渡瀬夏彦よ 「ノン」を消してフィクションライターがお似合いだよ


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内なる民主主義28新発売


1295円(税抜き)


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渡瀬夏彦よ 「ノン」を消してフィクションライターがお似合いだよ

 ノンフィクションライター渡瀬 夏彦が沖縄に関する評論をシリーズで現代ビジネスに掲載するようだ。渡瀬氏は、
「沖縄の現実を見て見ぬフリすることによって己の日常の安泰を保とうとしている人びとや、あるいは沖縄の人びとを酷い目に遭わせているという自覚すらない多くのニッポン人の心に、わたしは波風を立てたい」
と述べている。渡瀬氏は東京から沖縄に移り住んで16年になるらしい。多くのニッポン人の心に波風を立てたいヤマトゥンチュの筆者が最初に取り上げたのがハンストをした元山仁士郎氏である。それだけで渡瀬氏の正体は明らかである。彼は米軍基地反対、辺野古移設反対の左翼が創り上げた沖縄に単純に乗っかっているジャーナリストである。
 沖縄にきて16年になる彼が沖縄を理解するために参考にするのが文字の沖縄である。文字の沖縄は圧倒的に左翼系の世界である。彼は左翼が描いた紙の上の沖縄に住んでいる。彼の信じる沖縄は紙の上の沖縄である。彼は紙の上の沖縄に立ったまま主張している。沖縄の現実には立っていない。

渡瀬氏はハンストで元山氏が日本政府に要求したのは、
(1) 辺野古新基地建設の即時断念
(2) 普天間飛行場の数年以内の運用停止
(3) 日米地位協定の運用にかかるすべての日米合意を公開し、沖縄県を含む民主的な議論を経て見直すこと
であると指摘している。渡瀬氏は(1)と(2)に関しては沖縄県民ならばすぐに理解し、同意できる人が多いだろうと述べている。大事な問題は県民が同意するか否かではない。元山氏の要求が正しいか否かである。渡瀬氏は自分の判断はしていない。元山氏の要求は県民が同意すると信じているだけである。
(1)は間違っている。新基地ではない。普天間飛行場の移設基地である。普天間飛行場を辺野古に移設するべきであって即時断念を要求するのは非現実的である。(2)の要求も政府は100%聞き入れない。実現不可能な要求である。渡瀬氏は元山氏が実現不可能な要求していることを指摘していない。元山氏と一緒に紙の上の沖縄に居るからだ。
 渡瀬氏は多くの県民が同意すると思っているがどうだろう。名護市長選挙では移設反対の立候補が大差で敗れた。同意する県民はかなり減っている。

 私は2012年に「沖縄に内なる民主主義はあるか」を出版した。



電子書籍発売中
沖縄に内なる民主主義はあるか 350円

その本に「第五章 普天間飛行場の移設は辺野古しかない」を掲載した。目次を紹介する。

沖縄県の人口の推移
戦前の沖縄の人口は60万人が限度だった
農業中心の沖縄の人口を推計する
沖縄の人口増加は基地経済が原因
宜野湾市の戦後の経済発展の要因
沖縄に米軍基地が存在している理由
沖縄の米軍基地強化と密接な関係がある旧ソ連圏の脅威的な拡大
沖縄の米軍基地強化と密接な関係がある中国の勢力拡大
沖縄の米軍基地強化と密接な関係があるアジアの冷     
                     戦
沖縄の米軍基地強化と密接な関係があった朝鮮戦争
普天間飛行場強化は共産主義勢力の封じ込み戦略の
ひとつであった
普天間飛行場の歴史
普天間第二小学校
普天間第二小学校の移転問題
普天間飛行場のクリアゾーンに人が住んでいるの
は誰の責任か
普天間飛行場の移設問題
国外移設運動の歴史
県外移設運動の歴史
沖縄の構造的差別は本当か
構造的差別論は反戦・平和主義ではない
普天間飛行場の国外移設=グアム移設は可能か
普天間飛行場の「県外移設」は可能か
県外移設論者たちのずるさ
辺野古移設は可能か
辺野古は米軍基地を受け入れて繁栄した過去がある
今も中国・北朝鮮と周辺国との緊張状態は続いてい    
                     る
米軍基地があるから戦争に巻き込まれない
沖縄にヘリコプター基地は必要

普天間飛行場移設問題とは関係なく、
一日も早い、
普天間第二小学校の移転を訴える。

普天間飛行場、米軍基地、アジア情勢などあらゆる面から問題追及した。その結果普天間飛行場の移設は辺野古しかないと結論した。県民が私の説明を読んでくれれば辺野古移設に賛成したはずである。10年前に書いたことが真実であることが今明らかになってきた。だから、辺野古移設を容認する県民が増え、名護市長選は大差で辺野古移設反対の候補者を破ったのである。

(3)について渡瀬氏は、
「(前略)日本国憲法の上に日米地位協定があって、国会の上に日米合同委員会がある。この2つの中で日本はアメリカに対して何も言えない状況があります」
翁長雄志前知事の生涯最後の記者会見(2018年7月27日)での言葉を紹介することで、理解を深めていただく一助となればと述べ、この翁長氏の言葉は、本当に重い「遺言」のようなものだと思うと締めくくっている。
日本の議会制民主主義を理解していないからアホらしい主張をするのである。日本国憲法は日本の政治体制を根本的に決めるものであり、日本最高の法的存在である。日米地位協定は日本と米国の協定であり国会が決める。国会は地位協定を破棄することができる。憲法は国会で変更できない。国民投票でのみ変更が可能だ。
日米協定破棄を主張する共産党と左翼が与党になれば破棄することができる。地位協定に賛成する自民党が与党であるから地位協定は続いているだけのことだ。
翁長前知事は憲法と地位協定の違いも知らないお粗末な政治家だったのだ。その翁長知事の言葉を鵜呑みにしている渡瀬氏には呆れてしまう。このような無知な連中が大手を振って威張り散らしているのが沖縄である。残念なことだが、沖縄は嘘が踊りまくっている。現実がねじ曲げられている沖縄である。
左翼が創り上げた紙の上の沖縄を潰して、現実の沖縄を明らかにしていく必要がある。
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