こんばんは、白黒茶々です。
白黒茶々一行は、前回から見学に来ていた二川宿本陣で、その一角に設置されている時代衣装の試着コーナーに行き着きました。
「これはさっそく体験するしかない

」迷うことなく試着を始めていきました。
そんな感じで、まず私がお殿様になってみました。

やるからには派手にキメてみたのですけど………どうですか、似合っていますか?あと、頭にマゲのズラをかぶっているのもお分かりでしょうか?
するとたつぴは私のことを「あっ、トノサマガエルだ

」と言ってきました。「無礼な、ワシのどこがカエルなのぢゃ?第一、本物のトノサマガエルを見たことはあるのかい?」現在ではそのカエルは絶滅危惧種に指定されるほど数が減っているそうです。

ところが、たつぴは「あるよ」と自信たっぷりに応えたのです。「いったいどこで?」「テレビに出ていたのを観た」そんなことだろうとは思っていましたけど、それにしてもたつぴにとっては「トノサマ」のあとに続く決まり文句は「カエル」なのでしょうか。

しかし、彼はそのあとも私にしつこいぐらいに「トノサマガエル」を連発したので、ついに私は「無礼者

、トノサマガエルのトノサマの部分はいらないのぢゃ」と殿様張りに凄んでしまいました。ところが、たつぴは少しも動じずに「やっぱりカエルじゃん

」と突っ込みを入れてきたのです。しまった

省略させる部分を間違えてしまったケロ

このままでは白黒茶々殿様の威厳が丸つぶれなので、こうなったらたつぴにもその時代の人になってもらうことにしましょう。それから間もなくして、彼が変身したものは………
お姫様にございます。

題して、たつ姫様のお成~り。

実はたつぴは幼稚園の頃も同じような衣装を身にまとったことがあるのですけど、その時はされるがままでした。ところが、今回は不本意な様子でした。

「ボクは男なのになんでこんな格好をしなくちゃいけないの

」そろそろ知恵がついてきたのでしょうか。そうすると、彼のお姫様は今回で最後ということなのでしょうか。

とは言ってみたものの、たつぴの泣きもよよよと、なんとなく女形が入ったようにも見えました。う~む、このまま終了というわけにはいきませんね。

では、こんな服装にしてみたらいかがかな~
次に若君の様相にさせてみたら、とてもイキイキとしていました。それはまぁいいのですけど、この若君様、調子に乗って小道具の真剣を振り回すというお戯れをなさいました。

いや、この場合はご乱心か

「これこれ、たつ千代殿、いけませんよ」そう言いながら現れた私は………
お色直しを経て、なんと大姫様になりきっていました。

この時初めて身につけたものは振袖でしょうか?それとも色打掛?いずれにしても想像していた通り、そのズッシリ感は布団を着ているような感じでした。
すっかり調子に乗ってその時代の人になりきっていた私たち親子でしたけど、ふと気が付いたらたくさんの観衆に囲まれていました。

こ、これは………「箔母さん、早く写真を撮ってくれ~

」とにかくこの時代絵巻を記録に残さないことにはすべてを終わらせることはできません。

肝心の箔母さんはいったいどこに………あっ、いました。

何をしてるのかと思ったら………
町娘お箔母っちゃん

これって、いったいどうやって発音すればいいのでしょうか?当初は頑なに仮装を拒否していた箔母さんは、いつの間にかノリノリになっていました。

それにしてもその格好、よく似合っていますことよ。
その後お互いに写真を撮り合い、やっとその扮装を解くことができました。「嗚呼、恥ずかしかったぁ~

」
「ウソだ~、すごく楽しそうに見えたよ」と箔母さん。そんなハズはないのですけど………
私たちが来る前の試着コーナーはガラ空きだったのに、その後は体験希望者が続出している様子でした。

みなさん、実はやりたい気持ちはあっても照れがあってできなかったのでしょうか。ひょっとしたら私のノリで気分が楽になったのかも知れません。
雛飾りのほうはもう終わってしまったと思いますけど、時代衣装の試着は随時おこなわれています。

我こそはと思う方がいらっしゃったら、ぜひ二川宿本陣へ