「貴重」ではない。「クソ「」の一票だ

県民投票しない宣言3
「貴重」ではない。「クソ「」の一票だ
2016年6月23日にイギリスにおいて、同国が欧州連合(EU)を離脱すべきかどうかを決めるための国民投票が実施され、離脱支持側の僅差での勝利となった。この結果をうけてメイ首相は欧州連合(EU)離脱協定案を作成した。協定案は議会で否決されたが、メイ首相、英議会が国民投票の結果に従ってEU離脱を目指している。国民投票は首相や議会よりも権威が強い。だからメイ首相と英議会は国民投票の結果を重んじているのだ。県民投票も同じである。県民投票は県民の意思である。県知事も県議会も県民投票の結果を尊重して民意を実現するために獅子奮迅の努力をするべきである。ところが今回の辺野古埋め立ての賛否を問う県民大会は違う。県民の意思を尊重しない。

 玉木デニー知事は県民投票の意義について、
 「辺野古新基地のための埋め立て工事について、県民に賛否を問いかけて県民の意思を明確に示すために行われる」

と述べている。県民投票で県民の意思が決まった時、県民の意思の実現に全力を尽くすのが知事としての役目である。県民投票の結果、県民の意思が埋め立てに賛成ならデニー知事は移設反対の旗を降ろし、埋め立てに積極的に協力するべきである。埋め立てに反対の民意ならデニー知事は全力で埋め立てを阻止しなければならない。そうであってこそ県民投票である。ところがデニー知事は、「県民の意思が的確に反映された県民投票になるよう全力を尽くしたい」と述べているが、県民投票によって示された民意の実現に知事生命をかけて「全力を尽くしたい」とは一言も口にしない。
 辺野古埋め立てに賛成か反対かを問う県民投票であるのに県民投票を議決した県議会もデニー知事も県民投票による民意の実現には関与しないと決めているのが今回の県民投票である。デニー知事が日米首脳に結果を通知するだけである。県民に与えられた権利は投票する権利だけであり、実現の権利は放棄されているのが今回の県民投票である。
 「貴重な一票」ではない。県民としての権利はなにもない「クソの一票」である。権利を喪失した県民投票の一票を投じないことを宣言する。
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