沖縄に内なる民主主義はない・新報社説と論壇




琉球新報社説はアフガンのアメリカ撤退について述べている。信奉論壇は第二次大戦のサイパンの戦争について述べている。ふたつの論文に共通するのは民主主義思想がないことだ。
 新報社説は、アメリカがアフガンに駐留した理由をテロ封じ込めが目的であると述べたが、アメリカの撤退の理由を莫大な戦費、財政赤字、不況としている。それでは、アメリカが財政赤字、不況でなければずっと駐留を続けるというのだろうか。
 アメリカがアフガンやイラクに侵攻した時、イラクやアフガンを日本をモデルにした民主主義国家にする目的を持った。アメリカは社会主義との対立で社会主義圏と対峙している国の軍事独裁国家を認め、その国を炎上した。アジアでは韓国、フィリピン、台湾、南ベトナム、である。中近東では、アフガン、イラクなどてあったが、安定した国は民主主義国家の日本だけで、独裁国家は不安定で、イランは革命が起きて反アメリカになり、アフガンはタリバンが政権を握るとアルカイダの温床となった。

 民主主義国家となった韓国、フィリピン、台湾は安定した社会をつくりアメリカとも友好な関係になったので、イラク、アフガンも民主主義国家にすることを目的にした。
 アメリカが悪戦苦闘しているのはアフガンが民主主義国家として安定しないからだ。もし、アフガンが民主主義国家として安定していたらアメリカ軍は引き上げていた。

 「タリバンは外国軍の即時撤退を求めている。駐留がある限り先頭を続ける方針だ」と新報社説は述べ、アメリカ軍の駐留がなくなればタリバンは先頭をやめるような説明をしているがとんでもない説明だ。タリバンの目的はアフガンを支配することである。アメリカ軍が引き上げれば、アフガンの現政権を攻撃して政権奪取を狙う。
 アメリカ軍が撤退できないのはアフガンの民主主義国家が不安定で、アメリカ軍が引き上げれば民主主義国家が崩壊するからだ。新報社説が警告するまでもなくタリバンが戦闘路線を変えて、アフガンの民主主義国家へ参加すれば、アメリカ軍は引き上げることができる。新報は「和平」にこだわっているが、「和平」だけではだめで、タリバンが武器をすて、アフガン民主主義国家に議員として参加するようにならなければ駄目だ。
 民主主義思想がない新報社説は、和平だけにこだわっている。「貧困のからの脱却がテロの連鎖を断ち切る術だ」と新報社説は述べているが、アフガンを独裁国家にするか、社会主義国家にするか、民主謝儀国家にするかを述べていない。中近東の石油を埋蔵している独裁国家は国は豊かであっても差別政策で多くの貧困者がいる。また、独裁者はアルカイーダ等のテロ組織に資金援助もしている。
 テロを断ち切るには、「貧困のからの脱却」すれば実現できるという単純なものではない。民主主義国家になり、テロを軍事力で押さえることができないとテロは断ち切れない。





 金城氏は戦争について根本的な間違いをしている。
第二次大戦までは他国を植民地にするために攻め入って起こるものが戦争であり、日本軍は南方を植民地にするために攻め入り、抵抗する現地人を殺害して植民地にした。
 日本軍は南方で既に戦争をして連戦連勝をしていたのだ。そして、植民地を拡大して莫大な富を得ていた。沖縄の農民たちは日本軍が植民地にした南方の島々に移民して、広大な土地を手に入れた。
 金城氏は「戦争で得るものはない」と述べているが、南方の島々にいた全ての沖縄人は武力で南方を支配した侵略者であり、広大な土地を現地人から奪ったのだ。
 沖縄出身者がサイパンで6217人、パラオで3069人、テニアンで1937人が戦死したということは、沖縄出身者も日本軍として武力で現地人を支配し、サイパン、パラオ、テニアンを植民地にしたのだ。金城氏には侵略者としての自覚がない。だから、日本軍に惨殺された現地人に対しての罪悪感がない。


 金城氏は「戦争はなんのために、誰のためにするのか」と述べているが、日本は南方を植民地にして冨を得るために戦争をしたのは明確だ。

 「戦争で得るものはなにもない」ではない。「負け戦で得るものはなにもない」だ。金城氏は日本軍が連戦連勝していた戦争を戦争と考えないで、アメリカ軍に負けた戦争だけを戦争としている。そして、「多くの人命を奪い、生存者には傷害消えない傷を負わせる戦争」と述べているが、日本軍が殺傷した南方の現地人たちは金城氏のいう「多くの人命を奪い、生存者には傷害消えない傷を負わせる」の範疇には入っていない。

 戦争を反省するなら、軍国主義日本がアジアを武力で支配し、植民地にしたことを反省するべきである。軍隊がシビリアンコントロールされた民主主義国家は軍国主義国家や独裁国家のように他国を支配し植民地する目的の戦争はしない。 
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