ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

丹田呼吸とは下腹の臍下丹田の気の呼吸を云うのだが

2015-05-03 10:08:52 | 自然
 私たちは、呼吸について当たり前のように、余り意識することはありません。 ところが呼吸を意識しながら、長く吐く呼吸を行うことによって、目には見えないけれど何かを感じることになります。

 これは生来、私たちが持っていた機能を回復することになるのです。

 然しながら、呼吸の行い方や意識の仕方で、その機能の回復は十分に行われないことが、多いように感じます。

 丹田呼吸という言葉をよく耳にしますが、一般的には丹田を意識した呼吸のように、考えられているようです。 残念ながら多くの場合は、体の自然な生理的な動きに反した、呼吸の仕方、丹田の意識の仕方をしているように思います。

 丹田呼吸は、禅宗の呼吸法に代表されるように、始めに息を吐き出します。 と同時に、下腹の丹田からも吐き出すように意識します。 胸を縮めたときに一緒に下腹も、意識して縮めます。 

 息を吸うときには丹田にも気を入れます。 胸を広げたときに下腹も元の大きさに戻します。

 私たちが今まで行ってきた、例えばラジオ体操のときに行ってきた深呼吸を思い出してみれば、大きく息を吸ったときには、下腹はごく自然に凹みます。 肺呼吸で息を吸うときには、下腹の丹田は気を吐くのです。

 息を吐く時には、胸は元の大きさに戻り、下腹も元の大きさに戻ります。 肺呼吸で息を吐く時には、丹田は気を吸うのです。 これが、ごく自然な体の生理的な動きなのです。

 この深呼吸の要領で行う長く吐く呼吸を継続的に行えば、いずれの日にか下腹の臍下丹田が活性化し、気の呼吸を活発に行うようになると思います。 

 私自身は、丹田呼吸とは、下腹の臍下丹田の気の呼吸野ことを、意味すると思っております。