波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

牧之原SAでおこなわれたドッグサマーフェスティバル

2018-09-29 00:30:22 | ワンコイベントの類
こんばんは、白黒茶々です。
月日の経つのは早いもので、気付いたら9月も終わろうとしていました。 季節のほうも、もう自信をもって秋といえるようになりましたね。しかし、そのあまりの早さに箔波日記は付いていけず……… いや、ブログのペースのほうが遅いのかも知れませんね。 とにかく、今回の話はようやく9月に入ったところであります。



ワンコの情報誌でフリーペーパーの「Wonderful Style」は、静岡県や愛知県で出回っています。以前はその出版元が主催し、静岡県内の東部、中部、西部の各地域にある展示イベントホールを貸し切って、入場無料でDOG!フェスタというイベントをやっていました。 それは参加型のゲームやワンコ関連の業者の出展、写真撮影会などがあって、大いに盛り上がりました。さらに、たくさんのワンコが集まり、私にとっては新たな白ふわ仲間との出逢いの場にもなっていたのですけど……… 採算が取れなかったのでしょうか?開催場所を減らしたり、有料にしたり、………と、試行錯誤しながらも、その規模は縮小しつつありました。



そのような状況の中で、8月に配布された「Wonderful Style」の9月号に、このような記事が載っていました。 「SUMMER DOG FESTIVAL」と銘打ったそのイベントでは、プロによる愛犬撮影会やしつけ教室、「待て!」ゲームなど、楽しそうな催しが用意されているみたいです。 これは規模は小さいのですけど、DOG!フェスタに代わるイベントといってもいいでしょう 開催日が9月9日なのに「サマー」を謳うのは、残暑がまだ厳しい実情に基づいているというか、心憎いですね。 それに加えて、その会場が東名高速道路の牧之原サービスエリア(上り)というのは、なんて斬新で画期的なのでしょうか

ドッグ・フェスティバル・ヒューマン……… 直訳すると「犬祭り人間」を自称する私は、その情報に飛び付きました。 さらにテンションが上がりまくり、そのイベントのことをSNSなどで広めたり、ワンコ仲間に片っぱしから声をかけまくったりしながら、その日が来るのを待ちました。
ところが週間天気予報では、またしても今回も全国的に雨とのことでした。 会場のイメージは掴めないのですけど、やはりサービスエリア(以下SA)には大きなホールみたいなものはないので、露天でおこなわれると思います。そうしたら、そのイベントは天気にも左右されるということに。 それでも、私が毎日のようにピンポイントで牧之原SAのある牧之原市のその日の天気をチェックし続けていったら、曇り一時雨で推移していました。 参加表明したワンコの中に、雨雲をはじき返すほどの強力な晴れ男か晴れ女がいるのかも知れませんね。

そして、いよいよサマードッグフェスティバルの当日となりました。その日の朝の白黒茶々地方は曇りで微妙な天気だったのですけど、私は迷わずにたつぴと一緒に牧之原SAに向かっていきました。 その途中で路面が濡れているところもあったのですけど………



雨に降られることもないまま、目的地に到着しました。 しかも、こちらは雲間から青空が見えていますよ イベントの開始時刻まで、まだ40分以上もあるので………



SA内にあるドッグランで待つことにしましょう。 そういえばこのような空間は、波にとっては久しぶりですね。



今回のイベントは、ワンコ関連ということもあって、ドッグランも活用するのかと思っていたのですけど、こちらは普通でした。 そうしているうちに………



ピースちゃんミルク君がやって来ましたよ 私たちが他のスピッツと逢うのは、5月中旬のスピクラ展以来となるので、とても嬉しいです。
その頃には日が出てきてかなり暑くなってきたので、私たちは日陰に避難しました。 それからしばらくして………



お仲間たちが続々と増えていきました。 ハッピー君ピース君兄弟に………



マーリンちゃんコタロー君レオン君くまちゃん、お逢いしたかったです



さらに、静岡市のハッピーちゃんや………



ましろ君も来ましたよ 彼とは4月の岡崎五万石藤の集まり以来なのですけど、あの時生後4ヶ月だったのが9ヶ月になっていて、美男子に成長していました。



1歳を過ぎた空君も、カッコいいですよ それに、ましろ君と雰囲気が似ていますし。 彼の手前で不自然な体勢で写っているのは、波ちゃでしょうか?



そのような中で、おやつ牧場がおこなわれました。 みんなしていい喰い付きなのですけど、波が突出しているように見えて……… いや、食い意地が張っています。久しぶりの白ふわ天国に、私はすっかり舞い上がり、写真もけっこう撮りそびれてしまったので、これまでの写真でお顔が写っていない子はどうかお許しくださいませ。
そういえば、この日はサマードッグフェスティバル目当てだということを、すっかり忘れていました。 その会場らしいものは見当たらないのですけど、どのあたりでやっているのでしょうか?



………と探してみたら、SAの建物の東端に、それらしいものがありましたよ ワンコ対決やしつけ教室などに使われると思われるサークルのまわりに、ブースや露店が並んでおられる 以前におこなわれたDOG!フェスタと比べるとかなりコンパクトなのですけど、SA内の限られたスペースを利用しているので、ムリもありません。

そういえば、ワンコイベントにはワンコキャラが付き物ですよね? 今回は白い霊犬のしっぺいの出動予定はなく、DOG!フェスタへの出席率が高い手品犬のコギらったは、アメリカへマジック留学に行ってしまいましたし………



………なんて言っていたら、NEXCO中日本のオリジナルキャラクターのみちまるくんが、突如姿を現しました。



そうしたら彼を捕まえて、記念撮影に付き合ってもらいますよ 今回のイベントはその段階では外から覗いただけで、まだ堪能しきっていなかったのですけど、みちまるくんのおかげで少し満足することができました。



一方の白ふわのお仲間たちとは、お昼を過ぎたあとも日陰でかたまって、わいわいやっていました。 しかし、今回のイベントに物足りなさを感じたのでしょうか?それとも、間が持たなかったのでしょうか?みんなして吉田町の吉田公園に二次会に行くという流れになりました。
それならば、白黒茶々家も……… といきたかったのですけど、波ちゃを「待て!」ゲームの午後の部にエントリーしてあったのでした。 このままここに留まって、久しぶりに「待て!」対決をするのか?それとも出場辞退をして、皆さんと行動を共にするのか? う~む……… 私だけならともかく、パソコンやスマホの前の皆さんもモヤモヤさせたままで、次回に続けさせていただきます。


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8年ぶりの松本城

2018-09-26 00:59:27 | お城
こんばんは、白黒茶々です。
例年以上に暑く、9月に入ってからもその暑さは残り続いて「秋にはならないのでは?」と思われた方もいると思います。 それでも、その中旬あたりから日が短くなり、朝晩は冷え込むようになって………



季節はちゃんと変わっていきつつあるのですね。 曼殊沙華の花も、いっせいに咲きましたし。あとはおはぎを食べておけば、カンペキ(?)です。 今回の箔波日記は、季節の挨拶から入ったので、内容も秋のネタかと思いきや、実はまだ8月の話なのですよ。
私は今夏、青春18きっぷを購入し、お盆休み中の高知・高松方面への一人旅や、たつぴと行く草薙球場ハム観戦に使いました。 ちなみにその切符は、JRの在来線なら5回もしくは5人が1日乗り放題となるというものです。 そうしたら、あと1回ぶん余りました。金券ショップで換金するという手もあるのですけど、やはりオマケで得したようなその1枚は、有効に使いたいですね。 そのような中で、松本城の天守の耐震診断がおこなわれ「震度6強から7の大地震が起きたら倒壊する恐れがある」という結果が出てしまいました。 さらにその対策として、平成31年(2019年)度から耐震補強工事に入るというのです その工事が始まってしまったら、数年は見ることができなくなりますし、私が家族旅行でそこを訪れてから8年ほど経ちますし……… ということで、私は8月最後の日曜日に青春18きっぷの残り1枚を使って、松本城に行くことにしました。

そして、いよいよその当日となりました。その頃はまだ暑さが厳しく、今回はワンコ禁止のゾーンにもずかずかと入っていくことになるので、抜きでの旅となりました。 朝7時ちょっと過ぎに最寄りの駅から列車に乗り込み、途中で3回乗り換えしたりして………



