新型コロナ感染に無知なニコラス医師「日本で感染者が増えない3つの理由」は間違いだらけ


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新型コロナ感染に無知なニコラス医師「日本で感染者が増えない3つの理由」は間違いだらけ
 
マスメディアがコロナ感染報道で戸惑っている。今まで政府のコロナ感染は後手後手である。失敗していると批判し続けてきたマスメディア。日本のコロナ感染は世界で低いのだが、その事実を無視して国内でコロナ感染が拡大するのは政府のコロナ対策が悪いからだと批判してきた。ところが批判することができないほどに日本の感染は減った。なんと100人を切る日もあって、300人以下をキープしている。信じられないほどに日本の感染者は減った。こんなに減ると政府のコロナ対策を批判することができない。だから、マスメディア戸惑っている。
「情報ライブ ミヤネ屋」の宮根誠司キャスターは
日本の感染が非常に少ないことに誰も正解が分からないだろうと述べた後に「そろそろ、誰かが結論を出してもらった方が。それさえしなきゃ増えないだろうってのが分かる気がするんですよ」と述べて、専門家が減少の原因を解明していないことを指摘した。そして、減った原因が解明されれば「それさえしなきゃ増えないだろう」と述べている。宮根キャスターの言う通りである。減った原因が分かれば感染しないようにすることができる。宮根氏が指摘したように専門家は感染が激減している原因を解明しなければならない。

NTT東日本関東病院の医師ニコラス・レニック氏が日本の感染が激減しているのには「3つの理由がある」と激減している理由を説明している。しかし、ニコラス医師の説明は新型コロナ感染の性質を知らないお粗末な説明てある。宮根キャスターの希望には全然応えていない。

 感染が激減している1つ目の理由にニコラス医師は日本の国民は感染者が激減していてもマスクをしていることを上げている。感染が再拡大している国ではマスクをしていない人がすごく多いのに日本ではほとんどみんながマスクをしている。ニコラス医師はマスクをするのが日本の国民性であり、それが感染を少なくしている理由に挙げている。世界で最初にマスクをしたのが日本である。ニコラス医師の指摘する通り、日本はほとんどの国民がマスクをした。しかし、マスクだけで感染を押さえる効果はそれほどない。マスク以外にも他の国がやっていない感染対策を日本ほずっと続けている。濃厚接触者のPCR検査と感染経路の調査である。政府はコロナ感染しないために三蜜を避けることを国民に呼びかけた。これらの対策の方がマスクより効果がある。マスクにこだわるニコラス医師は日本のコロナ対策を把握しているとはいえない。
しかし、マスク、濃厚接触のPCR検査、感染経路調査だけでは感染拡大を防ぐことはできなかった。8月に2万5000人の感染者を出した。あの時に緊急事態宣言措置をしていなかったら感染は拡大し、西欧の国々と同じように感染爆発が続いていたはずである。ニコラス医師のいうマスクは感染が感染激減した理由にはならない。

ニコラス医師は2つ目の理由として、ワクチン接種は日本が世界でトップであることを上げている。フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダでの接種率を比べると日本が1位に到達しているから感染者が非常に少ないというのである。確かに日本は1位である。しかし、他の国と接近していて差は小さい。
1位日本77% 2位カナダ76.1% 3位イタリア73.8% 4位フランス69.5% 5位イギリス68.7% 6位ドイツ68.1%
 1位の日本と6位のドイツとは10%の差もない。だが24日のドイツの感染者は7万5961人である。日本は89人である。ワクチン接種の差が9%しかないのに感染者の差は7万5千人以上もある。たった9%の差で7万5千人以上も感染者の差があるというのはおかしい。カナダは1434人。イタリアは1万3756人である。
 1%の差がある日本とカナダの感染差は1345人であり、⒊、2%の差があるイタリアとは1万667人の差である。10%以内の差しかないのに日本がワクチン接種1位であるという理由で日本の感染者が非常に少ない根拠にするのは強引すぎる。日本が極端に少ないのはワクチン接種が原因ではないことは明らかである。ドイツと同じコロナ対策をしていれば日本も7万になっていたかもしれない。
 日本と他の国との感染に大きな差があるのはワクチン接種ではない。ワクチン以外のコロナ対策が他の国と違ったからである。日本は非常事態宣言で飲食店の営業を厳しく規制した。酒の提供を禁止し、9時以後の営業も禁止した。コロナは密室で感染すると考えているのが日本である。だから、感染率の高い飲食店を厳しく規制したのである。非常事態宣言の効果は絶大であり、8月24日に2万5040人の感染が9月30日には1575人まで減少した。10月には非常事態宣言を解いたがコロナ対策を完了した飲食店以外への規制は続いた。
日本は酒類提供禁止、9時以降の営業停止、感染者との濃厚接触者のPCR検査、感染経路調査などのコロナ対策を実施した。他の国にはない日本独特のコロナ感染対策によって日本の感染は激減し、その後も激減した状態が続いているのである。ワクチン接種が1位だから感染者が非常に少ないというニコラス医師の説は根本的に間違っている。
 ワクチン接種の効果はこれからである。人が集中する場所はワクチン接種者とPCR検査で感染していないことが判明した人だけを入場せることによって感染者を出さないようにするのだ。今後も日本のコロナ感染が少ない状態が続くのは確実である。

 ニコラス医師の3つ目の理由としたのが「実効再生産数(R数値)」である。R数値が1以上であれば感染者は増え、1未満であれば感染者は減る。ドイツなどの国々ではR数値が4、8、16、32・・・と感染者は増え、日本は1以下であるから感染者は増えていないとニコラス医師は説明する。実行再生産数は過去の事実を数値化したものである。感染拡大すれば1以上になり、現状維持ならば1、縮小すれば1以下になる。実行再生産数は統計学であって感染症学ではない。なぜ増えたかなぜ減ったかの原因解明は一切しないのが実行再生産数である。他の国はR数値が1以上だったから増えたのではない。増えたから1以上になったのである。実行再生産数は統計であって感染の増減を左右させるものではない。日本の感染が少ないのを実行再生産数で説明できるはずがない。医師とは思えない説明である。ニコラス医師が新型コロナ感染に無知であることが3つの理由の説明で明らかになった。
 感染に大差が出たのは他の国の空気感染論と日本のクラスター感染論の違いによる政府のコロナ対策の違いである。
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