保守の二大政党のモデルが大阪である



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保守の二大政党のモデルが大阪である
大阪の知事・市長選は維新の会が圧勝した。府議会は過半数を超え、市議選でも過半数に迫る議席を確保した.マスメディアは維新圧勝、自民党の大敗を大々的に報道している。
公明党が自民党を応援するのは当然であるが、大阪では立件民主、国民民主、共産党の自民党とは対立している野党政党までが自民党候補を支持した。維新新政党VS既成政党の構図になったのも大阪の知事・市長選の特徴であった。注目すべきは共産党が自民党を支持したことである。共産党が自民党を支持するのはあり得ないことであるが大阪ではありえないことが起こったのである。既成政党6党と地方政党一党の選挙戦で地方政党の維新の会が圧勝したのである。

維新の会は保守党である。共産党、立件民主党、社民党のような左系政党ではない。むしろ左傾政党とは対立している政党である。維新の会は自民党と同じ保守系なのだ。大阪では維新の会と自民党の保守VS保守の対決になったのである。自民党以外の保守政党が自民党と対決する選挙は大阪だけである。

2008年に弁護士でタレントの橋下徹が当選した。橋本氏がつくったのが維新の会である。維新の会の創始者である橋下氏は去った。維新の会は橋本氏の人気で支えられていたなら、橋本氏が去った維新の会の人気は落ちていったはずである。今回の維新の会の大勝は橋本氏の人気は関係なく維新の会が大阪府民に支持されていることを証明したものである。
橋本氏が去った維新の会がなぜ大阪府民に支持されているか。それは維新の会の政策が支持されているからである。
共産党が自民党候補を支持した原因
大阪では普通ではありえないことが起こった。なんと共産党が自民党候補を支持したのである。安倍政権打倒を党の理念としている共産党が自民党候補を支持することはあり得ないことである。しかし、大阪では起こった。今度の選挙だけではない。前回の知事・市長選でも共産党は自民党候補を支持し、応援したのである。共産党が自民党を支持したのには維新の会の教育改革に原因がある。
大阪府の学力は低い。沖縄県が最下位で二番目に低いのが大阪府だった。大阪府知事になった橋本徹氏が最初にやったのが学力向上を目指した教育改革だった。学力が低い原因に日教組が関係している。橋本府知事が学力向上を目指した教育改革をしようとした時に噛みついたのが大阪の日教組だった。日教組と真っ向から闘ったのが橋本知事だった。橋本知事の学力向上を目指した教育改革は学習塾をやっていた私にはとても理解できた。

私の学習塾で二浪した生徒が一人いた。しかも女性であった。彼女の家は南部農林高校の近くにあり、私の学習塾がある糸満市は遠く、那覇市のほうが近かった。那覇市には実績のある予備校がいくつもあった。それなのに彼女は私の塾に来た。彼女は小さい声で話し、とても内気な生徒だった。彼女には人の多い那覇の街を怖がるような精神的な問題があったのだろう。
彼女はまじめで勉強熱心であった(しかし、基礎力が全然なかった。性格的な問題があり低学年から落ちこぼれだったのだろう。彼女が受験したのは農林高校であり成績がよくなくても塾で勉強した彼女の実力であれば合格できると思っていた私は彼女が不合格するとは夢にも思っていなかった。しかし、彼女は合格しなかった。
高校合格発表の翌日、不合格した彼女が塾に来た。私は驚いた。普通、不合格した生徒が塾に来ることはないからだ。予期しない彼女の登場に私は戸惑った。彼女は緊張している様子であった。私は彼女を慰める言葉や励ましの言葉をかけた。私は彼女が高校進学をあきらめて就職すると頭から決めていた。私は、社会に出てもくじけないで頑張るようにと彼女を励ました。彼女はじっと座ったまま何も言わなかった。
なかなか塾から去ろうとしない彼女の様子に、私はもしやと思い。もう一度頑張るかと聞いた。その時、彼女の緊張が解けて大粒の涙を流しながら大きく頷いた。次の年は合格した。

平和教育や道徳教育という名の思想教育は義務教育には必要ない。学力さえあれば思想は年齢に応じて身についていく。全生徒が進学できる今の時代、中学卒業までに一番必要なのは高校で学ぶことができる学力を身につけることだ。生徒に一番必要なのは学力以外にはない。学力があれば夢を追うことができる。
それが学習塾をやって痛切に感じた私の結論である。