約5時間半後の12時半ぐらいに、松本駅に到着しました。 ここからお城までは、歩いていきますよ 駅を出てから徒歩12分ほどで………



ナワテ横丁に着きました。こちらは女鳥羽川沿いに江戸時代の長屋をイメージしたような露店が並んでいて、毎日が縁日のような雰囲気があります。松本に来た際にはぜひ歩いておきたいところです。



そのすぐ近くにある四柱神社も、いいですね。 こちらではハトの餌やりをやっておきたいのですけど、本命の前置きが長くなってしまってはいけないので、今回は端折らせていただきます。 そこから程近いところに………



松本城がありましたよ しかも街中に。 なかにはうすうす気付かれた方もいると思いますけど、実はこちらは本来の国宝の松本城ではありません。 青翰堂書店という古本屋で、松本城の天守群が昭和25年(1950年)から解体復元工事に入ってお城が見られなくなった際に、先代の店主が観光客のために、お城を模して建てたそうです。 かなり古びてきているのですけど、まだ健在でよかったです。そこからさらに4分ほどで………



正真正銘の松本城にたどり着きましたよ すぐに天守に上りたいところなのですけど………



まずは太鼓門を見学しておくことにしましょう。 こちらの門は、平成11年(1999年)に木造で正確に復元されました。門の左側に埋め込まれた巨石は「玄蕃石」と呼ばれ、お城に入ったときにすぐに目につくところに置かれた鏡石であります。城主の威厳を示す意味もあって、22,5トンもあるのですよ。 やはり、城内一の大きさであります。



太鼓門は、この日は特別に公開されていて、内部の構造をじっくりと見ることができました。 その空間の片隅には………



岐阜県のS商工高校から寄贈された、松本城の模型がありました。 こちらのお城、実は私のスピ仲間で、4月に岡崎の五万石藤の下での集いにも参加された、ももちゃんの飼い主のUさんもその製作に加わったそうです。



そうしたら、いよいよ松本城のメインとなる天守群を(お堀の外から)愛でますよ こちらのお堀端から天守と北アルプスを同時に望む風景は、プロのカメラマンもオススメしているそうです。



さらに、角度を変えてみました。左から乾小天守渡櫓大天守辰巳附櫓月見櫓となります。 いずれも国宝に指定されています。黒漆の下見板張りの壁はメンテナンスが大変で、毎年8月末から9月初めにかけて塗り直しているそうです。



埋門に繋がる埋橋越しに見る天守も、いいですね。 ただし、こちらの橋や門は現在は封鎖されているので、通ることはできません。
お堀の外側からは充分堪能したので、今度こそ本当に天守に突入しますよ ちなみにこのお堀の内側となる本丸からは有料ゾーンで、ワンコを連れての立ち入りも禁止となっております。



えっ 天守まではそんなにかかるのですか? 確かに、人気のお城ではあるのですけど。もちろん、それぐらい待ってでも入るつもりでいますよ。



本丸側から見る天守群も、見応え充分です
このタイミングで、松本城の説明をさせていただきます。松本城は16世紀初めに小笠原氏が築いた深志城が始まりと云われています。その後、武田信玄に攻略されたのですけど、天正10年(1582年)に起こった本能寺の変の動乱に乗じて小笠原貞慶が返り咲き、お城の名を松本城と改めました。

天正18年(1590年)に豊臣秀吉が小田原征伐を果たして天下を統一すると、その配下の石川数正が松本城の城主となりました。数正はお城の大改築に取り掛かり、息子の康長の代になってその全域と大天守、渡櫓、小天守が完成しました。 その後、松本城には小笠原氏、戸田氏が入り、松平直政のときの寛永11年(1634年)に辰巳附櫓と月見櫓が増築されて、今日見られる姿となりました。



そうそう、この日の混み具合ですけど、観光客は一定の人数のブロックに分けられ、自分たちの番が回ってくるまで、暑さ避けのために設けられたテントの中で待たされました。 私は40分待ちを覚悟していたのですけど、実際にはその半分ぐらいの時間で天守に案内されました。



さあ、いよいよ内部に入りますよ しかし、以前は最上階まで上ることができた乾小天守は、少し前におこなわれた耐震診断で危険と判定され、立ち入ることができませんでした。



それでも、大天守のほうはまだ大丈夫でした。 その1階と2階は多数の窓があったりして、明るくて開放的なのですけど………



3階は屋根裏ということもあって、窓は1ヶ所しかないうえに天井も低く、ヒミツの部屋的な空間となっています。



4階は一転して天井が高く、簾で仕切られた空間がなんか高貴っぽい感じでいいですね。 甲冑を着て、その中央にどかっと座りたい気分になります。



しかし、ここで油断してはいけませんよ 天井が高いぶん階段の勾配も急になり、さらに踏板の間隔も開いているときたもんだ それだけならまだしも、躊躇した人が途中で立ち止まったりするので、しばしば流れが止まり、そのような場所で渋滞が起きたりするのですよ。 そこで私は、恐がって降りようとしない子供をお父さんが抱えたら、その子がさらに暴れて余計に危ないという光景を目にしました。



そして、ようやく最上階の6階にたどり着きました。 この大天守には、石川氏が築いた頃には最上階の外側に回廊と高欄が設けられていました。しかし、寒冷地にそのような構造は不向きということで、松平氏が改築した際に壁で覆ってしまいました。そういうこともあって、大天守の上層部は外から見ると、やや頭でっかちとなっています。 その窓も小さいのですけど………



そこから覗いてみると、城内の様子はもちろんのこと、そこを囲む城下町、さらには松本盆地を囲む山々を眺めることができて、気分は上々となるのですよ あとは上ってきた階段を降りていって出口を目指すのですけど………



徳川幕府3代将軍の家光善光寺参拝の際の休息所とお月見のために新設された月見櫓は、三方が開け放たれていて、開放的なうえに風通しもいいです。 私の祖父が写した古い写真には、祖母がその朱塗りの回廊に座って寛いでいる姿が写っていたのですけど、現在はそこに踏み入ることはできません。



天守群を見学し終えて外に出たところでは、国宝松本城おもてなし隊小笠原秀政(松本城三代城主)と登久姫(徳川信康の娘で秀政の正室)が出迎えてくれました。 その際に彼らは「お一人でのご訪問ですか?」と聞いてきたので、正直に「はい」としておきました。 やはり次回は家族で訪れ、できたら名物の馬刺も食べておきたいです。それは耐震補強工事の前になるか後になるか……… とにかく松本城をめぐって新たな目標と楽しみができました。


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ロバチューとお狐様のパーキングエリア

2018-09-22 01:01:23 | お出かけ
こんばんは、白黒茶々です。
前回からは、豊川市にある赤塚山公園に来ています。 その公園の中心部となる中池エリアには、子供の水遊び場となっている水の広場や、ミニ水族館のぎょぎょランドの他にも、見どころがあるのですけど………



よく見てみたら、後ろの木がゾウの姿になっていますね。 この他に、クジラなどもありました。それらの動物が連なっている先には………



アニアニまあるという、ミニ動物園があるのですよ しかもこちらも、私の好きな「入場無料」を謳っておられる ただし、入口の前に「ペットを連れて入らないでね」という「おやくそく」が掲げてあるので、波には涙を飲んでもらうしかありません。すまない 波ちゃ。



それでも、気になる方もいると思うので、その中の様子を少しだけ紹介いたします。 こちらのオリの中にいるのは、烏骨鶏にございます。 その名前の通り、羽毛は白いのですけど、皮膚や内蔵だけではなく、骨までも黒いそうです。それでも、心の奥底まではドス黒くないと、信じたいです。



ヤギもいましたね。 ちなみに手前にいる子の名前は、元気君であります。あと、ウサギミニブタなどの他にも………



小動物のふれあい時間も、設けられていました。 こちらの毛の長いモルモットは、テンジクネズミというのですね。 暑い中ということもあって、頭上を黒いメッシュの幕で覆い、各モルに保冷剤もあてがわれておられる。
一方の私は、なぜか猫を扱うときのように、指先のニオイを嗅がせようとしていますよ。



