私の家で作るカレーには、最後にいつもナスを薄くして入れ、ナスの形がなくなるまで煮込んでから食べます。 ナスが入っているか、いないかで味がちょっと違ってくるのです。
我が家でのカレーの作り方は、ごく一般的なものです。 なべに油を敷いてから玉ねぎを、よく炒めます。 きつね色になるぐらいまで炒めた後で、その中に肉を入れて表面が炒まったら、じゃがいもと人参を入れ、水を入れて煮込みます。
煮込み終わったら、カレーのルーを2種類入れて、かき回せながらルーが十分、溶けるまで煮込みます。 以前は、それで食べていたのですが、最近になってナスを薄切りにして入れ、ナスが形をなくすまで煮込んでから食べるようになりました。
ナスそのものは、ナス焼きにして、七味に醤油を加えて食べたり、油で炒めて醤油を加味して食べても、美味しいのですが、ナスそのものは、ふかふかして何か味があるような食物には感じられません。
これが、カレーにナスを加えると、カレーの味そのものに、独特な深みを感じさせる味に変化するから不思議です。 私の存在も、そんなナスと同じような存在でありたいなあと、改めてカレーを食べながら感じるのです。