沖縄の国会議員はみんなTPP反対であるが









韓EU間FTA発効から4か月 貿易収支が大幅悪化

【ソウル聯合ニュース】韓国と欧州連合(EU)間の自由貿易協定(FTA)が発効して以来、韓国の対EU輸出は5.5%減少し、輸入は22.0%増え、貿易収支が大幅に悪化したことが分かった。
 関税庁が3日に公表した資料によると、韓・EU間FTAが7月に発効して以来10月までの4か月間、韓国の対EU輸出は168億8000万ドル(約1兆3200億円)、輸入は158億1000万ドルで、10億7000万ドルの黒字を記録した。
 黒字規模は前年同期比に比べ、4分の1水準に落ち込んだ。関税庁は船舶輸出が減少した上、航空機輸入が大幅に増えたことが原因とし、一時的な現象と説明した。
 一方、FTAを通じて関税減免を受ける自動車や、自動車部品、石油製品などは輸出が大幅に増加するなど、202品目のうち137品目の輸出が増加。FTA効果が幅広く波及していると評価された。

聯合ニュース 11月3日(木)22時42分配信




日刊ゲンダイで「農業を変える異端児」というテーマのコラムを連載している。「農業を変える異端児」に登場する「異端児」のほとんどは他業種から農業に参入している。農業を最初から経営の側から考え、消費者望む野菜の開発や市場開発を積極的にやっていることによって成功をしている。

 田中氏は金融界からの参入である。「金融時代にやっていたことも、農業でやっていることも経営の本質は同じ、保護されてきた産業ほど、改革すべき点が多く残っているのです」と田中氏は言っている。
 田中氏の農業は、生産から販売まで自分でやっているから、肥料や農機具を売ったり、生産者と消費者の仲介をするJAは必要がない。田中氏のような農業経営者が増えれば増えるほどJAの経営は狭まっていく。
 JAにとって必要な農民は 田中氏のような経営にすぐれた農民ではなく、経営能力がなく、JAから農機具を買い、お金を借り、生物の販売はJAに任せる小規模農業をやっている農民である。戦後60年余も経営能力のない農民を育てたのがJAである。JAの圧力に屈して農業発展を疎かにしたのが自民党政権であった。

 沖縄の農業はJAが完全に支配している。沖縄は土地が狭く、大規模農業がやりにくいし、赤土は痩せていて農業に向いていない。沖縄の農民がJAに頼るのは仕方がない面もある。
 しかし、だからといってTPPに参加するのを反対する理由にはならない。沖縄の国会議員の全員が終結して「TPP反対緊急声明」を発表した。

「TPP反対緊急声明」では、基幹産業のサトウキビ、パイナップル、肉用牛などが壊滅的な打撃を被ると主張している。サトウキビ、パパイヤは既に破綻している作物であり、政府の補助金なしには生産することができない状態である。もし、政府の補助金がなければとっくの昔にサトウキビ生産は壊滅していたか、大規模生産をしていたはずである。
 TPPが始まったとしても政府の補助金があればサトウキビ清算は続けることができる。また、サトウキビはアルコール燃料を生産する作物でもあり、砂糖が高騰したこともある。サトウキビが壊滅的な打撃を受けると予測したのはJAであり、JAの一方的な予測は正確であるかどうか疑問である。JAの試算を鵜呑みにする沖縄の国会議員には失望する。
 
 サトウキビもパイナップルの生産はずっと下降線をたどっている。TPPに参加しなくてもサトウキビとパイナップルの生産は減り続けるだろう。それではTPPに反対する理由にならない。TPPに反対するより、離島の再生を真剣に考えたほうがいい。サトウキビとパイナップルの生産から他作物への転換をしないと沖縄の農業の将来はない。
 離島の経済をサトウキビなどの農業で支えるという考えは間違っている。離島は農業をするのに適していないし、農産物を船で運ばないといけないので経費もかさなる。離島は農業よりも観光や民宿の方が将来性は高い。作物ならサトウキビではなく、薬草とか高価なくだもの類の生産がいいと思う。

 沖縄には津堅人参というおいしいと有名な人参がある。しかし、有名でありながら生産農家は激減し、生産も激減している。有名であっても生産の合理化や市場拡大をして儲ける農業をしなければ農業は衰退していく。
 農業が発展するには優秀な経営者が必要である。津堅人参生産者が激減したのは優秀な経営者がいなかったからである。
 
 JAが支配する沖縄農業である限り、地産地消の農業になり、先細りしていくだけである。沖縄の農業は移出、輸出を目指した農業に挑戦するべきであり、単一大量生産、農業の株式会社化への転換を計るべきである。

「韓EU間FTA発効から4か月 貿易収支が大幅悪化」という見出しの記事があったので、読んでみると、
黒字規模は前年同期比に比べ、4分の1水準に落ち込んだので「貿易収支が大幅悪化」という見出しなっているが。韓国の方が10億7000万ドルの黒字を記録しているし、韓国の対EU輸出は168億8000万ドル(約1兆3200億円)であり、輸入は158億1000万ドルである。むしろ輸出と輸入が接近していて、輸出輸入のバランスはいいのではないか。

 輸出というのは生産物が外国に出て行き、その代わりにお金が入ってくる。お金は食えない。お金は者を買って初めて価値があるのであり、貿易黒字は必ずしも国民の豊かさを示すものではない。貿易の理想は輸出と輸入が同額になることだと思う。

 FTAもTPPも一方の国が得するというのではなく、お互いが得し発展していくシステムである。日本の農業が大きく発展するにはJAが進める地産地消ではなく、輸出を目指した農業に転換するべきである。
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