動物園でワンコの侵入がNGなのは、平穏に過ごしている彼らに刺激を与えてはいけないからだと思われます。 そういうことだったら、彼らのほうから近付いてきたのなら、いいということですよね? このアニアニまあるのロバのオリだけは外部に面しているので、そこでなら彼らと直接接することができるかも知れません。そんな彼らに、波は最初から興味津々の様子なのですけど……… ロバは気にも留めずに遠ざかっていってしまいました。
これは波のことを恐がりつつも、内心を読まれないように無関心を装って退散した……… という感じではありませんね。彼女のためにも、もう少し粘ってみることにしましょう。



ロバのことが気になって仕方がない波は、当初はしおらしくヒスヒスと泣いていたのですけど、しだいに構って吠えをするまでに。 これこれ、ここで大声を出してはいけませんよ。



そんな波ちゃのことを哀れに思ったのでしょうか?なんと、ロバのほうから近付いてきたではありませんか それにしても波ちゃ、乗り出し過ぎですよ。



いい感じです。 もっと近う、近う………



やったぁ 鼻キッスができるまでお近付きになれましたよ。 そのおかげで、波はとても満足していました。
アニアニまあるでは充分楽しんだので、次に向かうことにしましょう。



赤塚山は古代から人々の営みの場となっていたみたいで、古窯の他には古墳もありました。 しかし、私と波が好むような石室はないので、こちらでは頂上に乗ってバンザイするぐらいしかできませんでした。
※こちらは赤塚山第1号墳の跡で、石室の上部が破壊された状態の古墳を、土盛りをして保存しています。(編集部注)



古窯や古墳があった「歴史の道」ゾーンをやり過ごし、豊川グランドホテル東池の前を通っていき、東名高速道路の下を潜って、山側の坂道を上がっていったら………



赤坂パーキングエリア(上り)の裏側に行き着きました。 ここまで車で来ることもできるのですけど、ぷらっとパークの駐車スペースが小型車5台ぶんしかないので、お気をつけくださいませ。 外部からのPAへの入口は、建物の裏側にあるみたいですね。 案内看板に従ってクランク状の通路を通り、扉を開いたら………
えっ ここは……… 建物の中で、しかも飲食スペースに直接繋がっていて、そこで麺類をすすっていた人と目線が合いそうになったので、つい慌てて扉を閉めてしまいました。

あまりにも予想外の展開で、鍵をかけ忘れたトイレの個室のドアを開けたときのようなショックと気まずさを味わってしまいました。 さすがに犬の波を連れて飲食スペースを通るワケにはいかないので、このまま引き返すか?いや、暑い中せっかくここまで来たのに「入れませんでした」では、ブログのネタ的にもいただけませんし………
幸い、この時はワンコ用カートも持ってきていたので、波をその中に入れ、フードをかぶせて搬送物を見られないようにしつつ、その関門を突破しました。



では、改めまして………
赤坂PA(上り)は、東名高速道路の美合PAと新城PAの間にあるパーキングエリアです。 ローソン吉野家も併設されていますね。



御弊餅(五平餅)豊川いなりまんのろし万十……… これは、熊本名物のいきなり団子みたいなものでしょうか? ………といった、ご当地名物はもちろんのこと………



地元産の食材を使った、たくさんのメニューも取り揃えているのですよ それらの中でも、私はミニきしめん・味噌カツ・エビフライの名古屋の名物3点セットを揃えた名古屋めし定食(900円)が気になって仕方がありませんでした。 しかし、ちょっと前にお昼を食べてきてしまったので、舌鼓の三重奏は次回に持ち越しとなりました。



こちらのPAは、豊川稲荷のある豊川市に位置しているということもあって、それにちなんだキツネの石像がありました。



さらに店舗の前には、このような置物も 実はこれと同じものが、豊川稲荷の門前にも並んでいるのですよ。 そうしたら、招き猫ならぬ招き狐、いや、招き犬の態勢で、旅のスピッツがこのPAに立ち寄るのを待つことにしましょう。



う~む……… いくら待っても、スピッツはおろかワンコ全般も姿を現しませんでした。 スピマジックは意識するとかえってダメみたいですね。いや、長い距離を移動するとしたら、PAよりデラックスでドッグランなども備わったサービスエリアのほうを利用したくなるのかも。
こちらはPAだけあって小ぢんまりとしてはいるのですけど、気軽に赤塚山公園に行けるという利点はあります。 その際には、秘密の扉(?)を突破しなければならないのですけど。 そうそう、売店の方にお願いすると台紙がもらえ、オリジナルのスタンプを押すことができるのですよ。 それから、気が向いたらお狐様との記念撮影もお楽しみくださいませ。


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赤塚山公園で、ぎょぎょぎょ!

2018-09-19 01:34:16 | お出かけ
こんばんは、白黒茶々です。
前回は豊川市の豊川海軍工廠平和公園で戦争について学び、いろいろと考えさせられたのですけど、今回は思わず「平和だな~」と言ってしまいそうな光景を見に行こうと思います。 は、その日は海軍工廠公園や桜ヶ丘ミュージアムだけでは帰らず………



それらから程近い場所にある、赤塚山公園というところにやって来ました。 私がこちらに来るのは、たつぴが小さいとき以来なので、十ン年ぶりとなります。 こちらには、子供が喜ぶような仕掛けがたくさんあるのですけど、大人やワンコもきっと楽しめると思います。



第1駐車場から入ってすぐのところには、水遊びができる「水の広場」が設けられていて、過ぎ行く夏を惜しんでたくさんの子供連れがバシャバシャやっていました。しかも、無料で入ることができるうえに、疲れたら近くの木陰にテントやシートを張って休めるのも、いいですね。 じゃあ、私も………
※替えのパンツを持ってきてないですし、それ以前に大の大人が入ってきたら水場が騒然となるので、おやめください。(編集部注)



………それはさておき、波と一緒に園内の散策に入りますよ 弘法山の麓を回るように続いているこちらの遊歩道は、木々に覆われているので、真夏でもワンコに優しいです。 その道をさらに進んでいったら………



赤塚山公園の西の端っこの、宮池エリアにたどり着きました。 こちらには芝生広場を中心にして………



リアルで巨大なカブト虫の遊具(?)があるのですよ 「カブト虫に散歩される波」の絵を狙ってみたのですけど、カブト虫があまりにも大迫力なワリには波が全く動じていなくて……… これでは「8時だョ!全員集合」の「志村、うしろ 」状態となってしまいますよ。 すでに気付いている方もいると思いますけど、このカブト虫の横っ腹にはトンネル状の穴が開いているので………



波を入れてみました そうしたら、今度は「タイムボカン」ごっこみたいになってしまいました。さらにそこに、この遊具に遊びに来た子供たちが彼女を見つけ、「あっ 中に犬がいるよ」と、囲んでいました。ま、まあ、確かに、カブト虫の中にワンコがいるというシチュエーションはなかなかないので、そうなるのはムリもありません。
カブト虫はこのぐらいでいいとして、今度はあちらのクワガタ虫と一緒に撮ってみましょう しかし、そちらの虫は足が地面に密着し過ぎていて、波のリードを持たせることができませんよ。 それならば………



ハサミに引っ掛けてみたら、ワニの口に顔を突っ込む的な、緊迫した絵になってしまいました。 遊具とはわかっていても、あまりにもリアルなので、今にも動き出しそうでハラハラしますよ。 もし万が一、このクワガタ虫に生命が宿ったら、波の首ちょんぱは避けて通れないでしょう。



こちらは、カブト虫のメスですね。 角やハサミといった戦闘向けの装備はなく、見た目には地味です。なので、販売されているカブト虫では、相場はオスの3分の1ほどとなっております。
それよりもその後方に、なんかいい感じのロングすべり台がありますね。 せっかくなので、波を私のお膝に乗せて滑ってみましょう そうしたら、その様子を写真に撮って……… って、手元が狂って失敗しちゃった



