高江の反対運動は市民運動ではない






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高江の反対運動は市民運動ではない



高江のヘリパッドは米軍北部訓練場の返還予定地にあるヘリパットを返還しない訓練場に移設するためである。高江のほうに移設しなければ返還ができない。すでにある7つのヘリパッドは返還予定地にあるので返還しない北部訓練場に1つを減らして6つにして移設するということだ。新設ではなく移設である。

琉球新報に移設候補地の選定理由が掲載された。

N1地区2カ所
 N1・2+N1・3
 米軍の運用上において、複数機によるヘリコプターの使用も含めた訓練の支援用として。2カ所を候補地として選定した。

N4地区2カ所 既存に設置
 N4・1 N4・2
 米軍の運用上の要望もあり、既設着陸帯の区域であることから、環境への影響を少なくするため、地形の改変面積も極消化して設置することとし、既存着陸帯内に着陸帯を2カ所整備することとした。
N4地区の2個のヘリパッドは完成して、米軍に引き渡された。
G地区1か所
 G・1
 米軍から運用上、特に新規提供された水域における訓練も含め訓練及び兵士の救助を支援する目的で必ず必要との強い要望があった。日本側は専門家の現地調査踏まえ、より自然環境に与える影響が少なくなるよう米軍と調整し、当初米軍要望の着陸帯2カ所の着陸帯とし着陸帯の造成規模を縮小するとともに、進入路を既存の道路を利用しつつ未舗装あるいは砂利舗装等、環境影響を最小限に止める構造とすることとし、1カ所の移設候補地として選定した。
H地区1カ所
 H2
 米軍の運用上の要望もあり、他の移設候補地と比べて環境影響が小さいことから、1カ所を移設候補地として選定した。

琉球新報は「高江ヘリパッド候補地、米運用優先し選定 環境評価書で判明」と米軍の運用を優先させたと主張しているが、「日本側は専門家の現地調査踏まえ、より自然環境に与える影響が少なくなるよう米軍と調整し」という文章にみられるように日本側は米軍の要求を受け入れつつ、環境問題に配慮している。一方的に米軍の要望を受け入れたのではない。自然環境だけでなく住民環境にも配慮したことを新報は「日本側が事前に候補地を検討した『米軍調整前候補地』では11カ所が挙がり、いずれも環境や住民生活に与える影響、地形の改変などを理由としていた」と書いている。
候補地が11カ所あり、その中から自然環境、住民環境に配慮して6カ所を選んだのである。
「「高江ヘリパッド候補地、米運用優先し選定 環境評価書で判明」は適切な題名ではない。「自然、住民環境に配慮してヘリパットを選定」が適切な題名である。




 高江ヘリパッド建設予定地を見ると、Nー1地区とG地区は高江集落からかなり離れている。建設に反対するのは高江住民の爆音被害であるからNー1地区とG地区に反対する理由はない。
H地区は図では近いように見えるがグーグル地図で見ると右側の白丸が沖縄やんばる海水用水発電所であるから高江からかなり離れている。近いのはすでに建設して米軍が使用中のN―4地区である。
もし、騒音被害を問題にするならN―4地区のヘリバッドをもっと離れた場所に移動するように要求するべきである。ところがヘリパッド反対運動は騒音被害に関係のないNー1地区とG地区の建設にも反対している。このことから分かるのはヘリパット反対運動が高江の騒音被害に反対だからヘリパッド建設に反対しているのではないことである。
高江のヘリバッドは返還予定地にあるヘリパッドを移設するのが目的である。6つのヘリパッドを建設しないと4000ヘクタールの米軍訓練所を返還することができない。そのことを理解した市民なら高江のヘリパット建設に反対することはないだろう。問題は高江の住民に騒音被害を与えないことだ。だからできるだけ高江から離れた場所に建設することを市民は条件にする。
地図で見るとすでに建設したN―4地区が高江に近いからN―4地区について騒音調査をやり、我慢できない騒音であれば移動を要求するというのが市民である。
ところが高江ヘリパッド建設反対運動は全てのヘリパッド建設に反対している。ヘリパッド建設ができなければ返還予定地にあるヘリパッドを撤去することができない。それでは返還予定地が返還できないことになる。高江ヘリパット反対運動は米軍北部訓練場返還反対運動になってしまう。実際、2年間ヘリパット建設が中断したために返還が遅れている。もし、2年前に高江ヘリパットが建設されていたら北部訓練場の半分は返還されていただろう。
 高江ヘリパット反対派は現在のヘリパットを維持するのに賛成し、返還予定の北部訓練場をそのまま維持するのを望んでいるから高江ヘリパット建設に反対しているかといえばそうではない。彼らは北部訓練場の返還には賛成である。返還に賛成であるならば高江ヘリパッド建設に賛成すればいいのに反対している。彼らは矛盾している。
 結局高江ヘリパッド建設反対派は北部訓練場全体と全てのヘリパッドを撤去するのが目的なのだ。彼らは高江の騒音被害をなくすのが本当の目的ではない。騒音被害を口実にして高江ヘリパッド建設を中止させるのが目的である。

