山本沖教祖委員長への反論


 沖教祖の委員長である山本隆司氏の「論壇」への投稿があった。
 沖教祖というのは沖縄の政治を左右するくらい沖縄で最強の組織集団である。復帰前は祖国復帰を推進し、子供たちに、「日本が沖縄の祖国である」ことを教え、君が代と日の丸への尊敬を徹底して教えた。沖縄の戦後初めての公選で選ばれた主席が元沖教祖委員長の屋良氏であった。沖縄では沖教祖の政治への圧力は強く、先生がたの頂点に立っている沖教祖委員長の発言は権威があり重たい。

 沖教祖山本委員長は論壇で、「もし仮に今回のような巨大地震・津波が沖縄近海で起これば、米軍基地が壊滅的な被害を受けることは明らかである」と仮定の話をして、「危険分散の観点からも、速やかに在沖海兵隊を県外に移設するべきである」と提言している。今回の地震・津波は1000年に一度の大地震・大津波である。沖縄が巨大地震・津波に襲われる確立は本土よりは低い。なぜ地震に襲われる確立の高い本土に米軍基地の移設を提言をするのだろうか。
それに、米軍基地の移設には莫大な費用がかかる。東大日本大災害を受け、日本は復興に莫大な費用がかかる。なぜこの時期に莫大な費用がかかる米軍基地の移設をしろなんて提案するのだろうか。日本経済を沈没させる提案だ。

「もし仮に今回のような巨大地震・津波が沖縄近海で起これば」と沖教祖山本委員長は仮定しているが、アメリカ軍基地が壊滅的な打撃を受けるということは小・中学校も壊滅的な打撃を受けるということになる。沖教祖委員長であるならば、アメリカ軍基地の心配をするより、沖縄の小中学校の心配をするのが先ではないのか。「速やかに在沖米軍基地を県外に移すべきである」と提言するより、沖縄の小中学校の防災対策の組織を立ち上げるのをやるべきことではないのか。

 沖教祖は子供よりも米軍基地に興味が強いようだ。普天間第二小学校の生徒は基地の騒音で悩んでいるのに、先生がたは普天間基地を撤去させることに熱心で、普天間第二小学校を普天間基地から離れた場所に移転することには無関心だ。子供の人権を守ることより沖縄の米軍基地撤去に情熱を燃やしているのが沖縄の先生方であり、先生方の頂点に立っている山本沖教祖委員長も、「もし仮に今回のような巨大地震・津波が沖縄近海で起これば」と仮定して、生徒の命を守るためにはどうすればいいかを提案するのではなく、「速やかに在沖米軍基地を県外に移すべきである」と米軍の県外移設を提言する有様である。生徒たちがかわいそうだ。

 山本沖教祖委員長はアメリカの軍事戦略に関しては全然理解していないようだ。戦後のアメリカの軍事戦略は戦争をしないための抑止力を強化する軍事戦略であり、戦争が始まったときの対策より、相手国に圧力を与えて戦争にならないための対策を実践する軍事戦略である。日本に中流しているアメリカ軍は東京を守るためにあるわけではない。それに戦争が起こったら敵の軍隊が東京に集中するとは限らない。むしろ、軍事基地に攻撃を集中するだろう。東京に軍事基地の大半を置くことは政治・経済の中枢と米軍基地を同時に攻撃できるから敵にとって都合がいい。政治・経済の中枢に攻撃するのはアルカイダのようなテロリストであり、軍隊ではない。
 それに政治・経済の中枢大都会に広大な軍事基地をつくるスペースはない。民間飛行機が激しく往来している東京では戦闘機の訓練もできない。山本沖教祖委員長の米軍基地の東京移設は稚拙な提案だ。
 
 東京で福島原発のような事故が起こったとき、日本の政治・経済はマヒし大恐慌が起こるのは確実だ。東京に原発を建設すれば、世界は日本経済に危険を感じ、株は落ち、日本経済が低迷する。福島原発事故からの教訓は、原発の100%安全は神話であり、原発の安全対策を強化することと、原発だけに頼るのではなく、風力発電、太陽光発電などの自然エネルギーを利用した発電の開発を強化することである。

 東京に原子力発電所をつくるべきというのは政治・経済を知らないおばさんがヒステリー的に言うことだ。先生たちのトップに君臨する山本沖教祖委員長がヒステリーおばさんと同じ程度の主張をするというのは残念である。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« またひとつ・... 橋下流「赤字... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。