なので、もう1回滑り直しをすることになりました。それにしても、ローラー式の長いすべり台は、お尻が痛かゆくなりますね。 こちらの出来も、私にとっては満足いくものではないのですけど、テイク3までやったら、波がかわいそ……… いや、大の大人がこれ以上独占してはいけないので、これでヨシとしておきましょう。
芝生広場でのお遊びを終えた私たちは、次のエリアを目指して歩いていきました。駐車場に程近い中池エリアには、水の広場の他にも………



ぎょぎょランドという、入場無料のミニ水族館があるのですよ ただしワンコと一緒に入場することはできないので、連れてきたワンコは、車の中で待っていてもらうか、アシスタントディレクター(AD)に預けるかしておいてくださいませ。



その入口を入っていくと、豊川市のご当地キャラの、動かないいなりんが出迎えてくれます。なんか、隣に怪しい人が写っているのですけど……… あ、それから、いなりんの会話の語尾には「………リン」と付くので、覚えておいてくださいませ。



お戯れはそれぐらいにしておいて、館内にいる魚類を見ていきましょう ぎょぎょランドでは、豊川水系の淡水魚をメインにして飼育展示されています。こちらは、コイフナといったトコでしょうか。



ヤマメイワナもいましたよ これらは、塩焼きにしたら美味し……… いや、今は空腹ではないので、生きている姿を見るだけにとどめておきます。



ニホンイシガメクサガメに混じって、ミシシッピアカミミガメもいましたよ。 ………というよりは、それらの中で最も大きいこともあって、ひときわ目立っています。 それらの他にも、たくさんの種類の魚がいるのですけど………



南米原産のレッドテールキャットや、こちらのポストフィッシュも飼育されていました。確かに、郵便の「〒」マークが横っ腹にプリントされて……… いや、天然でしたね。



ぎょぎょランドを手短に見学したら、再び波と合流。 ちなみに後ろに見えるのは、中池というため池にございます。 さらにそこに、夏期限定の噴水も加わって涼しさを感じさせてくれますね。これらの他にも、赤塚山公園にはまだまだ見どころがあるのですけど、ちょうどキリがいい(?)ので、このあたりでいったん仕切らせていただきます。 予告しておくと、次回は波が⚪⚪という動物に大興奮します。


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平和への誓い、豊川海軍工廠平和公園

2018-09-15 01:13:27 | お出かけ
こんばんは、白黒茶々です。
話は日本列島公園伊奈城址三河国分尼寺跡の豊川市の名所3点セットを訪れた、6月中旬にまでさかのぼります。 その中で、最後の最後に立ち寄った三河天平の里資料館というところで「ご自由にお持ち帰りください」状態だった同市内の他の施設のパンフレット類をあさっていったら………



このようなものがありました。 豊川の海軍工廠(こうしょう)跡の一部が公園として整備され、ほんの8日前(6月9日)にオープンしたというのです
海軍工廠とは、日本海軍の航空機や艦船などが使用する機銃やその弾丸などを製造していた海軍直営の軍需工場(工廠)のことで、第二次世界大戦を前にして全国各地に設けられました。豊川には昭和14年(1939年)12月15日に開庁し、約100万坪もの広大な敷地に作業場や研究施設、弾薬庫などが建ち並ぶ、全国最大級の規模となりました。
最盛期には、約5万6千人が交代で働いていたと推定され、職員や工員以外にも、徴用工員や動員学徒のように強制的に動員された人々もいました。

私は豊川に工廠があったことは以前から知っていたのですけど、その場所や現在の様子までは知らず、探究することもありませんでした。 終戦から73年も経ち、戦争の記憶や防空壕などの戦争遺跡が風化しつつある中で、豊川の工廠の跡がこのような形で見直されるなんて……… 私は近いうちにそこを訪れることを誓いました。



それから約2ヶ月後の、終戦記念日に近いとも言えなくもない8月19日に、私は豊川海軍工廠平和公園にやって来ました。 もちろん波も一緒に。



かつての広大な敷地跡は、現在は陸上自衛隊豊川駐屯地の他、日本車輌、トピー工業などの企業が工場群を形成しています。 その西北隅の名古屋大学の太陽地球環境研究所となっていた土地の一部を買い取ったところがこちらの公園で、面積は1万坪ほどあります。



そうしたら、その広い園内を散策していくことにしましょう お盆休みの後で暑さのピークは過ぎたとはいっても、ワンコにとってはまだキツいので、今回はワンコ用カートにも頼るようにしました。それでも、古くからあると思われる大木の下には、心地よい風が吹いていました。 それから、私たちの後方に見える土盛りは………



旧第一火薬庫にございます。海軍工廠時代に使用された火薬庫の建物で、頑丈なコンクリート製の構造物にさらに土をかぶせてあります。 安全と保存のために、普段は封鎖されているのですけど、ガイドツアーに付いていけば、特別に内部を見ることができます。



左側後方は、工廠時代からあった電柱です。それから、手前のドッグランのワンコトイレにも見えなくもない玉砂利が敷き詰められたところは、水槽跡とのことです。



こちらの土盛りにはトンネルが開けられていて、内側に入れるようになっていますね。 もちろん、入っていきますよ



その反対側には、土盛り(土塁)をまたいで内側に入れるように、階段が架けられていて、最頂部には全体を見渡せるように、展望デッキが設けられています。 下に見える建物は旧第三信管置場で、四方を土塁で厳重に囲まれていますね。そちらに、波ちゃのカートを置いてきてしまいました。 ちなみに、その本犬はというと………



こちらにいるのですけど、「一緒に園内を一望する」の絵は、私のイメージ通りにはいきませんでした。



それはさておき、信管置場の側に降り立ってみました。 こちらの建物も、ガイドツアー以外は内部に立ち入ることはできないのですけど………



外から覗き込むことはできるのですよ。 こちらの廊下には、白熱電球の照明があるのですけど………



部屋側にはありません。この建物は、弾丸の起爆装置である信管を保管した施設と考えられています。なので、電球の熱で引火したりしないように、こちらには直接的な照明は設けられていないのですよ。建物の壁は頑丈なコンクリート造りなのですけど、屋根を支える部分だけは木造となっています。これは、万が一爆発事故が起こったとしても、屋根だけを吹き飛ばして壁の部分を残すようにするためです。



こちらの穴は、防空壕の跡です。海軍工廠の敷地内には、たくさんの防空壕が造られたのですけど、地面を掘った上に木の板を渡し、そのまた上に土をかぶせただけの簡素な造りでした。なので、爆弾の直撃を受けたら、ひとたまりもありません。



平和交流館には、海軍工廠の歴史や戦争遺跡の解説がパネルなどで展示されているのですけど、撮影禁止となっていました。 その他にも、映像資料の視聴や講座などをおこなうガイダンス室も併設されています。



ちょうどその頃、平和公園から近いと言えなくもないところにある豊川市桜ヶ丘ミュージアム豊川海軍工廠展をやっていたので、私はそちらも合わせて見ておくことにしました。この企画展は、7月末から9月初まで、毎年おこなわれているみたいです。
展示の内容は、豊川海軍工廠平和公園の平和交流館と重複しているところもあるのですけど、こちらは一部撮影可能となっていたので、私が撮ってきたそのまた一部を見ながら説明させていただきます。



広島に原爆が投下された翌日の昭和20年(1945年)8月7日に、豊川海軍工廠は米軍B29爆撃機124機とP51戦闘機による空襲を受けました。その時に使われた500ポンド爆撃が実物大で作られていたのですけど、近くの人と比べると、かなり大きいですね。この爆弾が、その日の午前10時13分からわずか26分の間に、3256発も落とされたのです。



今回の企画展には、その空襲を実際に目にした方が描いた絵も多数飾られていました。これは、赤塚山あたりから燃え上がる豊川海軍工廠を望んだものです。
工廠の敷地は、全体が水路と土塁に囲まれていて、避難してきた工員が数少ない出入口に殺到したこともあって、2500人以上もの尊い命が奪われ、さらに多くの負傷者も出してしまいました。

数字だけ見てもなかなか実感が湧かないのですけど、平和交流館や豊川海軍工廠展には、犠牲になった女学生が万が一の時のためにしたためた両親に宛てた遺書や、最後の日記も展示されていました。それぞれの人にはそれぞれの人生があり、すべて人に大切に想ってくれる人がいたに違いありません。なので、犠牲者の数の何倍もの悲しみがあったハズです。
今の平和は、彼らや彼女らのようなたくさんの犠牲の上に成り立っています。そんな人たちの死を無駄にしないためにも、私たちは歴史から学び、二度とこのような悲劇を起こさないようにしなければならない……… と、改めて思いました。