 橋下市長は大阪府知事時代に学力向上を公言した。その時から私は橋本市長に関心を持っていたが、橋下市長への関心をより強くしたのがユーチューブの「二〇〇八年・大阪の教育を考える府民討論会」の映像を見てからである。
日教組の教員のものすごいヤジにもひるまずに大阪の子どものための教育の在り方を主張する若き橋下知事。日本で日教組の教師たちと真正面から向き合い、彼らを論破した知事はおそらく橋下氏だけではないだろうか。沖縄では考えられない情景であった。橋本氏は、
「子供たちが途中で自分は分からない・自分ができないとなった途端に自分の将来に夢や希望は持てなくなります。大阪の子供たち、夢や希望を持っていない子供の率がものすごく高いんです。大阪ものすごく高い」
と主張した。学習塾で多くの落ちこぼれの生徒たちを見てきた私は橋本氏の発言が痛いほどわかった。そうなのだ。学力と子供の夢はとても密接な関係にあるのだ。学力が低ければ夢も低い。学力が高くなれば夢も高くなる。学力向上は一番重要なことなのだ。学力向上こそが教育の基本中の基本であると考える私は橋下知事の発言に同感した。
ユーチューブ映像より、
府民の率直な意見を聞くために開かれた討論会だったが・・・・・・・・

市民=三十六市町村のデータ開示は大変意義があった。これからも毎年行ってもらいたい。


反発する日教組も参加。日教組の激しいヤジが飛ぶ。

  
橋下知事=学校の先生は府民から選ばれたわけではない。僕は失敗したら責任を取らなければならない。だけど現場の先生は責任を取らずに一生身分保障がある公務員の生活の中でぬくぬくとやっていけるわけですよ。どこの会社で社長の方針に従わない部下がいますか。それならクビでしょ。大阪の子供たち、夢や希望を持っていない子供たちの率がものすごく高い。大阪はものすごく高い。
教員たちの激しいヤジが飛ぶ。
会場の女教師の声=教師にも意見を言わせてくださいよ。
橋本知事=保護者の方に意見を聞いているから、まず黙りなさい。聞こえないじゃないですか。
   大拍手
  
 (真剣に聞いている子供の後ろでやじる教員)
橋下知事=まず、黙ってちゃんと話をききなさい。いい大人なんだから。家庭の皆さんがきちんと学校をコントロールしてください。よろしくお願いします。

   教員たちのヤジがすごい。

会場アナウンス=ご静粛にお願いします。

橋下知事=みなさん、これが大阪の教育現場の本質ですよ。みなさん見てください。九割は一生懸命になっている先生がいる。みんな疲れ切っている。だから、地域・家庭で学校の先生を支えて学校の運営の中に入ってください。そして、一割のどうしようもない先生を排除してください。

日教組の教師=私は日教組の組合員ですが、中山氏の発言は絶対に許せません。さすがに中山氏は全国民から非難され大臣を辞任しましたが、一人大阪の橋下知事だけがこの発言は「なかなか本質を突いている」と擁護しました。ちょっと汚い言葉ですが、くそ教育委員会とか学力テスト非公表の地域に予算を下ろさないなどと、橋本知事の暴言こそルール違反、マナー違反ではありませんか。

橋下知事=僕が考えている学力というのは子供たちがちゃんと社会に出て壁にぶつかった時に自分の頭で考えてその壁を乗り越えるだけの能力。これが絶対に必要なんです。絶対に必要なんです。

     大拍手

橋本知事=そのためには子供たちが分かる・できる・自分は分かるんだ、自分はできるんだということを繰り返し繰り返し積み重ねをして、子供たちにその体験をさせることがどうしても必要なんです。子供たちが途中で自分は分からない自分ができないとなった途端に自分の将来に夢や希望は持てなくなります。大阪の子供たち、夢や希望を持っていない子供の率がものすごく高いんです。大阪ものすごく高い。

    教員たちのヤジがすごい。

橋本知事=まず保護者の方に意見を聞いてるから黙りなさい。まず、聞こえないじゃないですか。

    大拍手と激しいヤジ

橋本知事=まず黙って話を聞きなさい。いい大人なんだったら。やっぱりちゃんとね、子供たちにはしんどいかもわからないけど、最初の基礎中の基礎の部分は積み重ねないといけない。これが小学校四年、五年、六年、中学になって学校に行きたくなくなる。大阪の中学生、犯罪率一番高いんです。学校に行きたくなくなる、ドロップアウトしてしまう。それは途中で自分はできないんだ。分からないんだということで自暴自棄になってしまう。子供たちに夢や希望を捨てさせないためにも、僕は必ず学力から真正面に取り組んで今のこのような教育のね、こんな先生方、こういう状態にならないように、子供たちをこんな先生に任せてられないんですよ。

