党と敵対している共産党は安慶田副知事が安倍政権と通じることを嫌った。
維新の党や希望の党の保守政党も与党だと決めつけるほどに保守の政党を嫌い敵対しているのが共産党である。国民民主党が安倍政権が提出した働き方改革案に賛成しただけで国民民主党を安倍政権と一緒の与党だと決めつけて非難した共産党であった。それほどに共産党は安倍政権を嫌い、保守政党を嫌っている。
そんな共産党であるから安慶田副知事が安倍政権と親密な関係を保とうとしていることを嫌い、安慶田副知事排除に走った。
教員採用試験で特定の受験者(複数)を合格させるよう県教育委員会側に依頼したとか、教育庁幹部人事で特定の人物の登用を働きかけたとして安慶田副知事は告発された。県の教育庁は左翼の強固な砦である。告発したのが教育庁の幹部たちであり幹部たちが示し合わせた話に反論は通用しなかった。告発によって安慶田副知事は辞任した。
安慶田副知事の後任は元国際大学学長の左翼経済学者富川氏であった。その時にはすでに翁長知事には副知事を決める権限はなかったのである。すべては共産党などの左翼政党が権限を握っていたのだ。翁長知事の誤算は共産党はピラミッド型を徹底している政党であり、指令は東京代々木の本部から沖縄に下される。共産党は翁長知事が太刀打ちできないほどのイデオロギーと政治戦略に優れていたのである。
共産党に太刀打ちできないのはデニー知事も同じである。副知事を選任する権限は知事にあるのだが、デニー知事にはない。二人の副知事は翁長知事時代に左翼が配置した副知事のままである。デニー知事が選任した副知事ではない。デニー知事も翁長知事と同じように左翼政党の言いなりである。

共産党は安慶田副知事を辞職に追い込んで県政を牛耳るようになったが、今回の県議選では安慶田副知事を追い出したことが裏目に出た。
沖縄県議選に向けて自民党、公明党などの公認・推薦議員で県議会の過半数獲得を目指し、次期知事選で県政奪還を視野に入れた政治集団「21令和の会」を安慶田氏たちは設立した。会長に儀間光男前参院議員(元浦添市長)、副会長にかりゆしグループの平良朝敬代表、事務局長に安慶田光男元副知事らが就任した。
「21令和の会」は保守系の立候補者の当選を目指して活動した。とりわけ沖縄市区はデニー知事にとって衆院議員時代からのお膝元で、「戦い方」は熟知していたはずだったが「21令和の会」によって選挙前から既にデニー知事の影響力をそぐ動きが活発化していた。デニー知事の地元である沖縄市区では玉城満氏が落選し、宜野湾市や島尻・南城市区などで計4人の現職が落選したのである。安慶田氏を副知事の座から追放したことが安慶田氏を熱心な自民党県連応援団に変身させ、自民党県連議員増加を招いたのである。
その結果、自民党県連議員は4人増えて17人になったし、保守系無所属もⅠ人増えて2人なった。2年前の県知事選でデニー氏が圧勝したから県議選も与党議席が増えると予想していたと思うが、結果は2議席減らしてかろうじて過半数を確保しただけである。

沖縄政治の大きい流れは左翼政党の弱体である。稲嶺知事8年、仲井真知事8年と16年間自民党県連政権が続く中で左翼政党は弱体化し、左翼政党単独で知事選に勝利するのは困難になっていた。翁長前知事と共闘して政権与党になった左翼政党ではあるが今回の県議会選で県民の支持を増やすことができなかったことが明らかになった。これからも左翼政党が議席を増やすこと困難だろう。日本全体で左翼衰退の傾向は同じである。

翁長前知事が居た頃の自民党県連は辺野古移設反対であった。安倍政権の圧力で辺野古移設に反対することはできなくなり、反対も賛成もしなかったが今度の県議選では辺野古移設賛成を主張する候補者が増えた。それにも関わらず議席を増やしたのである。左翼の衰退はゆっくりと確実に進んでいる。

東京都議選でも左翼の衰退を感じることが起こっている。都議選で小池知事が立候補すれば、自民党は小池氏を支持することを決めた。小池氏の対抗馬として登場したのが宇都宮健児元日弁連会長である。左翼政党である立憲民主党と共産党は宇都宮元日弁連会長支援を決めた。これまでなら選挙で共闘をしてきた国民民主党も支援を決めるはずだがそうではなかった。国民民主党は保守系である。国民党にとって宇都宮市は「左翼色」が強いように見える。だから支援に消極論が多かった。そのために国民党は宇都宮氏を支援しないで自主投票することを決めた。左翼の支持が減ったことになる。それは左翼の衰退を意味する。
保守の小池氏と左翼の宇都宮氏の一騎打ちになると思いきやなんと保守政党の維新の会が小野泰輔熊本県副知事を推薦する。維新の会が東京都知事選に参戦するのである。大阪で圧倒的に支持されている維新の会の東京進出である。小池都知事が当選するのは間違いないが二位争いで小野氏が宇都宮市に勝てば左翼衰退が進んでいる証拠になる。そうでなくてもとにかく左翼の衰退が進んでいることは確実である。

沖縄の左翼の衰退は左翼がよく知っている。だから、翁長前知事の死去により知事選になった時、左翼は左翼から知事候補を出さないで、国会議員であったデニー氏を知事候補にしたのである。デニー氏は左翼政党に属さない保守系の政治家だったからだ。保守系でなければ知事選に勝てない。左翼であれば確実に落選することを左翼は認識しているのだ。保守系を知事にして裏で知事を操作するしかできないのが沖縄左翼である。
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