イラク憲法草案、スンニ派が賛成に同意


2005年10月12日 (水) 22:47


 【カイロ=柳沢亨之】イラク憲法草案の是非を問う15日の国民投票を巡り、移行政府のタラバニ大統領は12日、バグダッドで記者会見し、草案反対派のイスラム教スンニ派が11日夜、賛成派の同シーア派、クルド人との協議の末、草案の一部修正を条件に草案に賛成することに同意したと発表した。
 議会は12日夜、修正草案を正式採択する予定で、草案は投票で可決される見通し。激烈な対立を続けていた賛否両派は土壇場で、投票後の「内戦の危機」(スンニ派筋)回避と政治プロセス進展に向け、大政治決断に踏み切った。

 記者会見には、シーア派政党、イラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)のハキム議長や、野党勢力のアラウィ前首相らも同席。大統領は「歴史的な日」と自賛した。

 協議に出席したスンニ派最大政党、イスラム党の幹部らによると、賛否両派は〈1〉12月の議会選後に憲法改正を検討する議会内小委員会を設置〈2〉同委員会が4か月以内に改正案を議会に提出〈3〉その後2か月以内に改正案を巡る国民投票を実施――の3点を盛り込んだ修正条文を、現草案に盛り込むことで合意した。

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