国家の第一は民主主義である。美しさとか品格はまやかしの国家論である。新聞に掲載されている論文を中心に批判する。
品格より民主そして自由
民主主義が一番いい
高校生の時、教科書に警察の拷問で殺され、仲間たちの前に寝かされている小林多喜二の写真が掲載されていた。写真を見て大ショックを受けた。小林多喜二は小説家であり、小説家が拷問を受けて殺されるというのが高校生の私には理解できなかった。小説は銃や剣のように人間に危害を加えることはない。それなのになぜ小説を書いただけで拷問を受けて殺されなければならないのだと悩んだことがあった。
戦前の軍国主義の日本では政府に反対するものは逮捕して拷問をし、ひどいときには殺した。戦前の日本は人権も自由もない社会だった。現在の中国の裏は戦前の軍国主義と同じだ。
琉球王朝、日本の軍国主義国家、リビア、イラク、アフガンなどの独裁国家、そして中国の一党独裁国家等々、独裁国家は自由、民主主義を主張する者、国家を批判する者を弾圧し、刑務所に入れたり、殺したりする。独裁国家はだめだ。
民主主義国家が一番いい。
中国は経済的に有利になると政治圧力をかけてくる。去年、中国の劉暁波氏がノーベル賞を取った時、授賞式に出席しないようにベトナムとフィリピンに圧力をかけた。そのためにベトナムとフィリピンは授賞式に参加しなかった。
ベトナムはアメリカと戦争をした。普通ならベトナムはアメリカと友好関係になることを嫌うはずである。しかし、ベトナムはアメリカと友好を結ぼうとしている。ベトナムはTPPにも参加している。それはなぜか、アメリカは民主主義国家であり、自由貿易をやり、お互い国の発展を目指す国であるからだ。
中国は違う。中国は覇権主義国家であり、弱い国を脅し中国の支配下に置こうとする。覇権主義の中国は南沙諸島の領有を主張してベトナムと争い、ベトナムにさまざまな圧力を加えてきた。ベトナムは中国と同じ社会主義国家でありながら、覇権主義の中国を嫌い、アメリカや日本と友好関係を結ぼうとしている。
そのようなベトナムの動きを気に入らない中国は、共産党のトップがアメリカと親しくしないように圧力をかけてきた。しかし、ベトナムは自国の自由と経済発展を目標に、中国の圧力をアメリカや日本の力を借りて跳ね除けようとしている。これからのベトナムの首脳は中国の圧力に屈しないだろう。
フィリピンも、フィリピンからアメリカ軍が引き上げてから、急に中国の圧力が強まり、フィリピンの領海に中国漁船や軍艦が進出してきた。中国に悩まされてきフィリピンであったが、アメリカ軍のバックアップを得て、中国に対して強気の態度に変わった。
ベトナムもフィリピンも中国に対して強気な態度に変わったのは尖閣の領海で日本の巡視船が衝突してきた中国漁船を連行して船長を逮捕したことがきっかけだという。
フィリビンはアメリカから新しい軍艦を買った。そして、3、4月にはアメリカ軍と合同演習をやる。昨年の3月には、フィリピンの石油探査船が中国船に妨害される事件があったというが、アメリカがバックアップすれば中国の嫌がらせはなくなるだろう。
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