    大拍手

橋本知事=僕は絶対に任せられない。中山先生の発言、あの発言こそまさに正しいじゃないですか。この大阪の現状見てくださいよ。学校現場をまず変えていかなければいけない。こんな先生方に子供を安心して預けるわけにはいかないんです。
だけれども、やっぱり子供が走り回って授業にならない。何か注意すれば保護者がワーワー叫んでくる。ちょっと叱って頭でもごっつんしようもんならやれ体
罰だと叫んでくる。こんなことで赤の他人の先生が子供を教育なんかできるわけありません。それはやっぱし叱るところは叱らなきゃしようがないし、口で言って聞かなければ手を出さなきゃしようがないんですよ。あとはどこまでそれを許していくのか。どこまで教育を認めていくのかはそれは先生だけの判断に任せるわけにはいきませんから、それは家庭なり、地域なりがきちんとコンセンサスを形成していくこれが第一なんです。

参加者=あのう、今日うちの娘が来ています。これだけの大人が真剣に自分のことを考えていることをうれしく思っていると思う。

討論会終了後

橋本知事=会場に子供たちがいる中で政治的論争を広げる先生。賛否両論あるのであれば自分の思った通りに勧めます。

       映像終わり

 映像を見てがっかりしたのは子供たちも参加している市民集会であるのに、日教組の教師たちのヤジが激しいことだった。それも橋本知事を軽視しバカにしたようなヤジである。子供たちが教師に失望するのは確実であるのに平気でヤジを飛ばす教師たち。信じられない光景であった。大阪の教育界を日教組が支配している裏返しでもある。

 全国学力テストの成績の公開、私立高校も含めた授業料の無料化、教育改革に熱心な教育者の教育委員への採用。市民の学校教育への参加強化、校長の一般募集などなど橋下市長の教育改革はめざましいものだった。
 体罰を受けた生徒が自殺した桜宮高校を橋下市長は今までにない徹底したやりかたで改革を指示した。
同校には、体育科(定員八〇人)とスポーツ健康科学科(同四〇人)が設置されていたが、体罰問題の発覚後、橋下市長は「体罰を黙認した学校の伝統を断ち切る」として募集中止を市教委に要請。今春の入試は、体育系二科の定員一二〇人分を普通科に振り替えて実施された。
 
市教委は「体罰を容認する体質の改善が図られた」と判断、新学科の創設を決めたという。

 大阪市立桜宮高校の体罰問題を受け、今春入試で募集が中止された同校の体育系二科について、市教委が、両科を統合して「スポーツ科学科(仮称)」を創設する方針を決めたことが十一日、分かった。新学科は「体罰に頼らないスポーツ指導者の育成」などが目的で、来春から新入生を募集する予定。今後、市教育委員会議で正式に決定される。
産経新聞
橋下改革は教育だけではない。公務員改革、市営のバスや地下鉄の民営化も進めている。小泉元首相の「民間にできることは民間に」の構造改革を大阪の地で実践しているのが橋下市長である。
             「かみつく3」
教育改革、公務員改革によって日教組や自治労の権力が弱体化していった。この改革は自民党がでくなかった改革である。
日教組、自治労の弱体化は共産党の弱体化につながる。共産党は必死に橋本知事つぶしをやろうとしたが橋本知事には通用しなかった。
橋本氏が始めた改革は教育だけではない。経済改革もやった。橋本氏の大阪改革は橋本氏が去った後も吉村洋文新府知事、松井一郎新大阪市長の大阪維新の会にしっかりと引き継がれ、大阪改革は進展している。だから、維新の会は大阪府民に支持されているのである。維新の会が進める大阪改革は日教組や自治労の弱体化につながるので共産党にとって自民党よりも憎いのが維新の会である。選挙ではなにがなんでも維新の会を落選させたいというのが強いために自民党候補を支持応援したのである。共産党にとって自民党以上に宿敵であるのが維新の会である。普通なら保守に対して独自候補を立てるのが共産党であるが維新の会に対する憎しみが高まって自民党を応援した。左翼としてのプライドまで捨てたのが大阪知事・市長選挙であった。