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静岡にやって来たファイターズ

2018-09-12 00:52:41 | 野球ネタ
こんばんは、白黒茶々です。
6日の未明に、北海道で大きな地震が起こり、報道などで信じられないほどの光景を目にしました。被災された方たちには、お見舞い申し上げます。 私は北海道には3回訪れたことがあり、応援しているプロ野球の球団の北海道日本ハムファイターズが本拠地にしていて、さらにスピッツ仲間も住んでいることから、第⚪の故郷と勝手に思っています。
そんな北海道を応援したくて……… いや、多少ムリヤリではあるのですけど、今回はファイターズネタを持ち出させていただきます。



先月の21日のことになりますけど、その日に我らが静岡県にある県営草薙球場で、ファイターズの主催試合がおこなわれることになりました。 ちなみに、対戦相手は福岡ソフトバンクホークス。毎年このぐらいの時季には、ファイターズは準本拠地ともいうべき東京ドームでの試合が組まれていて、そのうちの1戦は静岡に出張してきてくれるのですよ そのような地方遠征が3年ほど続いているのですけど、いずれも平日のナイターとなっていたので、私は観戦に行くのを諦めていました。 しかし、今年はダメ元で職場にお願いしたら、その試合のある日は早退させてもらえるようになったのです。 言ってみるモンですね~ また、そのあたりは夏休みの真っ只中という、たつぴも一緒に行くことに。



そうと決まったら、今回はプロ球団のホームグラウンドより収容量の少ない地方球場なので、早めにチケットを確保しておかなければ。 この試合の主催者でもある地元紙の静岡新聞は頻繁に試合の広告を出し、地元民にファイターズ熱をあおっていました。 しかし試合の日が近づいても、完売までには至らず……… 静岡県民の皆さん、私たちと一緒にファイターズを盛り立てましょうよ



そして、ついに試合当日となりました。その日は週間天気予報では、雨になるなんて言われていましたけど、直前になって覆りました。 そういえば、たつぴとハム観戦に行くのはいつもドーム球場だったので、露天の地方球場は今回が初めてとなりますね。 草薙球場の最寄り駅の県総合運動場駅からなだれていく人の波は、たぶん私たちと同じ目的地に向かっていくのだと思います。



そういえば私たちにとって草薙球場は、1ヶ月前に高校野球の応援に来たとき以来となりますね。こちらは、戦前には日米野球で沢村栄治選手ベーブ・ルース選手が対決し、近年までパ・リーグの東西対抗戦や巨人阪神OB戦がおこなわれた、伝統の球場でもあります。 まずは、応援スタイルでお約束の記念撮影をしておいて、いよいよスタンドへ



その球場の外には、たくさんの露店が並んでいました。 なかでも球団グッズのお店には、長蛇の列ができていて……… そういえば、この地方でハムグッズを買えるところは、ありませんでした。
その一方で、私とたつぴは食料を調達してから、スタンドに入りました。



ちなみに私たちが確保したのは、外野自由席。やはり私設応援団の近くのほうが鳴り物や大きな球団旗の乱舞などがあってテンションが上がるので、ライトスタンドのやや上段に陣取りました。 その応援団の方たちは、初めてファイターズの応援に来た人のために「『ホームラン ホームラン 』のコールのときには、こうやってメガホンやスティックバットを引き寄せるように動かして………」のように、レクチャーしていました。

草薙球場の外野席は今回が初めてなのですけど、5年前に固定の木製ベンチシートが整備され、私が思っていたよりは立派でした。 ちなみに内野席でグラウンドに張り出している部分は、ウイングシートにございます。年に4~5回ほど、この球場でプロ野球が開催されるとき以外は封鎖されていて、野手にとってはけっこうジャマな位置にあるのですけど、この席のチケットは真っ先に売り切れるのですよ。ちなみにこの日の観客動員数は、16465人でした。



試合が始まるまではまだ時間があるので、先ほど買ってきた焼きそばを食べながら待つことにしましょう。 そうしているうちに、この試合のスタメン(スターティングメンバー)の発表がありました。
「1番ライト淺間大基、2番センター西川遥輝、………」やはりファイターズの主催試合ということもあって、その都度各選手がオーロラビジョンに映し出され、デラックスに紹介されていきました。 そのような中で………
「6番指名打者清宮幸太郎」なんと、清宮君がこの試合に出るというではありませんか



グラウンドには、素振りをする清宮君(背番号21の選手)の姿がありました。 彼は昨秋のドラフト会議で7球団から1位指名され、抽選で我らがファイターズが引き当て、鳴り物入りで入団した新人選手です。しかしケガなどで開幕に出遅れ、1軍に昇格してから1本のホームランを打ったもののその後は振るわず、2軍での生活が長引いていました。不調のアルシア選手に代わって再昇格するようなウワサは聞いていたのですけど、まさかこの日に1軍復帰したうえにスタメンで出場するなんて ファイターズの応援スタンドは、大盛り上がりでした。
その清宮君はたつぴと同学年で……… もう息子と同い年のプロ野球選手が出てきているのですね。 ちなみに私と同世代の選手は、すべて引退しております。



今回の地方遠征には、球団のマスコットキャラクターのフレップ(キタキツネ)とポリー(エゾリス)も来ていて、私たちの士気の高揚に一役買っていました。



そして、いよいよ試合が始まりました。 ファイターズの先発投手は、有原航平選手。安定感があり、安心して観ていられるピッチャーです。対するホークスの先発は、東浜巨選手
しかし、有原投手の立ち上がりは不調で、いきなりヒットを5本も打たれ、3点も取られてしまいました。それでも、ファイターズも負けていません。ヒット2本に相手のエラーもあり、すぐに2点返したのでした。その後有原投手は安定し、2対3のまま5回を迎えました。



ところが、そこで打たれグセが再発し、ホークスの今宮選手がヒットで出塁したあとに、新たな助っ人外国人のグラシアル選手……… なんか、モバゲーを連想させるような名前ですね……… が来日初ホームランを打ち、2対5。 その回の攻撃はさらに続き、中村晃選手が3ランホームランを放ち、2対8に。そんな……… 大改修をして、両翼100m中堅122mの国際規格を満たす広いグラウンドになったのに、ホームランが乱発するなんて。



その後もホークスは攻撃の手を緩めず、7回にはヒットで繋いで2点を追加し、2対10とファイターズを突き放しました。 さすがの有原投手も、これにてお役御免。7回途中までで16安打10失点は、さすがに打たれ過ぎです。 私が今まで観てきたファイターズの試合は、負けたとしても点差は2点以内で、これほどまでに一方的な展開になったことはありませんでした。それでも、彼ばかりを責めてはいけません。これまで彼に助けられた試合はたくさんあったので。



そのような状況でも、損得勘定はヌキにして、目の前の選手に頑張ってもらうために最後まで声援を送るのが、本当のファンです。 7回裏のファイターズの攻撃の前には、ファンたちの手によって、大量のジェット風船が夜空に舞いました。 しかし、その回もテンポよく抑えられ、2アウトランナー無しに。それでも、レアード選手が意地のヒットで出塁し、打順は清宮君に回りました。
しかし、これまでの彼は2打席凡退していて、まだヒットを打っていません。 果たして、この打席は………



清宮君は思いっきり振り抜き、その打球は大きく勢いよく上がっていき、球場を包み込む大歓声によって、それはホームランだとすぐにわかりました。 そうしたら、そのボールはどこに飛んでいったのでしょうか?
………なんて思っていたら、なんと私のほうにぐんぐんぐんぐんと、迫ってくるではありませんか そう、それはまるで3D映画を観ているような大迫力でした。



そのホームランボールは、私の隣の隣、つまりたつぴの隣の方が、持っていたグローブで見事にキャッチ なので、スポーツニュースなどの映像には、私とたつぴも映っていたことでしょう。 それにしても、ライトスタンドの上段付近にまで飛ばすなんて……… そのラッキーな彼にお願いしたら、快く撮影に応じてくれました。



