ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

逆腹式呼吸で脳を刺激し崇高な至福感を感得する

2013-02-23 09:54:53 | 座禅

 座禅というとすぐに無心・無欲という言葉が出てきますが、その境地になるには結構、時間がかかるのです。

 また一番大切なことは、如何に一点、一心に集中するか、出来るかです。 この集中するやり方は、数息法により、ひたすら数を数えるか、長く吐く呼吸に意識を集中するかです。

 私は、多分、長く吐く呼吸に集中するほうが、集中しやすいのではないかとも思っています。 私自身は、数息法は行ったことがありませんが、数を数えるのは苦手なもので。

 吐く息を出来るだけ長く吐き、吐く息を体の中(下腹の臍下丹田)へ吐き、体の中へ入って行く息を追うようにして、そのことだけに意識を集中する座禅の行い方を、結果的に行ってきて、その呼吸法が逆腹式呼吸であることが後から分かり、またその呼吸法が、私たちが生来持っていた気感を取り戻しさせるということが分かりました。

 幸いなことに私は、座禅(静功)を生まれて初めて行なって以来、最低1時間は行なっていました。 後で考えて見ると1時間の座禅時間が、とても大切であることが理解できました。

 都内の龍源寺で1回参禅したことがありますが、1回20分前後であったように記憶しております。 20分が休憩を挟んで2囘ありました。 隣市の普門庵に参禅した時には、休憩を挟んで30分の座禅が、2回ありました。 どこのお寺でも、坐禅の時間は1回当たり30分前後が、多いようです。

 ここでいう逆腹式呼吸を行いながら、1時間の座禅を行っていますと、体の中の経絡を流れる気を感じるようになります。 その気の流れも、はじめは硬く、時間の経過と共に、緩やかになってくるのが実感できます。 

 気の流れを一番感じやすいのは脳ですが、45分前後、経過すると、その流れも次第に緩やかになります。 流れが緩やかに滑らかになるにつれて、脳は日常的なストレスから解放され、崇高な至福感を感得するようになるのです。 それゆえ座禅時間は1時間ぐらいが、必要になります。