立憲民主をガタガタにした菅首相のコロナ対策

立憲民主をガタガタにした菅首相のコロナ対策

 岸田政権になってコロナ感染は10万人を超した日があり、今も8万人近い。菅首相の時、立憲民主や専門家たちは2万5000人になると「災害に等しい」と大騒ぎし、菅政権を責め立てた。現在のコロナ感染は災害だと騒いだ時より⒊倍もある。もっと驚くことは死者は4倍以上の200人を超えた状態が⒉週間近くも続いていることである。
立憲民主は大騒ぎして岸田政権を批判するはずである。しかし、大騒ぎしない。静かである。岸田政権のコロナ対策は「後手後手だ」と批判することはない。感染が少なかった状態の時にあんなに菅政権を批判し大騒ぎしていたのに、岸田政権のコロナ対策をなぜ批判をしなくなったのか。原因は衆議院選挙の敗北にある。議会制民主義国家日本で政党の勝敗を決定するのは選挙である。選挙で議席を増やせば勝利であるし。議席を減らし与党になれなかったら敗北である。
立憲民主党は衆議院選で13議席減らした。敗北である。衆議院選前の立憲民主党は野党共闘で議席を過半数獲得して与党になることを目指していた。
枝野前代表は国民民主と合流し、社民党を吸収、維新の会以外の野党と共闘した。その勢いで立憲民主党を中心にした野党が与党になる・・・はずだったが、過半数を確保できなかったどころか13議席も減らした。
自民党は276議席から261議席になり15議席減らした。15議席減らしても過半数の233議席をはるかに超え、安定多数の議席になった。一方立憲民主は109議席から96議席となり15議席減らした。同じ15議席減らしても安定多数の自民党と100議席を割った立憲とは議席数があまりにも違う。立憲民主の惨敗であった。
投票は国民がやる。国民は立憲民主にそっぽを向いたのである。国民は枝野氏が代表の立憲民主にはNOと判断し、自民党にはOKと判断したのである。
国民が立憲民主にソッポを向かせた原因をつくったのが菅首相である。
立憲民主は菅政権のコロナ対策は後手後手であると非難したが、日本のコロナ感染は米国、欧州より非常に少なかった。菅政権は実現するのは無理だと思われていたワクチン接種の1日100万人以上を実現した。東京五輪開催も成功した。そして、コロナ感染が2万5000人に達した時、総力でコロナ対策に取り掛かり、感染を短期間で激減させた。衆議院選挙の頃には200人まで減らした。
野党、専門家、マスメディアは菅政権のコロナ対策は失敗していると批判したが国民は違った。菅政権のコロナ対策は成功していると判断した。だから国民は衆議院選で自民党に安定多数の議席を確保させ、立憲民主の議席を減らしたのである。
立憲民主の議席を減らしたのは感染を激減させることに成功した菅首相のコロナ対策であった。国民は菅首相が東京五輪開催を成功させ、250000人感染拡大したコロナ感染を一気に激減させた実績を認め、自民党を安定多数にしたのである。
マスメディアは世論調査で菅政権の支持率は30%に落ちたと報道した。だから衆議院選挙で自民党の議席は激減し立憲民主などの野党が議席を大きく伸ばすと予想した。衆議院選挙の出口調査でも立憲民主の議席が大きく伸びていると報道した。ところが出口調査が間違っていた。立憲民主のほうが議席を大きく減らしたのである。

菅首相の応援演説には溢れるほどの多くの国民が集まったというニュースが何度も流れていた。菅首相の政策を国民は歓迎していたのだ。だから、自民党は衆議院選挙で過半数をはるかに超えた安定多数の議席を確保したのである。
少ない議席をますます減らした立憲民主はガタガタ状態に追いやられた。衆議院選に敗北したので衆議院選挙を主導した左翼系の枝野代表は敗北の責任を取り辞任した。選挙をして保守系の泉氏が新しい代表になった。泉代表は野党共闘の方針を決められないで迷走している。
立憲民主党は27日、東京都内で党大会を開いた。夏の参院選で「与党の改選過半数阻止」を目指す活動計画を決定したが、内容は実現の不可能を示すものである。
国民民主との共闘はあいまい。維新の会との共闘は無し、共産党との距離感は曖昧である。野党共闘の道を示すことができていないのが立憲民主の活動計画である。党大会ではっきりしたのは立憲民主が「与党の改選過半数阻止」するのは不可能であることだ。
菅政権がコロナ対策に失敗して日本にコロナ感染が米国や欧州のように蔓延し、東京五輪開催に失敗していたら立憲民主は議席を大幅に増やし、今度の参議院選に勢いがついていたはずだ。しかし、逆だった。コロナ対策は成功し、東京五輪開催も成功した。菅政権のコロナ対策成功が立憲民主をガタガタにしたのである。
泉代表は、「立憲民主党こそがリベラルと中道の旗手となる」と強調している。リベラルはかっこいい名称であるがストレートに言えば左翼である。中道は保守である。保守と左翼は両立しない。対立する。だから一貫した政治方針をつくれないで、自民党政府批判に明け暮れている。だから、国民は立憲民主を与党にすることはない。国民は自民党の政治を批判する政党を求めていない。自民党の政治を超える政党を望んでいる。立憲民主が国民の望む政党になるのは無理である。
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