4番打者でベテランの中田翔選手も、負けてはいませんでした。 次の回に彼はソロホームランを打って5対10とし、一矢報いました。



結局、試合はそのまま終了。スコアだけ見るとホークスの圧勝なのですけど、ファイターズは5点も取っているので、攻撃面は文句ナシです。 それよりも、1軍復帰したばかりの清宮君のホームランを臨場感ありありで観ることができたので、満足して帰ることができましたし。 これから彼が、チームの勝利にどのように貢献するのか、楽しみですね。
しかしこの日の試合は長引き、最後まで見届けたおかげで、私たちは浜松駅から先の終電には間に合わなくなってしまいました。そこから最初に乗った駅までは、約20kmもありますよ さあ、どうする?
結局、留守番隊の箔母さんにお願いして、そこまで車で迎えに来てもらいました。 日付はまたいでしまいましたけど、彼女のおかげでなんとか無事に自宅にたどり着き、翌日は通常通りに仕事に行くことができました。


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「ヌートリアに逢いたい!」佐鳴湖編

2018-09-08 00:44:50 | 探求シリーズ
こんばんは、白黒茶々です。
ヌートリアは、ネズミ目ヌートリア科に属する哺乳動物で、原産地は南米となります。



水辺に住んでいることから、沼狸などの別称があります。カピバラに似ていて、愛くるしい姿をしているのですけど、本来分布していない日本でも繁殖し、農作物への被害や在来の生態系の破壊を伴うことから、特定外来生物に指定され、駆除の対象となっています。
そのヌートリアが、最近は浜名湖を通り越して、伊場遺跡のすぐ近くを流れる堀留運河や、佐鳴湖でも目撃されたというのですよ も、そのヌーさんに逢ってみたい



………ということで、私たちは佐鳴湖にやって来ました 実は私がワンコを連れてこちらを訪れるのは数年ぶりで、波にとっては初めてとなります。外周が5,5kmもあってかなり広いのですけど、以前にも散策したことがある西岸から攻めていくようにします。



まずは、その湖岸を歩いていってみます。 なんかこの段階から、ヌートリアがいそうな気配がしていましたよ。 それから間もなくして………



私たちの目の前を、カニが横切りました。彼らは湖岸のすぐ近くに穴を掘って住んでいるみたいですね。そんな彼らに波ちゃも興味津々のご様子ですけど、それ以上近付いたら、ウケを狙ったワケではなくても「(ハサミで鼻を)挟まれた~ 」というギャグになってしまいますよ。



さすがに暑くなってきたので、園内にある「あづまや」でひと休み。 お波さん、ヨダレがスゴい……… って、危うく前回の日記の再現VTRになるところでした。 この波ちゃは後ろ足が真横に開いているのですけど、決してヨガのポーズを意識しているというワケではありませんよ。
ここまでは私の直感を頼りにして捜索してきたのですけど、ヌートリアはおろか、足跡や糞といった彼らの痕跡さえも見つかっていません。 なので、作戦を練り直すことにしましょう。佐鳴湖とはいってもあまりにも広いので、その全域を探し歩くのはさすがに厳しいです。それならば、多くの目撃情報がある場所を重点的に探せば、きっと見つかるハズです そのような流れで、私がはじき出した場所は……… 「あずまや」から約500m先の、佐鳴湖の西岸中央を西に入っていったところにある、根川湿地というところでした。



………ということで、やって来ましたよ こちらは人工的に造られた湿地帯で、葦などの植物が生育していて、佐鳴湖の水質浄化に一役買っているそうです。 さらにそこにはボードウォークも設置されているので、湿地の中心までグイグイと入っていくことができます。すると、そこで私は水面で動くものを見つけたのです
「あっ あれは………」
そこで、私たちが目にしたものは………



ミシシッピアカミミガメでした。いわゆるミドリガメが成長したもので、ヌートリアと同じ特定外来生物ではあるのですけど、本命とはあまりにもかけ離れています。 気を取り直して、湿地をくまなく探していったら………



今度は、ウシガエルがいました。それにしても、先ほどのカメより大きい ウシガエルは、食用としてアメリカから輸入されたという経緯があることから、食用ガエルとも呼ばれています。 私も小さい頃に、親に連れられて入った炉ばた焼きのお店で、このウシガエルのモモ肉の唐揚げを食べたことがあるのですよ。淡白で鶏肉に似ていて美味しかったのですけど、食べるところが少なかったことはよく覚えています。 あとで調べてみたら、ウシガエルまでもが日本在来の生態系を荒らす特定外来生物となっているというではありませんか なので、ミシシッピアカミミガメやウシガエルを捕獲された方は、再びもとの池や沼などに放したりしないで、うまく調理して食べるなりしてくださいませ。



そういえば、ヌートリアも食べられないこともないみたいで、実際に中国の広東料理にもあるそうです。 しかし、私がそのヌートリアを捕獲&精肉して、箔母さんに「晩御飯の食材にどうぞ」と差し出しても、喜んでもらえないと思います。
いや、今回は食べるつもりはありません とにかく、この日にひと目逢うことができるだけで充分です。その後も粘り強く探してみたのですけど、波のヌートリアセンサーは1度も作動しませんでした。



話の流れからとはいっても、食べる妄想をしたのがいけなかったのでしょうか? いや、私の作戦に問題があったのかも知れません。波の獲物センサー(名前が変わっているような………)という強力な装備がありながらも……… 彼女は、私が言うのもナンですけど、カワイイ顔をしていながらも野生的で、最近は猫の銀ちゃに闘いを挑んだり、私が止める間もなくセミを捕食したりするのですよ。 たぶん、前世は獣系の生き物だったと思われます。
※犬なので、現世も獣系なのでは?(編集部注)
しかし、この野獣ちゃんは狩猟願望はあるものの、スズメやハトを狙っても逃げられたり、銀姉さんには返り討ちに遭ったり、………と、戦闘には向いていません。 つい、波ちゃの弱点(?)まで暴露してしまいましたけど、いつか彼女とヌートリアのご対面が実現することを願っています。


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ワンコの散歩スポット、伊場遺跡

2018-09-05 00:59:34 | お出かけ
こんばんは、白黒茶々です。
今年の私のお盆休みは、5日ありました。 そのうちの3日間は一人旅に費やし、残りは地元でのんびり過ごすつもりでいました。しかし、今回の旅行で置いてきぼりを食らったは、私がいない間は文句ひとつ言わずおとなしくしていたみたいなのですけど、私が家にいたら落ち着きませんでした。

どこかに連れていってあげたいのは山々なのですけど、この時季は暑くてお出かけには向きません。 いや、それ以前にこの日(残り2日の15日のほう)は朝から雨が降っていますし。 私が行ってきた高知や高松もこの日は大荒れの天候みたいなので、あの日程にしておいてよかったです。
いや、今は波ちゃを満足させるか、せめて納得してもらう手段を考えているところでした。 う~~~む、そうですね……… 明日雨が降っていなかったら、近場のどこかに連れていってあげるようにします。

そして、私にとってはお盆休みの最終日となる、8月16日になりました。雨は降ってはいないのですけど、天候は不安定なので、本格的なお出かけは控えたほうがいいですね。
手軽に行ける近場で、そこそこの日陰があってワンコの散歩ができ、私がしばらく行っていない歴史関係の名所といえば………



すでに今回の日記のタイトルにも出ているのですけど、浜松市中区東伊場にある伊場遺跡にございます。



こちらは弥生時代の集落跡で、その後は郡の役所が置かれたりして、平安時代初期まで存続していたそうです。 その敷地が東西に細長いのは、遺跡の大部分となる南側が、鉄道基地の地下に埋まっているからです。



そうしたら、波と一緒に遺跡内を散策することにしましょう こちらは地元ではワンコの散策コースとして大いに利用されているみたいで、ところどころに木陰があるので、真夏でも涼しいといえなくもないです。しかし、私たちが来たのはまだ日差しが厳しい14時頃ということもあって、散歩中の他のワンコとは行き逢いませんでした。



