ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

なぜ深呼吸の要領で行う呼吸法が自然なのか 1

2015-05-23 10:50:27 | 逆腹式呼吸
 私たちは、この世に生まれて以来、自分の呼吸を意識しなくても、ごく当たり前のように息を吸って吐いていました。 息を吸うときには胸は拡がり、下腹は凹みます。 息を吐く時には胸は元に戻り、下腹も元に戻ります。

 私の子ども達の生まれたばかりの裸姿を思い出してみると、胸を膨らますというよりも、下腹を膨らましている印象が強かったようです。

 私の呼吸の行い方は、幸いにも誰に教わることもなく、息を長く吐こうと思ったときに、出来るだけ息を一杯吸ったほうが、長く吐けると思いましたので、昔のラジオ体操のときに行った深呼吸を思い出し、出来るだけ胸いっぱいに息を吸ってから、長く息を吐いていました。

 長く息を吐く時には、極真空手の創始者を描いた映画「空手バカ一」で見た、演武を行いながら息音をたてながら吐いていた呼吸を思い出し、そんなイメージ息を吐いていました。

 長く息を吐こうとしたときには、息音をたてながら自然と吐く息を体の中へ吐いていました。

 喉の辺りにある吸った息が、喉を通り気管支から胸へ入り、下腹(何処にあるか分からない臍下丹田へ向けて)のほうへ吐いていました。 体の中へ入っていく息を追うように、そのことだけに意識を集中していました。