 高江のヘリパット建設反対運動は市民運動ではない。政治的な米軍基地撤去運動である。
 高江へのヘリパッド移設を自民党政権が進めた。自民党は沖縄の米軍駐留に賛成であるから北部訓練場の半分は残しヘリパットも残して高江に移設することにした。共産党、社民党と沖縄社大党は自民党の方針に反対した。それの現象化が高江である。本当は高江のヘリパッド建設問題は自民党と共産党、社民党と沖縄社大党の対立であって、反対運動は市民運動ではなく政治運動である。 
自民党と共産党、社民党、社大党の本当に闘う場所は高江ではなく国会である。
 国会での議員は圧倒的に自民党が多い。三党が政治的に勝利することは不可能である。国会で勝てないのだから高江で三党が勝つことはできない、
 高江の現場での警察と反対派の闘いは国家対反対派の闘いに見えるがそうではない。自民党と三党の闘いである。もし、三党の議員が自民党より多ければ三党が国会を支配し、高江ヘリパッド建設を中止させることができる。沖縄の米軍基地を撤去することもできる。
 しかし、国会の三党は少数派である。政治の力がとても小さい。三党にとって辺野古ヘリポート建設阻止は夢のまた夢であるというのが現実である。
 高江は国家とヘリパッド反対派市民との闘いのように見えるがそうではない。自民党政権と共産党、社民党、社大党の政争である。2年間工事を放置していた自民党安倍政権が工事再開をした。工事を邪魔する三党の活動家を中心とした集団を警察で排除した。それは弾圧ではない。道路上で違法行為を繰り返す反対派を取り締まっただけである。

 沖縄防衛局は参議院選挙の翌日の11日に沖縄県東村と国頭村にまたがる米軍北部訓練場のH区とG区のヘリパッド建設工事再開に向けた手続きで、訓練場メインゲートから機材を搬入する作業を早朝から開始した。住民ら約60人はゲート前に座り込んで、作業車両が進入するのを阻止したり、防衛局が設置した柵を撤去しようとしたりした。機動隊約60人が住民らをごぼう抜きするなど、現場は終日混乱した。
 その後もヘリポート建設のための機材が運び込まれた。
沖縄平和運動センターの山城博治議長は「徹底した非暴力の闘いで辺野古の新基地建設は中止に追い込んできた。高江でも同様な闘いで自然を守っていこう」と工事再開を阻止しようとしたが、、政府は県外からおよそ500人の機動隊を投入し、工事を阻止しようとする反対派を排除してヘリパッド建設に着手した。排除といっても反対派の違法行為を取り締まっただけであり、弾圧ではない。「徹底した非暴力の闘い」とかっこいいことを山城議長は言っているが、彼らの運動は「非暴力の違法行為」運動である。

 議会制民主主義国家国会では国会で多数を占める政党が政治的に勝利する。高江では多数を占める自民党と少数3政党の力関係が再現したということだ。

 高江の反対運動が市民運動であったなら市民から市民へと運動は広がり全国規模の反対運動に発展するかも知れないが、高江のヘリパット反対運動は市民運動ではなく三党の政治運動であるから三党の支持者に広がるだけである。三党が国会で少数であるように全国でも少数の支持者が集まるだけである。

 27日の高江の写真である。


 
 集会には県内小選挙区の4人の衆議員と2人の参議員に加え県選挙区が参加した。社民党の福島瑞穂参議院議員も参加したし、県議会与党会派・おきなわから5人の県議の他、市町村議会議員5人の県議の他、市町村議会議員も参加した。
 メンバーを見れば数千人以上の参加者が集まる県民大会クラスである。
 ところが集まったのは正午までにのべ150人以上しか集まっていない。衆参議員、県会議員、市町村議員が参加した集会であるのにたった150人である。それも延べ人数で150人である。写真から予想すると30人くらいではないかと思える。なんと寂しい集会だろう。衆参議員が参加してたったこれだけの参加者である。ヘリ゜ット反対運動の衰退を象徴する写真である。
 集会をとりまとめる沖縄平和運動センターの山城博治議長は、「激しくぶつかる一面ばかりが(報道で)茶の間に流れると『高江は危ない。庶民の運動じゃない』と思われるのが怖い」と、運動の広がりを懸念する場面もあったというが、それは急激に参加者が激減した現実があるからだろう。
高江は庶民の運動ではない。社民党幹部山城博治議長を隊長とした政治運動である。だから活動家が機動隊と激しくぶつかったのである。
 市民運動に見せようとしても活動家の本性を隠せるものではない。そして、活動家が必死になっても機動隊に軽く排除される。

 高江の反対運動は市民に広がらない。
 高江のヘリパット建設は順調に進むだろう。そして、完成する。完成すれば反対運動は沈静化する。共産党、社民党、社大党はヘリパット撤去運動を始めるだろうが、ヘリパットが完成すれば北部訓練場の半分の返還の手続きが始まる。そのほうが話題になり、反対運動は消滅していく。三党は高江から離れて辺野古移設反対運動に集中していくだろう。
  
沖縄の声】伊波氏の大勝の原因は”元米兵”によるうるま市女性遺体遺棄事件、選挙から政治の季節へ[桜H28/7/15]
チャンネル桜沖縄支局「沖縄の声」
2016/07/15 に公開
平成28年7月14日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆氏が前半「伊波氏大勝の原因は”島袋さんの死”」、後半のコラムコーナー”又吉康隆のこれだけは言いたい”では「選挙から政治の季節へ」のテーマについて解説いただきます。
※ネット生放送配信:平成28年月7月14日、19:00~
出演:
   又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)

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