その一方で、こちらは最近遺構の整備がおこなわれたみたいですね。 集落を囲むようにして掘られた環濠の跡は、その一部が立体展示されていました。



このあたりでは、住居の掘立柱の跡が多数確認されたみたいで、それらは原っぱの中に擬木の柱で表示されていました。



さすがに暑くなってきたので、園内にある「あづま屋」でひと休み。 お波さん、ヨダレがスゴいですよ。



そして、私たちは遺跡の最深部に到達しました。こちらには、復元された高床式の倉庫がありますね。



さらに、以前に復元された奈良~平安時代の掘立式の役所の建物も、そのままの姿でありました。



この一角には、高床式倉庫と掘立式役所がそれぞれ2棟ずつあるということに。 そのおかげで、このあたりが栄えていた頃の様子を想うことができたのですけど、何か忘れているような……… そうだ 弥生時代の遺跡といえば、縦穴式住居はハズせませんよ 確か、さっき通ってきたところにあったハズです。私は波を連れて、その場所に向かいました。 気持ち的には駆け足で。



今から9年ほど前、その頃は波ちゃはまだ存在していなくて、私は5歳の箔と小学4年生のたつぴを連れて、伊場遺跡を訪れていました。 そうしたら、そこには入場無料の小さな資料館と、縄文時代のものよりやや進化した縦穴式の復元住居がありました。 その内部には入れなかったのですけど、外から覗くことはできて、そこそこ面白かったのですけど………



このあたりにあったハズなのに、跡形もなくなっているではありませんか その類いの建物は、他の場所にも見当たりませんし。 建て替えの準備中という様子でもないですし。掘立式で茅を多用することもあって、維持管理が難しいのはわからないでもないのですけど、遺跡のシンボル的な建物がないのは、あまりにも寂しいです。



その前でみんなで記念撮影をしたりして、箔との思い出の場所でもあるのに………
今から7年ほど前に、浜松市は事業整理の一環として、伊場遺跡の資料館の廃止を決めました。 私はそのことは報道などで知ったのですけど、縦穴式住居まで取り壊したままにしておくなんて、思ってもいませんでした。 一方の、高床式倉庫や掘立式役所は、丈夫な構造だったこともあって、残されたと思われます。 しかし、よく見てみると高床式倉庫の屋根が、弥生式ではあり得ない銅板で保護されていますし………
つい、文句ばかりになってしまって、申し訳ございません。 これも、伊場遺跡への愛情からきているものとして、お許しくださいませ。そうしたら、再び私たちがこちらを訪れたときには、また新たな変化が起きていることを期待することにしましょう。

私が波と一緒に伊場遺跡を訪れたのには、実はもう1つの理由があったのですよ。 それは………
現在、毎週水曜日の19時からフジテレビ系列では「世界の何だコレ!?ミステリー」という番組が放送されています。 それは視聴者から寄せられた謎の物や事象を、芸能人の田中卓志隊長(アンガールズ)などが直接訪問してその真相に迫るという、バラエティー番組であります。しかし実際に行ってみたら、隕石と思われていた石がただの自然石だったり、どこまで続いているのかわからないという洞穴が奥行きが短かったり、………と、思わず「なぁ~んだ」と言ってしまう展開になることが、多々あります。 それでも、私は毎回探究心を掻き立てられるので、結果がどうだったとしても、楽しく観させてもらっています。



そのような中で、8月8日の放送では、静岡県浜松市に住んでいる女性からの投稿が紹介されました。 ちなみに後方に見える大きな建物は、JR東海の新幹線の整備工場にございます。 ある日、彼女の家族が伊場遺跡でワンコを散歩させていたら、そのワンコが突然激しく反応したそうです。 よく見てみたら、近くの川でニホンカワウソと思われる生き物が泳いでいたのです!その様子を動画に録って番組に送ったのですけど………



それが、このあたりなのですよ ニホンカワウソは、かつては日本中に生息していたのですけど、かなり長いこと明確な目撃例がないことから、絶滅種とされています。 そこで、スピードワゴンの井戸田潤さんが調査してみたら、動画にそっくりな生き物を発見したのです
その生き物の正体は……… この地域で最近繁殖している、外来種のヌートリアでした。 番組的には「なぁ~んだ」という結果になったのですけど、私にとってはヌートリアでも珍しいので、その姿を見てみたいと思いました。 この日は、野生でも飼育でも他の動物には食い付きのいい波ちゃを連れてきていますし。 しかし粘り強く捜索しても、彼女のヌートリアセンサーは起動しませんでした。

そうしている間に私は、佐鳴湖でヌートリアを目撃したという情報が多数あるということを思い出しました。 そちらのほうが、ヌーさんを見つけられる可能性が高いかも知れませんね。ということで、ヌートリア捜索の舞台は佐鳴湖に移されることになりました。
「あっ あれは………」
そこで、私たちが目にしたものは……… 次回に続きます。


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実はスゴいところだった、玉藻公園と栗林公園(高知・高松紀行その4)

2018-09-01 01:34:12 | 一人旅
こんばんは、白黒茶々です。
前回の日記の最後に、私はこの一人旅では唯一の宿泊地となる近江屋……… じゃなくて、ファーストイン高松にチェックインしました。 こちらも寝てしまえば、翌朝まで一気にワープしてしまうのですけど、朝になったら朝風呂に入ってから朝御飯をいただくことにしましょう。 気になるその内容は………



ご飯と味噌汁、焼魚、切り干し大根のおひたし、味付けのり、………と、和朝食でした。 それらを平らげて仕度ができたら、早々と観光に出ますよ すでに前回の日記の最後にヒントというか、答えが出ているのですけど、この日私が最初に向かったところは………



なぜかレクザムホール(香川県民ホール)の敷地内に入っていったのでした。 その一角には、お城の石垣みたいなものがあるような……… と、思われたそこのアナタは鋭いです こちらは高松城の東丸跡で、その石垣の上には昭和40年(1965年)まで高松城の貴重な建築遺構となる艮櫓(うしとらやぐら)が建っていたのですよ。 しかし、この場所での保存は難しくなったので………



桜の馬場の一角の、太鼓櫓跡に移築されました。 昨夜見た旧東丸艮櫓が、その現在の姿であります。夜景も美しかったのですけど、快晴の空の下でも白壁が映えていますね。



そのお堀端では、琴電こと琴平電鉄の列車が ひっきりなしに走っていました。 またしても回りくどい案内となってしまいましたけど、いよいよ現在は玉藻公園となっている、高松城跡の敷地内に入りますよ こちらは夏場は早々と朝の7時から開園しているのですよ。 そうしたら、入場料の200円を払って………



園内を散策しますよ ちなみに向こうに見えるのは、本丸二の丸を繋ぐ鞘橋にございます。高松城の本丸はかつては四方が水堀に囲まれていて、この鞘橋が二の丸とを結ぶ唯一の連絡橋となっていました。



北の丸の一角には、延宝4年(1676年)に建てられた月見櫓水手御門渡櫓の一連の建物が現存しています。



それらはお城の外側から見たほうが、わかりやすいですね。 かつてはこの一角は瀬戸内海に直接面していて、それらのなかでも3層の月見櫓は、江戸から帰ってきた藩主の船を望み見たことから「着見櫓」とも呼ばれていました。
高松城は、天正15年(1587年)に豊臣秀吉から讃岐一国を与えられた生駒親正が、その翌年から築いた平城です。生駒氏は4代続いたのですけど、寛永17年(1640年)の生駒騒動によって、その領地を没収 代わりに松平頼重が入城し、お城の大改築を始めました。

頼重は徳川光圀(水戸黄門)の兄なのですけど、徳川3代将軍家光への配慮もあって、水戸藩主の座は光國のほうが継ぐことになりました。 光國は次男である自分が兄を差し置いて水戸藩を継いだことを悔やみ、頼重の子の綱條を水戸藩の次の藩主にしました。一方の頼重も、光國の子の頼常を次の高松藩主として迎え入れました。お互いのことを尊重しあっていて、すばらしい兄弟愛ですね。 以来、両藩の間では養子縁組が繰り返されたのでした。めでたし、めでたし。



