ミャンマー警官600人超「不服従運動」参加 民主主義は勝利する

ミャンマー警官600人超「不服従運動」参加 民主主義は勝利する

 公務員、医者に続いてデモ隊弾圧の最前線にいる警察官の間にも、職務を放棄して抗議の意思を示す「市民不服従運動」参加の動きが広がっている。地元メディアは600人以上が職を離れたと報道した。デモ隊の犠牲者が50人を超える中、強硬姿勢に対して国軍の足元でも反発が広がり始めたということである。警察官やその家族、約30人が国境を越えて西側のインドに入国し、保護を求めたとの情報もある。

 昨年11月の総選挙で当選したNLD所属議員らは「連邦議会代表委員会(CRPH)」という組織を設け、実権奪回に向けた反国軍活動を開始した。クーデターに抵抗する意思表示として職場を放棄する「市民不服従運動」も推進している。複数の「大臣代行」を任命し、。国軍側を「テロ組織」と批判した。
 CRPHをめぐっては、2月26日に国連総会非公式会合で異例の国軍批判を展開したチョー・モー・トゥン国連大使が支持を表明した。
 市民、公務員、医者、警官が国軍クーデター反対運動を展開している。一方、治安部隊はデモ隊に発砲し多くの犠牲者が出ている。
ミャンマーデモ隊の「天使」に銃弾 ダンス好きの19歳、
第2の都市マンダレーでは、銃撃によってデモ隊の女性(19)が死亡。「エンゼル」(天使)という愛称で、歌とダンスが趣味だった「普通の若い女性」の死に悲しみが広がっている。
 「明るく、優しい心を持っていた女の子だった。悲しいという言葉だけでは言い表せない」
 おしゃれ好きの「どこにでもいる若い女性」だったという。
 自身初の国政選挙となった昨年11月の総選挙では、アウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)候補に投票した。政治参加を誇りに思っており、投票日には「投票済み」を示す紫色のインクが付いた指にキスする写真を会員制交流サイト(SNS)に投稿していた。
 クーデターで選挙結果を覆した国軍への怒りはやまず、抗議活動の陣頭に立った。
チェ・センさんは「逃げてはだめだ」「身を伏せて」と参加者に声を掛けながら、国軍を批判する声を上げていた。だが、治安部隊は最前線のチェ・センさんに催涙弾を浴びせ、頭部に向けて銃弾を発射した。

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 死亡時に来ていたTシャツに書かれた「すべて、うまくいく」という言葉は、デモ隊の合言葉として広がっている。チェ・センさんは「(撃たれて)重体になったなら、生命維持は不要です」と記したメモを携帯し、万が一の際には臓器提供の意思を示していた。

ミャンマーの若者たちは死を覚悟してデモに参加している。親たちは「命が危ないからデモに参加しないで」とは言わない。親たちはデモに参加する我が子を誇りに思っている。
若者グループのリーダーの女性ティンザー・シュンレー・イさんは「これは何十年にもわたって市民を虐げてきた軍に対抗する最後の闘いです。単なるクーデターへの抗議ではなく革命のようなものなのです」と抗議活動を続けていく意志を強調した。

軍事政権の5年前までのミャンマーは貧しく、人身売買が普通に行われていた。子供だけでなく成人の女性も売られて中国人の妻にさせられていた。自由のない奴隷妻であった。
NLD政権になって自由と経済発展を体験したミャンマー国民の「軍事政権には絶対に戻さない」という信念は強固だ。命をかけた民主主義の闘いが展開されている。ミャンマーの闘いは民主主義革命である。
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