自民党は大阪市議選で改選前と比べ2減の17議席となったが、共産は9議席から現職の落選が相次ぎ、4議席に激減した。自民党よりも共産党のほうが打撃は大きいのである。共産党が自民党を応援してでも維新の会を落選させたい気持ちが議員選挙での結果に表れた。維新の会さえなければ・・・・が現在の共産党の考えではないだろうか。
大阪で見えた二大政党の可能性
維新の会の大阪改革
〇公立高校無償化」に加え、「私立高校の無償化」(府内全域)
〇中学塾代助成制度。
〇段階的幼児教育無償化。
〇中学3年までの医療費無料化。
〇授業用タブレット端末導入と教室のクーラー設置。〇教員の初任給大幅引き上げ。
〇日本初の市立中高一貫校開設。
※「思想や良心の自由を」根拠にして卒業式や入学式などで日教組の教員が起立しないのに対して維新の会は「教員は公務員であり、起立国歌斉唱は公務である」と国旗国歌条例を公布した。府教委は国歌斉唱時に起立しなかった教員を国旗国歌条例を理由に戒告の懲戒処分にした。
 大阪府立の高校、支援学校の教諭と元教諭計7人が府に処分取り消しと慰謝料を求めた訴訟の判決では処分を適法と判断して請求を棄却した。維新の会が日教組に法廷闘争で勝利したのである。
※校内人事の決定を教員の多数決で決めていたのを府教委は「校長の権限を制限してはならない」と教員による校内人事選挙禁止を通知して、人事権を教員から校長に移し。校長の指揮・監督権を強化した。
〇異次元の保育所整備で、待機児童数を過去最低の37人にした。
〇認可保育所の大幅増設による保育所入所枠9000人増。
※維新の会は待機児童問題解決よりも「幼児教育無償化」を優先させている安倍政権よりも、より大胆な政策を打ち出し、実行している。
〇日本初の公営地下鉄を民営化。
〇水道料金値下げ。
〇特別養護老人ホームに入居できない待機高齢者ゼロにした。
〇独り暮らしや寝たきりの高齢者見守り事業。
※維新の会は住民の生活や高齢化社会に対応する政策も実行した。
〇府・市の枠を取り払った大阪観光局が推進する観光政策による、観光業の急拡大。
〇医薬品産業を大阪のメイン産業の1つと位置付けた成長戦略。
〇統合リゾート(IR)の誘致。
〇2025年の大阪万博の開催決定。
※維新の会は国ではなかなか進まない成長戦略にも積極的である。

自民党を超えた大阪改革によって保守政党である維新の会は選挙で大勝した。大阪維新の大勝こそが二大政党は保守の政党によって実現することを示したものである。北海道知事選では自民党VS立憲民主、国民民主、共産、自由、社民であったが、自民党の立候補が当選した。左翼が強い北海道であるが保守自民党に陥落したのである。ところが大阪では自民党、野党五党連合が維新の会に敗北した。このことは新しい革新的な保守をア朝香の市民が求めていることを示したのである。

2009年に、民主党が衆院選で300議席を超えて自民党に圧勝して政権を握った時に、日本も待ちに待った二大政党時代に突入すると期待していた。民主党の政策を支持していたわけではなかったが、民主党には自民党と政権を争う政党になってほしかった。しかし、期待は裏切られた。民主党政権は三年しか持たず、再び自民党政権になった。民主党の下野はとても残念だった。それでも政党の体制を立て直し、再び政権の座につくことを期待したがそうではなかった。民主党は分裂して弱体化していった。300議席も獲得した民主党がなぜ三年しか持たなかったのかを調べていくと原因がわかった。
原因は民主党の議員は旧社会党の左翼議員と保守議員の混合であった。:民主党から分裂した立憲民主党は旧社会党の議員が主流である、民主党時代の旧社会党の左派議員の存在が民主党を政権の座から崩れ落ちた原因であった。旧社会党、共産党の議員が居れば政権を握っても民主党のように崩壊する運命にある。もし、共産党を加えた五野党の連合が再び政権を握ったとしても民主党のようになるだけなのだ。政権党になれるのは左翼政党を排除した保守の政党でなければならない。そのことを実証したのが民主党の崩壊である。
維新の会は10年も大阪府、大阪市で政権を握り続け大阪府民の支持はますます高まっている。維新の会のような革新的な保守が政権を取れば民主党のように崩壊することはない。

保守は時代の流れを進んでいる。しかし、左翼は時代の流れに取り残されている。国民は民主党の崩壊で保守と左翼の連合を信じなくなった。保守と左翼の連合が勝利するのは民主党で終わったのだ。
大阪の維新の会の大勝は二大政党は革新的な保守と自民党によって成り立つことを確信させるものである。
共産党、旧社会党左翼への支持は衰退し続けていることを保守系の野党政治家は早く気付くべきだ、左翼と決別して維新の会のような革新的な保守政党をつくることが政権党になれる道である。
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