………って、危うくここで話を終わらせるところでした。 とにかく、お城の散策を続けさせていただきます。三の丸跡には、高松城や歴代藩主関連の資料を展示している陳列館があるのですけど、こちらの披雲閣も見逃せません。松平氏の時代にも同じ場所に披雲閣と呼ばれる壮大な御殿があったのですけど、明治時代に老朽化のために破却。現在のものは大正6年(1917年)に建てられ、国の重要文化財に指定されています。



その部屋の大半は、貸しスペースとなっているのですけど、この日はこちらの蘇鉄の間が来場者の休憩所として、無料解放されていました。



私が十数年前の前回訪れたときには、本丸の天守台の上には松平頼重を祀った玉藻廟という……… 正確には、すでに他の神社に合祀されて、もぬけの殻の状態だったのですけど、その建物はまだ残っていました。



そこには明治17年(1884年)まで、このような天守が建っていたのですよ。 外観は3層なのですけど、内部は穴蔵構造の地階も含めて5階。上層部の屋根を省いて最上階が張り出す南蛮造りという構造となっていました。それだけではなく、初階も天守台から張り出していて、天守建築としては四国最大の規模を誇っていました。
意匠的にも優れ、三方を囲んでいるお堀に映る姿も美しく、瀬戸内海を渡ってくる船の目印にもなっていたことでしょう。しかし、こちらも老朽化のために取り壊されてしまいました。



高松市はこの天守の復元に備えて、天守台の石垣を積み直したのですけど、文部科学省から「待った 」がかかってしまいました。 高松城は国指定史跡で、そのような場所には法律で正確な復元しか認められないというのです。高松城の天守は、いくつかの古写真から外観はわかっているのですけど、そのちも内部や構造についてはまだ不明な点が多いのですよ。そこで………



当局は、内部の古写真や平面図、雛型などの史料を募っていて、天守の復元が可能となるほどのモノを寄せた人には、3000万円もの懸賞金を賭けることにしたのです そのような一級史料をお持ちの方がいましたら、ぜひご協力くださいませ。



その天守台の下のお堀では、乗舟体験(1回約500円、所要時間30分ほど)の舟がのどかに浮かんでいました。 船頭さんが長い竿で押して進むところが、スゴいですね。



そうしたら、私は1回100円のガチャガチャで購入して、魚の餌やり体験をすることにしましょう



お堀の水面にその餌を撒いたら、魚が寄ってきましたよ しかも、次々と群れが集まってきて、かなり賑やかになりましたし。これは楽しい しかもこの魚は鯉ではなく、鯛なのですよ さらに、鳩がそのおこぼれを狙っていますし。
観察力のある方は、私が餌を購入するところで気付かれたかも知れませんけど、ガチャの機械が「大願成就」ならぬ「鯛願城就」となっているところにも、ヒントが隠されていました。これはおみくじも兼ねていたみたいですけど、私が引いたものには餌しか入っていなかったので、ハズレということに。



高松城は瀬戸内海に張り出す形で築かれた水城で、現在でもこちらの水門で海と繋がっているのですよ。 なのでお堀には海水が行き渡り、鯛の餌やり体験ができる珍しいお城でもあります。 「ここで隠れて釣りをやったら、入れ喰い状態だな」と思いつつ、私は高松城をあとにしました。



まだ10時台ですけど、スケジュール的にも今食べておかなければなりません。それに、香川県に来たからには、やっぱり本場の讃岐うどんはハズせませんね。 ということで、私は高松駅のすぐ近くにある、めりけんやというお店に入りました。
注文形式は全国展開している丸亀製麺とほぼ同じですけど、麺もトッピングも品数が豊富で、つい迷ってしまいます。 そのような中で、私は………



ぶっかけうどんの冷やしに、ちくわ天と野菜天をチョイス(合計570円)しました。弾力があってツルッとしたのど越しの麺が、添えられた大根おろしやかぼすの効果とも相まって、スッキリさっぱり うどん+うどん+天ぷら+………とバリエーションを楽しみつつ、美味しくいただくことができました。



腹ごしらえが済んだら、今回の一人旅の最後の目的地に向かいますよ それはどこかと言いますと……… 日記のタイトルに出ていましたね、はい。その栗林公園には、高松駅から単線&ワンマンの高徳線の列車に乗り、2駅目の栗林公園北口駅(無人駅)で降ります。 そこからさらに10分ほど歩いていくと………



栗林公園の正面入口となる、東門(切手御門)にたどり着きます。あまり知られていないのですけど、先ほど行ってきた玉藻公園(高松城)と栗林公園は連携していて、こちらの券売所に玉藻公園の入場券を提示すると、410円の入場料が320円になるのですよ。 また、逆の場合でも割引きしてもらうことができます。



このあたりで、箔母さんから「家に新しいエアコンが入った」というお知らせがありました。 波ちゃも一緒になって涼んでいるのですけど、その視線は京ちゃに向けられていますね。



そうしたら仕切り直して、思いっきり園内を散策しますよ それにしても視界が開けていて、開放的ですね。



それもそのハズ。栗林公園は広さが23万坪もあり、それは東京ドーム16,25コぶんに相当するのですよ その園内を普通に廻ると、1時間以上もかかります。



こちらの建物は、商工奨励館です。写真には入りきらなかったのですけど、平等院鳳凰堂のように左右対称となっています。明治32年(1899年)に香川県博物館として建設され、現在は休憩スペースやカフェとして活用されています。



こちらの鶴亀松は、110個の石を組み合わせて亀を表現し、その上に鶴が舞っているような松を配しています。
栗林公園は、16世紀後半にこの地方の豪族の佐藤氏によって築庭されたのが最初と云われています。寛永2年(1625年)には、生駒高俊が南湖一帯を造園し、さらに寛永19年(1642年)に入封した松平頼重が引き継ぎました。そして、延享2年(1745年)の頼恭の代に全体が整い、明治に至るまで松平氏の下屋敷として使用されました。 明治8年(1875年)に県立公園として一般に解放され、さらに昭和28年(1953年)に特別名勝に指定され、現在に至ります。



さらにこちらは、梅林橋から臨んだ風景です。 北湖の向こうに見える築山は、芙蓉峰にございます。芙蓉峰は富士山の異名で、言われてみれば確かに、富士山を見立てているようです。



掬月亭は四方正面の数奇屋造りで、庭園の中心的な建物であります。「大茶屋」という名で歴代藩主から愛され、現在は庭園を眺めながらお茶席の抹茶(700円)や煎茶(500円、ともにお菓子付き)のサービスを受けることができます。



園内随一のビュースポットといったら、やっぱりこちらの飛来峰から南湖を経て、掬月亭方面を眺めた風景ですよね ちなみに手前は偃月橋で、後方の紫雲山までも借景として利用しておられる。
栗林公園は日本三大庭園には入ってないのですけど「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では「わざわざ旅行する価値があるところ」として紹介され、なかでも園内の松、掬月亭、偃月橋、飛来峰はオススメのポイントとされています。その影響からか、外国人観光客もたくさん来ていました。栗林公園からのレポートは、以上で終わりであります。



あとは在来線を乗り継いで帰るだけです。四国の鉄道の出入口となっている坂出に差し掛かったときに、讃岐富士こと飯野山が姿を現し、私を見送ってくれました。



瀬戸大橋からは瀬戸内海を眺めることができるのですけど、その風景を撮ろうとするとどうしても橋の梁などが写ってしまう なので、与島のパーキングエリア付近の視界が開けたところで撮っておきました。 そして8時間ほどかけて、無事に帰宅することができました。



改めてお土産を並べてみたら、讃岐うどん以外は、きびだんご、一六タルトと、今回の一人旅で寄ったところ以外の名物が混ざっていました。 ま、まあ、いずれのものも美味しいので、いいではありませんか
その道中にあった神社では、「次回はたつぴも連れて来られますように……… いや、来年は親子珍道中ができますように~」と祈願しておきました。 それよりも、皆さまには今回の旅日記の長話に最後までお付き合いしていただき、とても感謝しています。 それから次回は、今回のシリーズではほとんど出番のなかった波ちゃの要望に私が応える予定となっています。


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 きびだんごといえば鼠先輩ですけど、彼が何をやった人なのかどうしても思い出せないという方は、こちらに投票してやってください。
コメント (4)
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