日本のコロナ感染の少なさは奇跡である  奇跡を実現した政府のコロナ対策




日本のコロナ感染の少なさは奇跡である 

奇跡を実現した政府のコロナ対策


 日本の新型コロナの感染激減は奇跡である。
欧州では
英国10万人・フランス12万人人・イタリア5万人・ドイツ7万人・スペイン12万人
と感染者は10万人に増加して感染爆発が起こっている。2000人以下を維持していた韓国も7800人を超えた。多くの国々が感染爆発を起こしている。ところが日本だけはわずか数百人と非常に少ない。人口は1憶2000万人と欧州の国々の⒉倍以上であり人口密度も日本は高い。日本の方が感染増加しやすい環境にある。それなのに感染者が数百人と極端に少ない。奇跡である。

新型コロナは感染症である。民族や国の違いで感染したりしなかったりはしない。人間なら誰にでも感染する。日本もイギリスやドイツのように感染爆発が起きる可能性はあった。実際に8月には2万5000人を超えた。しかし、その後は急激に感染が減り続けた。そして、10月から3カ月も信じられないくらいの少数感染が続いている。

なぜ日本は感染者が非常に少ないのか。欧米諸国と比較すると感染者や死者の数は1桁どころか2~3桁少ない日本。日本では9月以降、なぜ感染者が激減したのか、米紙ワシントン・ポストがその謎に迫った記事を東京スポーツが紹介している。しかし、日本の専門家が解明できていない謎である。外国のワシントン・ポストが解明できるか疑問だ。

同紙は、「オミクロン株が世界で感染爆発も日本は激減、理由は誰も分からない」との見出しである。その観点から日本の状況を検証した。最初に取り上げたのが理化学研究所が発表した、「日本人の約6割が持つ『A24』という白血球の型が遺伝子的なファクターXである可能性」である。しかし、ポスト紙は同じ東アジア人の韓国で先月から感染が急増していることを例に挙げ、それのみでは理由の決め手にならないとする専門家の意見を載せている。ファクターXは激減の理由にはならないというのがポスト紙の結論である。
日本は8月に感染者が2万5000人以上になった。政府が緊急事態宣言を発令してコロナ対策を実施しなければ感染者は5万人以上に増加していたはずである。ファクターX”説は8月の感染拡大によって否定されたことになる。
ポスト紙が次に取り上げたのが東アジアの食習慣である。ポスト紙は、日本や韓国など東アジアでは食習慣や肥満率の低さなど別の理由が存在し、それらが新型コロナによる死亡率を低く抑え込んだとする研究もあると紹介している。
韓国は政府がウイズコロナ政策に転換して規制を緩和した。すると感染者は急激に増えて1万人近くになった。死者が100人を超えるようになった。食習慣が感染、死亡率を低くしているという説は韓国のウイズコロナの規制緩和によつて崩れた。
ポスト紙は天候やウイルス拡大の周期的なパターンとの関係性、また、過去に症状が軽い複数のコロナウイルスの変異種に感染したことで免疫ができたことが低い感染者数や死者数につながった可能性について日本の専門家が分析していることを紹介したが、同時に他の専門家は「正直に言って、日本の新型コロナによる死者が急減した正確な理由は分からない」「ワクチンやマスク、ソーシャルディスタンスが理由であることは明らかだが、それだけでは解明できない。特に韓国の現状をみると」と述べていることも紹介している。ポスト紙は天候やウイルス拡大の周期的なパターンがコロナ感染を少なくした根拠にはならないと述べているに等しい。
 ポスト紙は 東京都医学総合研究所が無症状でも感染していた人の数は公表された数の4倍から10倍だった可能性があるという指摘を取り上げて感染者過少報告を問題にしたが、もしそうだったとしても24日の日本の新規感染者は302人だったが、23日の米国の感染者は26万1339人。英国は過去最多となる12万2448人、フランスは8万6555人、イタリアは4万4585人、スペインは7万2912人となっていて感染数の違いが桁違いである。東京都医学総合研究所の指摘でも日本の感染の少なさを虚偽であると説明することはできないとポスト紙は書いている。
 東京スポーツは「日本のコロナ感染者数はなぜ欧米や韓国より少ない? 米紙が徹底分析」と紹介しているがポスト紙の題名は「オミクロン株が世界で感染爆発も日本は激減、理由は誰も分からない」という見出しである。ポスト紙は日本のコロナ感染が少ないことは解明されていないことを書いたのだ。ところが東京スポーツは解明しているとイメージさせる見出しにしている。ポスト紙の記事の内容を理解していない東京スポーツである。

