基地問題よりDV・虐待が深刻な問題だ









沖縄は頻繁に米兵の犯罪が新聞に掲載されるから米兵の犯罪が多いイメージがある。しかし、統計でみると米兵の犯罪よりも県民のDVのほうがとても多く、深刻な問題であることがわかる。
昨年の県内の人権侵犯事件は18%も増えて624件もある。DVや児童虐待を含めた「暴行・虐待」221件もある。一方米軍関係者による刑法犯は42件と少ない。しかし、新聞に掲載されたのは米兵の犯罪のほうが多かった。車の接触事故、飲酒運転など軽犯罪などは県民の事件はほとんど記事にならないが米兵の事件はほとんど記事になった。
新聞報道は、県民はほとんど犯罪を犯さず、米兵だけが犯罪を犯しているイメージを与える。

県民にとって深刻な問題は米兵の軽犯罪ではなく、DVや虐待の犯罪である。DVや虐待の原因には貧困と女性や子供への差別がある。
戦前は女性の名前でウシという名前が多かった。ウシとは家畜の牛から由来している名前である。戦前の女はもくもくと働く家畜の牛に近い地位しかなかった。戦前の女性の名前はウシのほかにカマドゥーとかナビーなどの名前がある。カマドゥーはかまどからの由来する名前であり、ナビーは鍋からの由来する名前である。戦前までは沖縄の農民の女性は家畜や台所用品なみの人権しかなかった。

母の名前はカマドゥーだった。父は南方に出兵したが、日本兵に、妻の名前が日本語では鍋という名前であることを笑われたらしい。父は沖縄に帰ってくると母の名前をヒデに変えた。戦後間もないころは父と同じように妻の名前を変える人が多かったらしい。しかし、父が母の名前を変えたのは日本兵に笑われたからであって女性の人権を認めたからではなかった。沖縄の底辺ではまだまだ女性差別や子供は親の私有物であるという考えがあり、子供の人権を認めない人間はいる。

沖縄のDVや虐待は貧困と差別が原因であり、誤解を恐れずに言えば、基地問題や八重山教科書問題よりDV、虐待のほうがずっと重大な問題である。はっきりいって、基地被害よりもDV、虐待の被害のほうが深刻であり大きい問題である。

基地問題は県民が努力して解決できるような問題ではない。基地問題は日米だけではなく中国、北朝鮮、フィリピンねベトナムなどアジアの国々とも密接な関係があり、県だけの都合が通用するような問題ではない。

八重山教科書問題はたかが八重山の中学三年生の公民の教科書の問題である。しかも文科省の検定合格した教科書である育鵬社と東京書籍のどちらを選ぶかの問題である。あまりにも小さい問題である。ちゃちな問題に新聞は大騒ぎしすぎる。

八重山教科書問題より一人の少女の虐待のほうが何倍も重い問題である。

新聞は、基地問題より、八重山教科書問題よりDV、虐待の問題に真剣になってはしい。それが県民のためになる。
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