田原総一朗を批判する


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内なる民主主義26新発売

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田原総一朗を批判する
 
昔は「朝まで生テレビ!」を毎週見ていた。新聞やテレピニュースでは知ることができない情報が飛び交い、鋭い意見が飛び交っていたのが「朝まで生テレビ!」だった。出演者の主張に賛同するということよりも、彼らによる斬新な情報に興味があって毎週見ていた。
 20年ほど前からインターネットが登場し、ネットで情報を得るようになると「朝まで生テレビ!」を見なくなった。「朝まで生テレビ!」が与える情報はネットで得ることができたし、それ以上の情報がネットで得ることができるようになったから「朝まで生テレビ!」を見なくなっていった。

ネットで田原氏の「感染拡大も五輪中止の選択肢はない菅内閣に打つ手なし?」を読んだ。昔なら田原氏の評論を新鮮に感じただろう。しかし、今は違う。新鮮に感じない。むしろ、田原氏の独特の情報は狭くて固定的であるのを感じる。政治問題を扱っているように見えるが、実際は政治の世界からずれていて、見当はずれの意見を述べていることがはっきり分かる。
田原氏は菅首相がオリンピックを開催したのは安倍首相から政権を譲り受けたからだと述べている。安倍首相が首相の座をを譲ってくれたから菅首相は安倍前首相を裏切ることはできない。安倍前首相は去年、東京五輪を1年延期して開催すると決めた。だから、その安倍前首相から政権を譲り受けた菅首相としては、いかに国民の多くが五輪禁止を求めても、中止、あるいは再延期という選択肢はなかったのだと田原氏はいうのである。昔のように情報が少なかった頃なら田原氏の述べていることを信じていただろう。しかし、今は違う。ネットで多くの情報を知ることができる。菅氏が首相になった過程の情報は多くある。菅氏が五輪開催を決めた理由の情報も多くある。
安倍前首相がオリンピック開催をすると決めたからというだけで菅首相が開催を決めることはあり得ないことである。もしオリンピックを開催したために日本がコロナパンデミックに陥ったら菅政権は国民の信頼を失い崩壊してしまう。分科会の尾身会長を筆頭にほとんどの感染専門家はオリンピックを開催すればパンデミックになると予想し、オリンピック開催に反対していた。世論調査では国民の80%が反対していた。そのような状況で安倍前首相が決めていたからといって開催に踏み切るはずがない。ところが田原氏は菅首相は安倍前首相の意に従ってオリンピックを開催したというのである。安倍前首相はオリンピックを一年延長したし、菅首相は一年後にオリンピックを開催した。しかし、恩義ある安倍前首相が決めたからといってパンデミックになるオリンピック開催するはずがない。パンデミックが起こるなら安倍前首相も開催しないことに賛成したはずである。パンデミックになるならオリンピックを開催することは絶対にない。ところが田原氏は開催したというのである。菅首相を義理人情のやくざの世界に生きている人物に仕立て上げている田原氏である。菅首相はやくざの世界で生きているのではない。国の政治の世界で生きている。

菅首相はオリンピックを開催した。理由は田原氏のいうような安倍前首相への恩義からではない。オリンピックは世界最高のスポーツイベントであり、世界の国々の人々が開催を望んでいる。できるなら開催するのが日本の首相としての任務である。しかし、オリンピックが日本をパンテミックにするのなら開催は絶対にしない。菅首相がオリンピックを開催したのはオリンピックを開催しても、オリンピックが感染拡大をさせないという科学的な確信があったからである。菅首相の確信は官房長官の役職にあり、政府のコロナ対策をつぶさに見てきた体験があったからである。
政府のコロナ対策を徹底してやればオリンピックが感染拡大させることは絶対にないという確信が菅首相にはあった。だから、オリンピック開催に踏み切ったのである。田原氏は政府のコロナ対策について菅首相に自信があったことを理解していなかった。だから、オリンピック開催の原因を義理人情の世界につくり上げたのである。
政府はオリンピック開催において、選手、スタッフの入国を許可したが観客の入国の許可は出さなかった。選手、スタッフだけを入国させたのである。選手、スタッフだけならコロナ対策を徹底して、感染を防ぐことができる。しかし、観客の市民を入国させるとコロナ対策を徹底することができない。外国からの観客を入国させればコロナ感染拡大を防ぐことが不可能である。だから、外国からの観客は入国を禁止した。政府としては有観客でオリンピックを開催したかったが、医師会、専門家などの激しい反対運動に押されて無観客にした。日本国民だけの無観客であったなら感染拡大は起こらなかったはずである。
菅首相は一年以上も官房長官としてコロナ感染と付き合ってきた。だから日本政府のコロナ対策によってオリンピックがコロナ感染拡大をさせない確信があったから開催したのである。事実、オリンピックによるコロナ感染拡大はなかった。オリンピックは順調に進んでいる。

田原氏の筋書きは菅内閣の崩壊である。
首相にしてくれた安倍前首相が決めたことを守って菅首相はオリンピックを開催した。そして、コロナ感染拡大をした。東京都のコロナ感染者が5千人を超えれば、菅内閣は崩壊せざるを得なくなると田原氏は断じている。東京の感染者は5千人を超えた。コロナ感染を爆発させた菅内閣は崩壊する運命にあるとする田原氏の描く筋書き通りになって来た。
田原氏は菅内閣の崩壊の次の展開まで筋書きを描こうとしている。しかし、筋書きを描くことができなくて困っている。田原氏の筋書きでは菅内閣が崩壊するが、崩壊後に菅首相の後継者は見つからない。菅首相の後継者を河野太郎氏と考えていたが、河野氏は菅政権の大臣である。崩壊した政権の大臣が首相になれない。それに野党連立政権も考えられない。河野首相と野党連立政権の可能性がないので菅政権崩壊後の政権の筋書きを描くことができないのが田原氏である。菅政権崩壊後の政権はどうなるか。田原氏はそれを最も心配している。

感染者は激増したが、高齢者のコロナ感染は減っているし、死者も減っている。東京の7月24日から8月5日までの死者数である。0・0・0・0・6・3・2・3・0・0・7・Ⅰ・Ⅰ。感染者が急増したことが問題にされているが死者は平均で⒉人で少ない。全国の死者も10人くらいであり少ない。少なくなったのは菅政権が進めているワクチン接種のお陰である。飲食店への規制が強化され、ワクチン接種を進めていけば感染拡大は押さえられていく。感染爆発は起こらないし菅政権の崩壊はあり得ない。田原氏の心配は見当はずれである。
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