 9月にコロナ感染が激減した原因を多くの専門家がワクチン接種を揚げた。9月の2回接種者は50%であった。イギリスなど欧州の国々はワクチン接種が60%を超えたので「ウイズコロナ」に政策を転換して規制を緩和した。すると感染者が急増して10万人になった。ワクチン接種が60%を超えても規制を緩和すれば感染増加するのが新型コロナである。専門家がワクチン接種が感染を減少させたというのは嘘であることが欧州の感染激増で明らかになった。

 日本の感染者が非常に少ないのは事実である。でもマスメディアに登場する専門家の中で、なぜ少ないのかを解明できる人物が一人もいない。これが日本のもう一つの謎である。日本にはまともな感染症専門家がいないのかもしれない。でなければマスメディアがアホな専門家の意見を優先して掲載しているのかも。

 コロナは60%以上のワクチン接種をしていても規制緩和をすれば感染は記録的に拡大するということが欧州で判明した。60%以上ワクチン接種していれば規制緩和しても感染拡大はないという予測は間違っていたのである。日本は欧州のようなウイズコロナ政策はしなかった。規制は日本独自のやり方をやったので感染拡大を最小限に抑えることができたのである。
日本のコロナ対策は政府独自のやり方であり専門家の提案とは違った。ほとんどの専門家は欧州と同じようにPCR検査とロックダウンを提案していた。しかし、政府は押谷教授のクラスター感染論を採用した。政府は濃厚接触者のPCR検査、感染経路の調査を優先させ、感染が拡大すると飲食店の規制を強化する緊急事態宣言を発令した。この3つの方法が日本政府のコロナ対策である。
日本政府はワクチン接種が70%を超えても韓国や欧州のようにウイズコロナ政策には移さなかった。10月には緊急事態宣言は解除したが、それ以後も飲食店へのコロナ対策を指導し、コロナ対策をしていない飲食店の夜9時以後の営業は禁止した。国民には三蜜を避けるように指導した。政府のコロナ対策があったからこのように感染者が少ないのだ。もし、政府が欧州と同じコロナ対策をしていたら感染者は激増していたはずである。日本が欧州、韓国のように感染者激増していないのは日本政府独自のコロナ対策に効果があるからである。

 飲食店の規制緩和は緩くなった。3蜜の基準も緩くなった。今後は感染者は確実に増加していくだろう。しかし、欧米のように10万人20万人と感染爆発することは絶対にない。感染が拡大すれば緊急事態宣言を発令して感染を確実に減少させる。日本政府は五回緊急事態宣言を発令した。五回とも感染を減少するのに成功した。日本政府のコロナ対策は優れている。
感染を減少させる緊急事態宣言には問題がある。宣言をすれば経済が悪化するのだ。経済を悪化させないためには緊急事態宣言を解き、コロナ対策の規制を緩和しなければならない。だから、緊急事態宣言をいつまでも続けることはできないし、その規制を強化し続けることもできない。経済を回復させるためには規制を緩和しなければならない。しかし、規制緩和すれば感染は広がる。だから感染症であるコロナを根絶させることは不可能に近い。感染拡大をゼロにすることも難しい。
コロナ対策は経済を維持しながら感染拡大を押さえるしかない。今は規制緩和をしているから感染は徐々に拡大していくだろう。

 専門家は12月に第6波がやってくると10月に明言していた。ところがやってこなかった。すると第六波は1月になり、1月にやって来そうもないので今は2月に2万人以上感染拡大すると明言している。12月、1月に第6波がやってくる根拠は感染症は寒くなると活発になることであった。活発になったインフルエンザとコロナが感染拡大すると明言していた。専門家の予想は大はずれ。コロナは数百人、インフルはゼロである。すると⒉月にはオミクロン株が感染爆発し、感染は2万人を超すと明言している。感染症は寒くなると活発になり感染拡大するという根拠をあっさりと捨てて、オミクロン株を根拠にしたのである。専門家の感染拡大の科学的根拠はこんなにも軽く簡単に変わるものである。科学的根拠というより単なる思い付きにしか思えない。

感染症専門家なのだから科学的根拠によって感染拡大をどのようにして押さえるかを考え出すべきである。それが感染症専門家第一使命である。ところが日本の専門家はそんなことはほとんどしない。寒くなると感染症は活発になる。12月にはインフルと一緒にコロナ感染は拡大する。オミクロン株の感染力はデルタ株の3倍から10倍ある。2月には⒉万人以上の感染者が出るなどとコロナ感染が拡大することを予想して国民を脅すだけである。感染減少の研究と実践は政府に任せて、無責任な感染拡大を予想するのが日本の専門家である。
規制緩和をしたから感染は徐々に拡大していくだろう。しかし、78%以上のワクチン接種を活用して感染拡大をかなり押さえていくと思う。ウイズコロナでなければ押さえることができる。政府と自治体のコロナ対策によって日本は感染を低く押さえ込むだろう。欧米、韓国のようにはならない。
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