ハゲタカ歓迎

 郵政民営化に反対する政治家は学者は郵貯や簡保が民営化されたらアメリカのハゲタカ集団の食い物にされると言うが、具体的な説明はない。やたらにアメリカのヘッジファンドをハゲタカ呼ばわりしてヘッシファンドへの恐怖心をあおるだけである。

 俺は政治家でもないし資産家でもない。大企業の経営者になれる能力なければ社員になれるほどの実力もない。平凡な男である。平凡な男に言わせるとバケタカ集団の日本襲来は歓迎だ。ある新聞にアメリカのハゲタカが潰れかけた長銀を二束三文で買い、賛成させ、あろうことか株上場を狙っていて、株上場させてから三百億円以上もの金を儲けるというのだ。それを日本を食い物にしているハゲタカ集団と呼んでいる。
 でも、長銀で働いているのは日本人である。働く人間側から見ると長銀が再生するということは就職口が増えるのだからけっこうなことではないか。会社経営者がアメリカ人であろうとフランス人であろうと日本にある会社は日本の法律を守っているのだし、会社が増えれば求人が増えるのだから歓迎すべきことである。
 
 ヘッジファンドをハゲタカ呼ばわりするのはバカげている。企業再生を専門としているヘッジファンドは倒産しかけた会社に投資をして、投資した会社を再生させることによって会社の価値を高め、投資した金より高い金で売ってその差額を収益にするのだから、買った会社が潰れてしまったらヘッジファンドは大損をしてしまう。まるでなんの努力もしないで安く買って高く売るようなイメージを外国ヘッジファンドに与えているがそれは間違っている。

 ヘッジファンドというのは日本語で言えば機関投資家のこと。最初はアメリカの特別な投資家集団と思っていたが、銀行や投資信託で集めた金で株の売買や会社への投資をして収益を上げる外国の会社を総じてヘッジファンドと呼んでいる。

 日本の機関投資家でもいいし外国の機関投資家でもいいから、日本の潰れかけた会社をどんどん再生させて日本の経済を元気にしてほしい。そすれば失業者は減り、生活もよくなる。

 ああ、俺は相変わらず貧乏かも知れないな。
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