沖縄エゴまるだし・新報社説







 管首相の「固定化を避けるためには、辺野古移設以外なかなか決まらない」という発言を居直りと恫喝であると新報社説は非難している。
 小泉元首相と鳩山前首相は本気になって普天間基地の県外移設をしようとしたが、移設先を見つけることができなかった理由も報道された。報道でみられたように普天間基地移設候補は距離的な問題とか地元の反対などですべてが実現不可能という結果が出た。それは新報社説を書いた人もしっているはずだ。それでもなお県外移設を要求するのなら、小泉元首相や鳩山前首相が候補に挙げた土地以外に普天埋設の候補地があることを前提としなければならないが、新報社説は移設候補地があるという確信があるのだろうか。
 管首相は移設候補地を見つけることができそうにないから「固定化を避けるためには、辺野古移設以外なかなか決まらない」と発言したのだ。菅首相の発言は過去の事実に踏まえた発言であり、それを居直りと恫喝であると非難するのはおかしい。
 
 県、名護市、41市町村が反対すれば辺野古移設は無理であろう。しかし、県外移設を県や市町村が主張すれば実現可能かというとそうではない。県と名護市が辺野古への普天間基地の移設を拒否したから移設できないように、他の県や市が普天間基地の移設に反対すれば移設ができない。鳩山前首相が移設先を探したときに全ての市町村は受け入れを拒否した事実がある。県外移設を受け入れる県はないから、県外移設はできない。

 菅首相の発言はも「本土にとって都合の悪い基地は沖縄の民意がどれだけ拒んでも、基地の島に押し込めておくという意思表示にほかならない」と新報社説は述べているが、普天間基地の問題は普天間基地移設を浮けすれる県がないことが問題であって、国が辺野古に移設すると決めても地元の名護市が移設反対をすれば移設できないように、他の県でも移設に反対すれば移設ができない。名護市と他県は普天間基地移設拒否という同じ主張をしているのだ。菅首相は沖縄に基地をおしこめようとしているわけではない。県外移設ができないのだ。

 北朝鮮による拉致問題、北朝鮮問題、中国との領海問題を抱えているし、中国は軍事力にものをいわせてベトナムやフィリピンと領土争いをして緊迫状態がつづいている。ベトナムやフィリピンは軍事力が弱いので中国に領海争いでは劣勢である。だから、ベトナムとフィリピンはアメリカに助けを求めている。この事実に沖縄は無関係であり、沖縄からアメリカ軍が引き上げても沖縄は安全だといえるのだろうか。
 中国の脅威が全然ないと思うのは間違いだ。アメリカ軍と自衛隊が中国の脅威を押さえ込んでいるから脅威がないようにみえるだけだ。

 もし、日本の軍事力が弱かったら、確実に尖閣諸島は中国に侵略されていた。アメリカとの同盟関係がなかったら、南沙諸島のように尖閣諸島も中国ともめつづけていただろう。中国が軍事力を増強して、アジアで勢力拡大を狙っていることを問題視しなければならないのに、新報社説はアメリカ軍だけを問題にしている。韓国、フィリビン、ベトナムは新報社説にとって他人事なのだ。

 「沖縄の頭越し」にされたくなければアジアの経済・軍事情勢について日本政府やアメリカ政府と五分五分に語り合える思想を持つことだ。沖縄のことしか考えないようでは「沖縄の頭越し」にされてもしようがない。
 
 新報社説が述べたように、「県民が納得する方法でしか普天間問題の解決は導けない」といえるが、県民が納得する方法が見つかるまで普天間基地は固定されるということになる。そして、県民が「県外移設」を望んでいるのなら、いつまでも普天間基地は固定されるということになる。新報社説はこの事実を見ようとしない。
 新報社説はは日本、韓国、フィリピン、ベトナムなど東アジアの国々に対しても責任をもって発言しているとはいえない。沖縄のエゴだけで軍事問題に意見をいうのはどうかと思う。
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コメント
 
 
 
Unknown (トビーマム)
2011-06-29 18:06:37
アメリカ国内にもアメリカ国内のポリティックスがあります。現在の上院における動きは注目すべきです。オバマが再選されれば、流れが少し変って行く可能性があります。(なんせ、財政状況が逼迫していて、どこかの軍事力を縮小していかざるをえません。)グアム案も必ずしも浮上してこないとも限りません。沖縄としての「独自外交」を進める必要があると思います。例えば、グアムの人々と友好関係を築くとか、ハワイの政治家と話し合うとか。。。。

今の日本の官僚と戦う力の半分ぐらいは、沖縄の独自外交に振り向けたらと思います。アメリカを動かしたければ、アメリカの有権者に語りかけることです。

トビーマム
 
 
 
Unknown (トビーマム)
2011-06-29 19:07:16
トビーマム

2011-06-29 18:06:37
アメリカ国内にもアメリカ国内のポリティックスがあります。現在の上院における動きは注目すべきです。オバマが再選されれば、流れが少し変って行く可能性があります。(なんせ、財政状況が逼迫していて、どこかの軍事力を縮小していかざるをえません。)グアム案も必ずしも浮上してこないとも限りません。沖縄としての「独自外交」を進める必要があると思います。例えば、グアムの人々と友好関係を築くとか、ハワイの政治家と話し合うとか。。。。

今の日本の官僚と戦う力の半分ぐらいは、沖縄の独自外交に振り向けたらと思います。アメリカを動かしたければ、アメリカの有権者に語りかけることです。

トビーマム
 
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